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  • 目が覚めたら10年後だった件

    目が覚めたら10年後だった件のまとめです

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目が覚めたら10年後だった件〜第6話・前任者〜

俺が生徒会で活動するようになって数週間が過ぎたある日、俺はひとつの疑問が浮かんだ。 それは、俺の前に副会長の職に就いてた人間の活動記録や引き継ぎに関する書類が無かったということだ。 本来であれば、後任の人間が活動しやすいように活動記録をまとめたり引き継ぎに関する書類を書くというのが決まりであり、生徒会会則の第3条にも記されているのだ。 それが無いということは引き継ぎをする前に辞めたか、それとも任期を全うする前に生徒会を辞めたということになるのだ。 どちらにせよ、調べる

    • 目が覚めたら10年後だった件〜第5話・副会長〜

      会計の岡本による計算ミスが発覚しプチパニック状態となった。 どうやら、俺の副会長としての最初の仕事が出来たようだ… ○:どれ、借してみろ。なるほどな…全ての計算があってないのか。 岡本から借りた部費算出書を見ると先月分と今月かかる部費の計算があっていなかった。それどころか過去を遡っても計算がどれひとつもあっていなかったのだ。 ○:よくこれで今まで文句や不満がなかったな… 矢:姫奈ちゃんは新入りだからまだ許されてるところはあるみたいなの… なるほどな… ○:賀喜…

      • 目が覚めたら10年後だった件〜第4話・生徒会〜

        ???:秀ちゃん、○○くん休学明けなんやで?あんまグイグイいったら可哀想やろ。 秀の隣の席の関西弁の女の子が声をかけてきた。 秀:グイグイいってねぇしそれにちゃん付けで呼ぶのやめろって言ったよな?"聖来" 聖:ええやん…昔からのつきあいやし! ○:おい秀誰だよ… 秀:あぁ悪い紹介するな?こいつは早川聖来、俺の幼馴染だよ。 早川さんはよろしくねと言ってピースする。 聖:私は○○くんって呼ぶから○○くんも聖来って呼んでね! 初対面でいきなり名前呼びとか聖来もだいぶ

        • 目が覚めたら10年後だった件〜第3話・再開と再会〜

          俺が目覚めて数日後、リハビリが始まった。リハビリと言っても軽いもので10年間も寝ていた為体力等が落ちておりそれを回復させるためなどのリハビリだった。 そして、数ヶ月が経ちリハビリを終え検査を受け問題がないと判断され退院をする事となった。その際に念の為にと数回の経過観察を指示された。 ー数ヶ月後ー 経過観察を終え登校の了承を得たのはゴールデンウィーク明けだった。 ○:やっと高校に通えるようになったか… ここまで長かったなぁ…まさかもう一度高校生活を送ることになるとは思

        目が覚めたら10年後だった件〜第6話・前任者〜

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        • 目が覚めたら10年後だった件
          7本

        記事

          目が覚めたら10年後だった件〜第2話・親友〜

          俺は美波に何者かによって背後から突き飛ばされ信号無視をして突っ込んできたトラックに跳ねられ地面にぶつかり意識を失う直前に冬の制服を着てる謎の人物の後ろ姿を見たことを話した。 美:なるほど…その謎の人物が○○を突き飛ばした犯人である可能性は高いわね。 美波は俺の話したことをこと細かくメモしていく。 ○:意識を失う直前だったから定かではないが乃木高の制服だった気がするんだよ。 美:乃木高の制服…犯人は私や○○の知り合いかもしれないわね。 美:男か女かわかる? ○:すま

          目が覚めたら10年後だった件〜第2話・親友〜

          目が覚めたら10年後だった件〜第1話・10年後〜

          窓から見える景色に思いを馳せていたらノック音とともに扉を開き誰かが入ってきた。 ???:○○目が覚めたのね!良かったわ!! 聞き覚えのあるその声に振り向くとお母さんが抱きついてきた。 その目にはうっすらと涙が浮かんでいた。 無理もないだろう俺は母さんと会うのは数日ぶり(のような感覚)だが母さんは10年ぶりの再会なのだら。 ○:おはよう母さん… 俺が笑顔でそう言うと母さんの抱きしめる力が強くなる。 ○母:事故にあったって聞いて心配をしたんだから… ○:ごめん母さ

          目が覚めたら10年後だった件〜第1話・10年後〜

          目が覚めたら10年後だった件〜プロローグ〜

          季節が春から夏へと季節が移り変わり街中を歩く人も夏服へと衣替えをしている。かくいう俺、久保〇〇も制服を夏服へと衣替えした…おっと少し話が逸れてしまったな。これから始まる物語は俺が高校2年の夏に起きた出来事が引き金となり10年以上にも渡る因縁の始まりとなる物語である。 ー2013年•7月ー うだるような暑さと常に流れ続ける汗に憂鬱な気持ちになりながら信号待ちをしていた。暑さのせいかぼーっとしており、だからか己に迫っている危険とこれから起こる悲劇に気づかなかったのだ。 信号

          目が覚めたら10年後だった件〜プロローグ〜

          はじめまして!

          ヤマトと申します。これから少しずつですが妄ツイを投稿していきたいと思います。よろしくお願いします

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