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日帰り丹沢主稜縦走

2022/4/9(土)
西丹沢ビジターセンター→檜洞丸→蛭ヶ岳→丹沢山→本間ノ頭→高畑山→宮ヶ瀬湖(25.25km 2410m↑)


暖かくなってくるとなぜか縦走をしたくなるので、山仲間を誘って丹沢に行ってきた。

今回のメインである蛭ヶ岳ひるがたけ(標高1673m)は丹沢最高峰で、ずっと登りたいと思っていたが、日帰りでは厳しそうなので、3年くらい後回しにしてきた山だった。
それが、今回縦走コースを決める時に「日帰りで丹沢主稜は?」と提案され、見てみたら蛭ヶ岳が入っているし、丹沢山以外登ったことのない山だったので、行けるなら行きたい!となって登ることになった。
ちなみに今回初めて「主稜」と「主脈」の違いを知った。前者が蛭ヶ岳から西に伸びる稜線(東西)で、後者が塔ノ岳から北に伸びる稜線(南北)。
メジャーなコースは西丹沢ビジターセンターから主稜を通って蛭ヶ岳まで行った後、南に曲がって主脈で下山する主稜・主脈縦走らしいが、せっかくなので(?)東に歩き通して宮ヶ瀬湖に下りることにした。


新松田7:15発のバスに乗って西丹沢ビジターセンターに向かった。暖かくなったからか、バスは登山客で激混みだった。
予定より遅れて到着し、登山開始は8:45。

スタート直後に見つけたミツマタの群生地。
終わりかけの時期だったけどきれいだった。

最初のピーク、檜洞丸ひのきぼらまるまではいきなり1100mも登るので、オーバーペースにならないように気をつけた。そして、修理から戻ってきたトレッキングポールもさっそく登場させた。これを使うと腕が筋肉痛になるが、足の疲れはだいぶましになる気がする。
ずっと登りで息が上がりっぱなしだったが、会話をしたり、富士山を眺めたりと楽しみながら、10:50山頂に到着。ここから次に向かう蛭ヶ岳が見えたが、遠くてびっくりした。

道中の富士山
真ん中に見える三角ピークが蛭ヶ岳

檜洞丸から蛭ヶ岳までは、ガンガン下って、少しスリリングな尾根線を歩いて、最後、壁みたいな斜面をガシガシ登った。壁みたいな斜面にはクサリもあって、今回のコースの中で一番難易度が高い区間な気がした。

最後の急登で振り返るとこんな感じ。

山頂付近は数日前の雪が残っていて、霧も出ていて、まだ冬という感じがした。蛭ヶ岳到着は13:10。

蛭ヶ岳の山頂標識の上に雪だるま
真ん中にゴールの宮ヶ瀬湖がうっすら写っている。まだまだ遠い。

続いては丹沢山。蛭ヶ岳から丹沢山は比較的緩やかな稜線が続き、見晴らしがよかった。景色を楽しみたいところだったが、雪が溶けて足元がドロドロのぐちゃぐちゃになっていたので、こけないようにするのに必死だった。
丹沢山到着は14:35。

ドロドロの道。
丹沢主脈(左が丹沢山で右が塔ノ岳)

丹沢山に到着したところで大部分が終わった気がしたが、ここから宮ヶ瀬湖が地味に遠くて、11kmもある。日が暮れる前に下山したい、ということで、休憩を少なめにして歩いた。
時間が遅いせいもあるかもしれないが、丹沢山から宮ヶ瀬湖まで誰にも会わなかった。11kmもあるのに。

巨大きのこ。猿の腰掛け?
やっとラスト1キロ

こまごまピークを越えて、巻いて、歩き続け、ヘッドライトを出す一歩手前というところで、湖の目の前の車道に出た。18:10ゴール。9時間ぶりに文明の利器に対面し、ちょっと感動した。(舗装路を1回も通らない縦走路って珍しい気がする。アルプスとかは置いといて。)

丹沢は山も沢も一つ一つが大きくて、隣のピークが遠すぎて心が折れそうになったが、その分達成感や充実感のある縦走だった。私にとってはチャレンジングな内容(コースタイム13時間)だったので、山仲間と一緒に行けてよかった。

今回の縦走路で一番の景色(蛭ヶ岳~丹沢山)

もうすぐヒルが出てくる季節なので、しばらく丹沢はお休みの予定だが、西丹沢ビジターセンターの周りにはたくさんキャンプ場があったので、次はキャンプと登山を組み合わせてやってみたいなあと思っている。

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