見出し画像

和尚のつぶやき #339(不変と変化)

世界は諸行無常であり
万物は流転します
すべてのものは常に変化しています
言葉では理解できますが
実際の生活の中では
大きく変化しないものと
日々変化するものがあります
大陸は長い年月をかけて
移動しますが
私たちが認識はできません
大地の木々の様子や
大海の波の様子は
季節ごとに刻々と変化していくのが
目に見えてわかります
頭で言葉を理解するよりも
現実の姿において
変化と向き合うことの方が大切です

すべのものがコロコロと
変わっていくわけではなく
簡単には変わらないものの上で
たくさんの変化が起こっています
そのことを理解しないと
大地の存在に気付かずに
日々変化するものだけに
目がいってしまいます
大地の上に森があり
大海の上に波がある
この両者の関係が重要で
一方だけでは成り立ちません

全体を俯瞰する力と
部分を見つめる力が
一体となって初めて
モノの本質がよく見えます
人間の本質も
そう簡単に変わるものではなく
基本的な欲求や欲望は
同じものを持っています
いくら環境が変わっても
千年や二千年で
変わるものではありません
現代風に装ってますが
中身は変わらぬ人間です
自然界に生きる生物としての
人間であることから
逃れることはできません
日々の移り変わりの中で
常に自分の土台となる部分に
目を向けることが
大切ではないでしょうか













この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?