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私のIELTS対策

ここからは、純ドメから留学を目指す人にとって最初の関門であるIELTSについて書いていきます。ちなみに私はOA7.0ですので、決して威張れるようなスコアではございません。なので、あくまで7.0取った人の体験談としてとらえてください(これさえやればスコアメイク確実!みたいなtipsは登場しません)。

私のスコア

上述の通りOA 7.0で終了しました。出願スコアの内訳は、
Reading 8.0、Listening 7.5、Speaking 6.0、Writing 6.5です。
一応セクションごとのベストでいくと、
Reading 8.5、Listening 7.5、Speaking 7.0、Writing 6.5となるので、目が揃えばギリギリOA 7.5でしたが、目が揃わなかったのが実力だと思います。
RとLで安定して高得点を取り、SとWの目が揃うのを待つというのが基本戦略ですが、私はRとLが安定しなかった(=要すれば普通に実力不足)のがOA7.5未達の要因だと分析しています。

IELTS vs TOEFL

これは概ね決着がついている気がしますが、IELTSの方が楽だと言われています。理由の一つとしては、採点方法です。TOEFLは30点満点×4科目で、シビアに1点刻みの結果が出ます。一方IELTSは各科目9点満点で、0.5点刻み。重視されるのはOAと呼ばれる4科目の平均点で、端数は四捨五入するルール。つまり同じOAスコアと言えど、まあまあ幅があります。
あとは、扱うテーマや単語が多少違うのと、スピーキングが面接官との会話か、PCに向かってひたすら喋るかの違いですね。
学校側がTOEFLしかスコア提出認めない等の事情が無い限りは、IELTSをお勧めします。

ちなみに、2023年7月から、TOEFLは試験時間が短縮されて内容も変更になります。An Enhanced TOEFL iBT Experience (ets.org)
長時間のテストを受けるストレスから解放されて集中力を維持できる点でポジティブなコメントが多いですが、それでもOAスコアの幅がある(実力が過大評価される可能性がある)IELTSを私は推しますね。

全体共通の対策

単語帳と公式問題集は、全セクション共通の対策です。

単語帳

IELTSという名前の付いた単語帳であればなんでもいいと思います。あとは、DMMが提供するiknowはなかなか秀逸な単語アプリなので、それも併用してました。辛いですが、とにかくここはインプットが大事です。ちなみにGMATの学習を始めると、IELTSの単語は簡単だったと思えるようになります。そんな未知の世界があることを認識し、歯を食いしばって一生懸命覚えましょう。

公式問題集

RとLの問題演習は公式問題集に勝るものは無いと思います。その他の問題集は出題傾向が違ったり、レベル感にバラツキがあるのでオススメされていません。そして、公式問題集は非常に貴重なリソースですので、受験勉強の序盤で無駄遣いしないようにする必要があります。具体的には、以下の通りです。
・本紙には書き込まない。書き込むときはコピーする。
・時間を計って、点数もきちんと記録する。
・解きっぱなしにせず、必ず復習する。
・解いた問題を忘れたころに、もう一度解いてみる。
・そこそこ古い問題集から初めて、最新版は取っておく
書けば書くほど当たり前のことですが、とにかく大切にしてください。綺麗に使っていれば、受験後に後輩にあげることもできます(もちろんメルカリに出品も)。

予備校

私は新宿にあるLINGOというIELTS予備校に通いました。ここはコスパいいと思います。けっこうテクニックよりですが、試験の解き方を丁寧に教えてくれます(一応解法のシェアは控えます)。私は小玉先生という方のOA7.5を目指すコースにいました。通学期間中に受けたIELTSでOA6.0をたたき出し、先生がとても悲しそうな顔をしていたのを鮮明に覚えています。
めちゃくちゃ狭い部屋で他の受験生とも休み時間とかに会話できるので、まあまあアットホームでした。ちなみに正規留学を目指す大学生も同じクラスにいて、いい刺激になりました。

Reading対策

日本の受験を潜り抜けてきた人であれば一番とっつきやすいセクションだと思います。しっかりと対策して得点源にしましょう。

英文法のおさらい

当たり前の話なのですが、分構造が把握できて、英単語(&イディオム)を知ってれば、世の中だいたいの文章が読めるようになります。だまされたと思って、一番最初は中学生レベルの英文法のおさらいから始めた方が良いと思います。私は適当な本を一冊買って、2周しました。これまたテキストは何でもいいと思います。

英文法の基礎ができれば、あとは単語力と、当日の集中力勝負になってきます。いかに最初の1-2か月で英文法と単語のベースを確立できるかどうかが成否を分けると思います。

Listening対策

ベースとなるのは公式問題集なので、リスニング、シャドーイング、ディクテーションと、余すことなくしっかりと使い込みましょう。私は最後まで苦戦しましたので、もしかしたら他の人の勉強法を参考にしたほうが良いかもしれません。

6min English

公式問題集は問題数に限りがあるので、そのうえで補助的に役立ったのがこちらです。英BBCが提供する英語教育のコンテンツで、当然ながらイギリス英語が中心なのでIELTS対策になります。BBC Learning Englishというアプリをダウンロードすると、あらゆる音声コンテンツが無料で聞けます。特に、6min Englishというボキャブラリー関連のコンテンツが、いい感じにアナウンサー風の綺麗な発音と、インタビューによる多少崩れた発音が入り乱れており、内容に関するクイズもあるので、なかなか秀逸な出来となっています。名前の通り6minで完結するので、通勤通学のスキマ時間にできます。

Speaking対策

純ドメにとって最大の難関ですが、頑張ればちゃんと7.0まで到達できると思います。個人的には、後述するNishとDMMの合わせ技が一番コスパ良いやり方だと思います。

Nish

一部の受験生界隈で絶大な人気を誇る高コスパ英会話講師です。毎年多数のMBA受験生のIELTS Speakingセクションの指導をしているので、ナレッジも豊富です。後々Interviewの練習でもお世話になりましたし、過去問ももらえました。
基本的には彼の手元にあるIELTSのサンプル問題(某サイトに掲載されている実際に直近出題されたもの)をランダムで出題→こちらがしどろもどろになりながら回答→Nishが添削というかデコレーション、というサイクルになります。特にPart2のspeechの原稿づくりは秀逸で、めちゃくちゃ参考になります。
私は彼とのレッスンをotterで録音して文字起こしをして、回答のネタ帳を作り、それらを暗記するまで毎日ブツブツ喋ってました。

オンライン英会話

そしてNishにもらった回答をもとに、格安オンライン英会話で改めて練習を繰り返します。私はDMM英会話を使用していて、「フリートーク」を選択し、自分で作ったサンプル問題(某サイトのコピペ)をWord等に書き出し、レッスン時のmaterialとして提供し、それらからランダムに出題してもらって答える、ということをしていました。残念ながら講師によるばらつきが相当あるので、検索時に「IELTS」という単語を入れることと、いい講師がいたらブックマークしておくことをお勧めします。

ちなみに最初は英語を話すということ自体に激しい抵抗があると思います。でも、慣れるしかないんです。数をこなすしか解決策はないです。「英会話、最短でペラペラ」みたいなくだらないネットサーフィンを始めたりするんですが、そんなことする暇があれば毎日レッスンを受けることをお勧めします。

Writing対策

基本はLINGOで伝授されるWriting対策を守っていけば、6.5までは行けると思います。CambridgeやOxford受ける人以外は、Wは6.5で他セクションでカバーする戦略でいいと思います。

添削サービス

Writingのサンプル問題自体はネットにいくらでも転がっているのですが、自己採点できないのがWritingの難点です。なので、私は有料の添削サービスを使いました。
IELTS Writing Correction Service | IELTS-Blog
価格もリーズナブルで、クオリティも満足できるものでしたので、一度使ってみることをお勧めします。

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