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キャリコン【対策まとめ】学科試験を確実にクリアする方法

国家資格キャリアコンサルタント学科試験の合格率は、直近では安定してきたものの、50%~80%台とバラつきがみられます。

また特徴的なのが上振れと下振れを繰り返す傾向です。合格率が50%前後に平均化されているとも読み取ることができます。

経験的には、山を張るにも出題範囲が広すぎるので、むずかしいかなと感じました。「やはり、勉強あるのみ」であることは間違いありませんが、いくつか要点は抑えておくとグッと楽になります。

そこで、いくつか学科試験のポイントをまとめますので、効率的に勉強を進める参考にご活用いただければと思います。CC協議会の出題範囲を参照して解説しています。各設問に求められる解答のレベルがまとめられていますので、試験前に目を通しておきましょう。

それでは、確実に「とってほしい」問題と、「とれなくても仕方がない」問題に分けてポイントを抑えていきます。

とってほしい問題

・メンタルヘルスの知識
・人生の転機の知識
・カウンセリングの技能
・啓発的経験
・相談過程全体の進行の管理関する技能
・相談場面①物理的環境
・相談場面②ラポールの形成
・相談場面③キャリアコンサルティングに係る理解の促進
・相談場面④相談の目標、範囲等の明確化
・倫理と行動(倫理規定、姿勢、活動範囲、守秘義務)
・自己研磨及びキャリアコンサルティングに関する指導を受ける際の必要性

以上だけで10問~15問程度を占めます。全体の25%~30%にあたり、確実にとれるようになっています。冷静に解答をすれば基本的な理解度で十分に解答ができる設問ですので、落ち着いて確実にとってほしい問題です。

主なポイント
「マイクロカウンセリング」かかわり技法
・スーパーバイズの意義と価値
「コンサルテーション」「リファー」※違い
「ストレス」「ストレッサー」
「防衛機制」
「統合失調症」「適応障害」「発達障害」など代表的な精神疾患
※それぞれの特徴や治療におけるポイントを把握しておく。
・倫理規定は2024年1月に改訂されています。最新で改訂された要点だけ抑えておくとよいでしょう。

実は、とりやすい問題は後半にかけて集中しています。前半は時事問題や細かい数字が出てきて非常に難易度が高く設計されていますので、後半から解答していくのもひとつの方法です。

とれなくても仕方がない問題

・社会及び経済の動向並びキャリア形成支援の必要性の理解
・労働市場の知識
・労働政策及び労働関係法令並びに社会保障制度の知識

以上の問題はおおよそ5~6問は出題されます。

これらはどのエリアからの問題が出題されるか傾向が読みにくく、また非常に細かい数字が出てきますので、わからなくても焦らずに対応しましょう。よく考えればわかる問題そうではない問題とあり、これらの設問は後者にあたります。

第25回試験では、「人材版伊藤レポート」や「暮らしと意識に関する NHK・JILPT 共同調査(一次集計)結果の概要等」からの出題があり、これらを受験勉強期間中にカバーできている人は限られているかと思います。

一方、出題されるか否かとは別に、最新の労働経済の分析についてはキャリアコンサルタントとしての実践的な知識として理解しておきたい内容です。

これらは時事問題でかつ細かい数字が出来ますので、インプットのリソースがとられます。時間に余裕がある方であれば別ですが、受験をまもなくにして追い込みでインプットをしていく段階にある方は「とってほしい」問題を中心に基本を間違いなく解答できるように対策に臨むと良いかと思います。

試験までもう少し。
頑張ってください。


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