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失恋する私の為の人生見直し映画コラム

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失恋の傷は書くことによって癒されていくようです
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2022年2月の記事一覧

失恋する私の為の人生見直し映画コラム  ⓪「コラムの前夜」

失恋する私の為の人生見直し映画コラム  ⓪「コラムの前夜」

映画コラムですが、その前夜の出来事を少し

このコラムを書くきっかけになったのは、たった一本の電話だった。

しかもそれは突然かかってきた、というような劇的なものではなく、自分で勇気をふりしぼってかけてみたものである。

今年もう54才になったのに(なんと誕生日の日だった。ドラマみたい。)また失恋をした。自慢じゃないが、これまでの人生で10回以上は失恋経験がある。慣れっこは慣れっこだ。

ただ、こ

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失恋する私の為の人生見直し映画コラム  ①「モンテネグロ」

失恋する私の為の人生見直し映画コラム  ①「モンテネグロ」

1989年私は京都にいた。大学4年の夏、京都駅のすぐ横の船形の建物の中にある、ルネサンスホールでこの映画を見たはずだ。

見たはずだというのは、物持ちのいい私はこの時のチラシを宝物のように大事にしまっており、今それを見ながら、書いているからだ。

ユーゴスラビアの鬼才ドウシャン・マカヴェイエフ監督特集を組んでいて、「スイート・ムービー」「WRオルガニズムの神秘」の3本立てで上映されていた。

チラ

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失恋する私の為の人生見直し映画コラム  ② 「コカコーラ・キッド」

失恋する私の為の人生見直し映画コラム  ② 「コカコーラ・キッド」

またまたマカヴェイエフ監督作品ですが母国のユーゴスラビアで、自身の映画がその過激さにより上映禁止になったマカヴェイエフは、その後スウェーデンで「モンテネグロ」を撮った後、オーストラリアで「コカコーラ・キッド」を撮った。

私は「モンテネグロ」の数年後、多分1990代年始めに、この「コカコーラ・キッド」を見たのだが、どこの映画館でどういう風に見たかは、覚えていない。チラシもパンフレットも残ってないの

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失恋する私の為の人生見直し映画コラム  ③「神経衰弱ぎりぎりの女たち」

失恋する私の為の人生見直し映画コラム  ③「神経衰弱ぎりぎりの女たち」

1990年代初頭のある日の近鉄小劇場私はこの映画をこの場所で見た。同時上映の同じペドロ・アルモドバル監督の初期作品「バチ当たり修道院の最期」のチラシを現在まで大事に保管していたので、当時の様子を少しずつ思い出すことができた。

ただ、私は何故「神経衰弱ぎりぎりの女たち」ではなくて「バチ当たり・・・」の方のチラシしか持っていないのかが思い出せない。やはりあまり知識がない中で、チラシ置き場から適当に持

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失恋する私の為の人生見直し映画コラム  ⑤「カラー・オブ・ハート」

失恋する私の為の人生見直し映画コラム  ⑤「カラー・オブ・ハート」

人生最大で最後の失恋(と思いたい)から半年。さすがに心の痛みは少しずつ癒えてきていると感じる。あの時は「恋愛」という列車(のぞみとかこだまのようなものだと思って下さい)から強制的に下車を促されて(まったく誰がどんな権限を持って?と問いたいよ)、自分の足で目的地に向かうように示された(これまた、それがどんな場所かは決して教えてくれないのだ)。進み始めてみると、自分の足の裏の幅しかない道が付いた崖があ

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