0. 韓国留学ビザを取るまで【海外研究滞在 韓国編】
こんにちは.今回韓国のビザ申請までに苦労したので,それを備忘録として書き残したいと思います.
本記事は,海外研究滞在の記録を流すためにシリーズ的に書いていこうとしたもので,年明けあたりからつらつら書こうと思っていましたが,今放流することが誰かの役に立つであろうと思い書き残しています.
筆者の滞在目的について
私は韓国の韓国科学技術院(KAIST)と共同研究をしている博士課程の学生で,8月下旬〜12月末までその共同研究を一緒にやっている人の研究室に滞在をしようとしています.いわゆる短期の研究滞在です.
取得するビザは,D-2-5(留学・研究滞在)になります.
ビザの取得手順
ざっと手順を示すと,次の通りになります.
1. 必要書類の準備
2. 自分の居住地を管轄する韓国領事館への訪問予約
3. 韓国領事館への訪問と窓口への申請
4. 申請1週間後,QRコードからビザの発給可否をチェック
1.必要書類の準備
今回申請にあたり必要になったのは以下の書類です.
査証発給申請書
↑につける背景白写真(3.4x4.5cm)
パスポート(提示のみ)
パスポート写真ページのコピー
現住所を確認できるもの
(以下D-2-5のみ)
Research student confirmation
Research allowance confirmation
留学先の事業登録書
修士の修了証明書
でした.査証発給申請書については他の申請区分と同じなので,こちらが参考になるでしょうか.
Research student confirmation
Research allowance confirmation
留学先の事業登録書
この3つは向こうの大学のオフィスから届きました.上二つは自分の情報と研究内容等の書き込み,受け入れ先の責任者の情報が必要なので,自分の情報を書き込み次第先方に送って残りの情報を書き込んでもらい,それをメールで受け取ってプリントアウトしたものを持って行きました.
修士の修了証明書は英語で書かれている必要がありました.ここが大学によっては時間がかかるので注意が必要です.私の大学の場合だと2週間かかりました.
2. 自分の居住地を管轄する韓国領事館への訪問予約
はい出ました.今回の一番の難関であり,私のメンタルを何度もブレイクした諸悪の根源です.
一般にビザの発給には渡航先の大使館に伺う必要があるのは言わずもがなだと思います.しかし,韓国領事館は7月からビザの申請のための訪問について予約制を導入しました.
https://www.townnews.co.jp/0113/2022/08/04/636427.html
これは,6月に90日以内=短期渡航・観光のビザの発給が再開してから,それを目的とする人で連日長蛇の列になってしまったため,その負担を減らすための施策なのでしょう.
これは私が取得に向けて動き出したあたりのできごとです.
筆者は茨城在住なので,管轄の東京領事館に予約を試みました.
この予約は専門のWEBサイトから行うものですが,
まあこれが酷い.本当に酷いというレベルですら物足りないかもしれない.
この予約は2週間おきに予約枠が解放されるしくみになっているのですが,結論から言うと私は7月に2回予約に失敗し,8/4の枠でなんとか予約に成功し,アプリから8/9の朝時間の予約を取得しました.渡航日が8月第4週だったので,とてもギリギリでした.
なぜ予約が失敗したのか?
それは他でもないサイトの混雑です.そのせいでほぼ全てのステップでエラーを吐きました.
WEB予約制を取るとどうなるかというと,長蛇の列をなす人たちが一斉にサイトへ移行することになります.そうなれば,何が起こるかは明らかでしょう.
この待機画面になります.この画面では10239人待ちとなっていますが,それだけの人数がアクセスしているということになります.
この待機人数を捌くだけのスペックもないのか,1分で100人減ればだいぶいい方,というトンデモ仕様です.
しかも,待機人数が途中で増えたり,途中でサーバーエラーを起こしたり,待機人数が減らなくなったりとさまざまなエラーを起こします.
運良くサイトに入れたとしても難関はまだあります.
入れたとして,予約を取るにはユーザーログインが必要となります.
ここもひどい.まず,利用規約の確認ができないことがあります.利用規約を閲覧するとポップアップで出てくるのですが,それもエラーが出て,進めなくなります.
さらに,ユーザー登録には番号認証が必要となるのですが,その番号が送られてこない,送られてきたとしてもその番号を入力すると間違っていると弾かれる,番号が合っていたとしてもログインのボタンでシステムエラーですと弾かれる,というまたさらにここでもひどい仕様となっています.
さらにひどいのが,サイトの「1分間こちらから何のアクションもないとタイムアウトする」という謎仕様です.
こうしてトライアルは10時間かけてついになんの成果もなく失敗しました.通常にアクセスできたあとに日程が全て埋まっていたのを確認しました.
う〜ん,クソ!!!www
その後,申請に成功した人の話を聞くとどうやらこのサイトにはアプリ版があり,そちらからだと申請に成功しやすいという噂を聞き,あらかじめWEBでメンバー登録の上ダウンロードをしました.
全て韓国語なので注意しましょう.
3回目のトライアルでこちらを使用しました.こちらもこちらでログイン時に何回も再起動したり,訪問先を選べなくなるエラーが出たりと問題はあったのですが,2時間程度の繰り返しのトライアルで予約を取ることに成功しました.例によって予約確約メールは遅かったのですが,それでもWEBよりマシという噂は本当だったので,ほっとしました.
3. 韓国領事館への訪問と窓口への申請
4. 申請1週間後,QRコードからビザの発給可否をチェック
ここをクリアしさえすればあとは簡単です.書類をもって領事館へGOするだけです.
韓国領事館は東京の場合,麻布十番駅が最寄りです.
検索すると複数出てきますがここです.申請場所は左の駐日大使館ではなく右の領事館なので注意しましょう.駅の2番出口を出てまっすぐ行くと着くはずです.韓国の国旗があるのでそれが目印です.
当日は受付でチェックしてもらい,窓口で申請書類を渡して,発給確認のQRコードを渡されて30分~1時間程度で終わりました.
ビザの申請は8/9に行い,8/15には承認されたことを確認しました.
これからビザを取る人へ
つぎのトライアルはアプリからやりましょう.WEBはタヒんでいます.
ディズニー並みの人数を下町のたばこ屋さんが捌くという感じの状態になっています.
また,2022年の某スピーチの国際会議勢は,ノービザ渡航が9月にも行われるかもしれないという情報もあるので,それが実現するよう祈るとよさそうです.
https://www.asahi.com/articles/ASQ837WNBQ83UHBI050.html
あと,こんな状況は私も間違ってるしおかしいと思っています.こんなクソみたいなことの小手先対応テク自体が不要になる未来を切に願います.
以上,週明けが渡航なので色々と気をつけて行こうと思います.次の記事では向こうの研究環境の様子とかを届けられたらいいな…