目が覚めたら10年後だった件〜第3話・再開と再会〜
俺が目覚めて数日後、リハビリが始まった。リハビリと言っても軽いもので10年間も寝ていた為体力等が落ちておりそれを回復させるためなどのリハビリだった。
そして、数ヶ月が経ちリハビリを終え検査を受け問題がないと判断され退院をする事となった。その際に念の為にと数回の経過観察を指示された。
ー数ヶ月後ー
経過観察を終え登校の了承を得たのはゴールデンウィーク明けだった。
○:やっと高校に通えるようになったか…
ここまで長かったなぁ…まさかもう一度高校生活を送ることになるとは思わなかったが。
高校へ再び通うための手続きなどをしないといけないかと思っていたがそこら辺はお母さんや奈々未たちが上手いことやっていてくれたらしい(俺が目を覚ましたとお母さんから奈々未に連絡が行った時点で色々準備していてくれてたとのこと)。
俺は制服に着替え準備を終えるとお母さんに行ってきますと言い家を出た。
高校までの道を懐かしい思いになりながら歩いていると後ろから誰かに凄い勢いで抱きつかれた。
???:○兄だ!会いたかったよ!!
○:えぇっとどちら様?
いきなりの事に俺はこの事態を理解出来ず困惑していた。
???2:ちょっと"和"どうしたのよいきなり知らない男の人に抱きつくなんて!
ん?和…?
○:お前、あの和か!?久しぶりだなぁ!
見知らぬ人かと思ったら思いっきり知り合いじゃねぇか。
和:.むぅ…私だって分からなかったの??
○:すまんすまん…久しぶりなうえにあの頃より可愛くなってたから気づかなかったんだよ!
最後にあったのはまだ和が小3くらいの頃だったからな。
和:そういうことなら許してあげる!
和は可愛くなったと褒められたのが嬉しかったのか笑顔になった。
???2:ちょっと和、この人について説明してよ!
和:咲月ごめん…この人は久保○○って言って私の近所のお兄ちゃんでよく私と遊んでくれていたんだ!
咲:この人が和がよく言ってた○兄こと○○さんだったのか…初めまして!私は菅原咲月と言います!和の親友です!
○:初めましてよろしくね…見てわかるかもしれないけど菅原さんと同じで乃木高の生徒なんだ!手がかかるかもしれないけどこれからも和と仲良くしてあげてね!
俺が笑顔で言うと
咲:はい!(かっこいい///)
顔を赤らめながら頷いた。
和:(むぅ…)咲月…行くよ!
和は頬を膨らませながらこちらを睨むと菅原さんの腕を掴みそのまま歩いていった。
あの和に親友と呼べる存在ができるとは…嬉しいな。
なんだか、すこしだけ朝からホッコリした気持ちになりながら登校をした。
学校についた俺はまず最初に職員室へと向かった。俺のクラスを確認するためだ
○:失礼します…○○ですクラスの確認をしに来たのですが。
すると、入口に1番近い所に座ってた教師がやってきた。
教:君が久保○○君だね?橋本理事長から話を聞いてるよ。今、君のクラスの担任の先生を呼んでくるから少し待ってて。
そう言って、クラスの担任を呼びに言ってくれた。
しばらくすると先程の教師が担任を連れて戻ってきた。
白:○○くんの担任の先生の白石麻衣ですよろしくね!
○:(俺のクラスの担任って麻衣かよ!?)
思わぬ人物に驚いてしまった。
教:ここからは白石先生にお任せしますね。
白:はい…お任せ下さい。
そう言って麻衣は職員室を出た。
俺も教師の人にお礼を言って職員室を出た。
○:おい、麻衣…お前が担任なんて知らなかったぞ。
俺のクラス分かってたなら面会の時に言えばよかったのに。
白:あら、面会した時にまた会いましょねと言ったじゃない?
○:確かに言われたけど…
この状況を含めた言い方だとは思わねぇよ普通は。
白:クラスの子達には貴方が今日、復学する事は伝えてないから。
○:そういうのは前もって伝えとけよ…
どうすんだよ、受け入れられなかったら。
白:大丈夫よみんないい子だから。
○:ならいいんだが…
なんて話をしていたら俺のクラスの前に着いた。
白:ここがあなたのクラスの2-Aよ。先に私が入るから呼んだら入ってきて。
○:了解…
待つこと数分、麻衣に入ってきてと言われたので教室にはいる。
○:久保○○と言いますよろしくお願いします!
クラス全員の視線が集中してるのを感じながら自己紹介をする。
白:○○くんの席は春滝くんの横です。
春滝くんというのが誰かわからんのだが…
春:俺の横だよ久保くん!
春滝くんが元気よく手を挙げて教えてくれた。
俺の席は教室の後ろの入口から数えて2番目だった。
春:よろしくね久保くん!
○:俺のことは○○でいいよ!
春:俺のことは秀って呼んでね!
この感じ、懐かしいな…10年前を思い出す。
秀:そうだ…俺と友達になろうよ!
春滝くん改め秀がそう言ってくる。
○:俺で良ければ!
秀:ありがとう!
友達の証として握手をする。
久しぶりの高校生活と新しい友達が出来てこれからが楽しみになった…
To Be Continued
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?