映画「バビロン」に行ってきた
こちらの作品は試写会で鑑賞。
映画コラムニストが本格的な仕事になってきたぞ(笑)。
この寒い冬、3時間を超える超大作を観るのはしんどい。
理由は一つ。
トイレが近くなり、3時間を超える時間に耐えられるかどうか・・・。
結果、杞憂に終わった。
映画にのめり込み、その世界に入っていけばその近さも忘れる。
昨年の「RRR」と同じエンターテインメントの世界。
そっちの心配を見事に忘れさせてくれた。
そして大切なのはブログの書き方。
本作は酔っ払って書かなきゃいけない。
だから僕は今、お酒を飲みながらブログを書いている。
ふざけるな!と憤る方もいるだろうが、それは映画を観てから言って欲しい。
飲んで書くのが正解だと理解してもらえるはず。
自分勝手かな・・・。
まあ、それも映画と一緒だから問題ないか。
描かれるのは1920年代から30年代。
映画が娯楽の頂点。
誰しもがその世界に憧れる。
当然のように主役たちは華やかな世界に浸りきる。
一方でサイレントからトーキーへと移る時代。
ちょうど今の世界も同様。
ネット中心から更にもう一歩進んだ世界。
昨日のスターは過去の存在でしかない。
めくるめく移り変わり。
その中で生き残れる者はわずか。
過去のスキルは今の世界では通用しない。
100年前も今も何ら変わらないのか・・・。
ただ、いっておこう。
1923年も2023年も映画は最高の娯楽。
そこは変わらない。
100年前も今も映画館に足を運ぶことが一番の贅沢。
昔は唯一の夢を見れる空間だが、
今は唯一誰にも邪魔されない空間。
映画はどんな時代でも最高の娯楽なんだ・・・。
デイミアン・チャゼル監督は百も承知でそれを作っているはず。
そうでなければ1950年代を超えたトロンも、
ターミネーターも、アバターも出すわけはない。
映画界の栄枯盛衰を描きながらも、その世界を賞賛。
20年代、30年代が今に繋がっているわけだ。
そんな観方も「バビロン」の楽しみ方かもしれない。
僕はブラットピットのファンでもなく全作品を観ているわけもない。
しかし、本作が一番いい演技をしている…と思う。
堕ちていくスターを見事に演じ、その表情は絶妙。
(あっ、ネタバレかも・・・)
そして、同じく堕ちていく成り上がりマーゴット・ロビー。
彼女も泣けるくらい見事。
エロさも勢いもダメさ加減も素晴らしい。
そして全員が完璧な酔っ払い。
そんな華やかで虚構な世界を表現するのは飲まざるを得ない。
だから、飲んで書いている。
華やかなまま人生は終わらない。
華やかなまま世界も終わらない。
しかし、夢を見るのは大切。
その気持ちを抱きつつ、映画を感じれるといいね。
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