スローアウトプットとハイインプット

好きなポッドキャスト番組「a scope」の宇野常寛さんの回が面白かったです。

「a scope」はCOTENの深井さんと音声プロデューサーの野村さんがやられているポッドキャストで、現在は資本主義の未来編ということで様々ゲストとともに色々な角度から資本主義というものを見て見識を深める番組です。
その中で宇野常寛さんという方のゲスト回が農業にフィットしていて面白いと思いました。

今を生きる人の大きなテーマである「承認欲求」について、宇野常寛さんが色々と処方箋的提案をしておられます。
仰られていた中で
「即レスを求めるコンテンツではなく、スローなコンテンツを楽しむ方がいい」
「自分自身への意識から物事へも興味を持つべき」
「アウトプットではなく、インプットの楽しみを再認識すべき」
といった内容がありました。

農作業しながらポッドキャストを聞いてる自分にとっては、「今の自分じゃん」なんて思いました。
月単位でしか結果が分からない農業という分野では、栽培機関が比較的短い野菜でも即レスなんてないし、しかし一方で野菜をよく見て試行錯誤しなければ良いものは出来ません。
そして農作業中のラジオやポッドキャスト、音楽などは定番のインプットコンテンツですから、日常的にインプットが出来る環境にある職業です。
スマホのおかげで多種多様なインプットが野外で出来るようになりました。
ありがたいです。

自分の中で比較すると、サラリーマンのときはTwitterを中心に時間があればSNSをチェックし、意味もないような投稿を繰り返していました。
結果的に、10年以上になる付き合いの友人も出来たり、全国色々な地域に友人が出来たりと嬉しいこともありましたが、当時の自分の方が承認欲求が強く、満たされない気持ちが常にあったような気がします。

それと比べて現在はそこまで承認欲求は強くはなく、Twitterのようなファストコミュニケーションよりもnoteやポッドキャストのようなスローコミュニケーションを使うことが多いです。
またポッドキャストがきっかけで本を読み始めたのも今の自分の内省に生きている気がします。

過度な承認欲求の処方箋になるか分かりませんが、農業は精神衛生に良い影響があるかもしれません。
SNS疲れを感じたら静岡県富士市までお越しください。
農作業をお手伝い頂けたら美味しい野菜をプレゼントしますよ。

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