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バランスが大事 #16

シーソーのバランス

子どもの頃に遊んだ遊具に
シーソーがあります。
シーソーは、両方に人が座って
初めて動き出します。
片方だけに乗っても
動かしようがありません。

それも片方に100キロ、
もう片方に10キロでは、
動きません。多少の差はあっても、
ほぼ同じくらいの重さの人が
乘って初めて、
ギッタンバッコンと動きます。

私たちは、生きていく上で、
たくさんのシーソーを
持っています。
常にそれぞれのシーソーを
バランスよく動かしながら、
生きてます。

それは、自分自身のことであったり、
考え方や生き方であったりします。
また、社会生活でのことで
あったりします。

体と心のバランス

どんなシーソーを動かしているか
を考えてみましょう。
一番身近なのは、体のバランスです。
体調を崩すとは、まさにバランス
を崩すことです。

健康な状態では、
体のあらゆる部分がバランス
を保っている状態で、
呼吸も過ぎると過呼吸になり、
食べ過ぎは消化不良になります。
栄養過多は肥満になり、
栄養不足は、体が維持できません。

過剰と欠乏を避け、
バランスを保つことが健康の秘訣
と言えますが、
実際には、これが一番難しいのです。
そこには、自制という欲望との
対決が待っています。
「わかっちゃいるけど、
やめられない」です。

体と同様、心のバランスを
保つことも結構大変で、
喜びや幸福感、やる気などの
プラスの側面と悲しみ、
不幸せ、やる気が出ないなどの
マイナスの側面を行ったり
来たりしながら、
心のバランスをとっています。

そこに、怒り、嫉妬、妬み、
恨み、憎しみなど、
挙げれば切りがないくらいの
心模様が現れてきます。

本当は、幸福感に浸りたいん
だけれど、そう簡単には
行きません。
やはり、
プラスとマイナスの両方を
持ちながら
、うまくシーソーを
動かしていくことが必要でしょう。

理想と現実

社会生活の中でも
バランスは大切で、
例えば、理想と現実のはざまで
私たちは生きて行くのであって、
理想だけ、現実だけで
生きてはいけません。

はっきりと言葉で
表せないかもしれませんが、
自分なりの理想を持ちながら
現実を生きて行くのが
人間らしい生き方だと思います。

理想だけ、現実だけでは
生きがいが持てません。
理想を追い求めながら、
現実を切り開くのが
人生の醍醐味
でしょう。

大そうな話ではなく、
割り切ってどちらかに
傾くことはないということです。
簡単に割り切れないのが人生、
割り切らないのも我が人生です。

少し硬い話になりましたが、
しんどい時は、無理をせずに、
バランスを元に戻すことから
始めてみるのもいいかも
しれません。

一方に傾いたままでは
動き出せないので、
まず、バランスを整えてから、
自然に動き出すのを待つのも
いいと思います。

うまく重力とバランスという
自然の力を使いましょう。
傾いたままで、いくらじたばた
しても、全く動きません。

場合によっては、反対側に誰かに
乗ってもらい、力を借りると、
動かなかったのが、
うそのように動き出します。

バランスは、調和の世界
です。
勝ち負けの競争の世界では
ありません。
これからは、よりバランス感覚
が求められる時代が来ると
思います。
ギッタンバッコン
(和尚の独り言)

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