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夏休み 雲ノ平テント泊縦走②

2日目 黒部五郎岳

2日目は薬師峠から黒部五郎岳を経由して三俣山荘まで。コースタイムが10時間30分と4日間の中で一番長い。

ざっくりルート図

1日目の薬師岳はこちら↓


午後から天気が崩れる可能性があったので、まだ薄暗い4:30に出発。昨日来た道を太郎平小屋まで戻り、その先は初めて歩く道となる。

夜が明けてきた
太郎平小屋と奥には昨日登った薬師岳

黒部五郎岳の前に太郎山、北ノ俣岳、赤木岳を越えていく。
ずっと見晴らしのいい(逆に言うと遮るものがない)道が続いた。ここが雨だとかなり辛かったと思う。
今回初となる雷鳥にはこの区間で遭遇した。この辺りはハイマツが多いからか、その後もちょこちょこ見かけた。中には、登山道を先導するように一緒に歩く雷鳥もいて、とてもかわいかった。けっこう歩くのが速かった。

北ノ俣岳あたり

赤木岳を過ぎたあたりで、それまでガスで隠れていた黒部五郎が姿を見せた。
壁のような急斜面に道らしきものが見え、みんなで「え、今からあれ登るの?」となった。先が見えないのも辛いが、きつい道の場合は、登る前から全貌が見えているのもなかなか辛い。

今日のメイン、黒部五郎岳
黒部五郎の肩を目指す。かなりの急登…

3人それぞれ歩くペースが違うので、休憩兼合流ポイントを決めて、マイペースに歩いた。私はリュックを背負っている時間を短くしたい派なので、休憩ポイントまでは足を止めずにさっさと歩き、荷物を降ろしてみんなを待つスタイル。
ちなみに、休憩ポイントは黒部五郎の肩にならって、手首、肘、二の腕などと名前をつけた。次、あそこの肘で集合ね、みたいな。

終わらない登りはない、ということで、歩き続けていたら黒部五郎の肩に到着。ここまで来ると、登ってきた斜面の反対側、巨大な黒部五郎カールが見えるようになった。とても雄大で、今からこの中を歩けるのかとわくわくした。
大きい荷物を置き、まずは山頂へ。
名前の通り岩がゴロゴロの山頂だった。9:50到着。見渡す限り自分たち以外誰もおらず、街も見えなかったので、すごく奥地まで来たんだなという実感が湧いた。

黒部五郎岳 標高2839.7m
山頂からカールを見下ろす。
左側に見えるジグザグの線がこれから歩く道。

山頂から戻ったら、荷物を背負い、いざカールの中へ。
初めは急な下りだが、底まで行くと緩やかな道になる。高山植物が多く、川が流れていて、自然の豊かさを感じた。
平らでどこでも歩けそうな場所なので、登山道を見失わないように注意が必要。

黒部五郎の肩でも槍が見えた
黒部五郎カールを振り返る。巨大!

黒部五郎カールを抜けると、次なる目的地は黒部五郎小舎。小屋までは下り基調の道が続くのだが、この区間が想像以上に長かった。
小屋の周りはコバイケイソウのお花畑で、赤い小屋と一面のお花畑がメルヘンでかわいかった。今度はここでテント泊をしてみたい。
お昼時だったので、少し休憩をして、三俣山荘までの最後の登り区間に備えた。

黒部五郎小舎とコバイケイソウの花畑

小屋から三俣山荘までは、三俣蓮華岳を経由するコースと巻くコースがあるが、今回は体力的にも天気予報的にも早く着くほうがよさそうだったので、巻くコースを選択。巻くコースもそれなりにアップダウンはあった。

7月はまだまだ雪渓が残っている

ポツポツ降り始めたくらいに三俣山荘到着。14:30。テントを立てているとザーザー降り始めた。

2日目の夕食は山荘でジビエシチュー。鹿肉は初めてだったが、ホロホロですごくおいしかった。ビーフシチューみたいな感じ。にんじんもよく煮込まれていておいしかった。あと、山の上で生野菜と果物が食べられることがありがたかった。

ジビエシチュー(ごはん、サラダ、フルーツ、お茶付き)
テント泊の人は2800円

夜まで雨が降り続いていたので、この日は夕食後テントに戻ってすぐに寝てしまった。

つづく。

おまけ この日遭遇した雷鳥たち。雷鳥を探せ!

難易度★(2羽います。見逃し注意)
難易度★★
難易度★★★

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