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和尚のつぶやき #238(愛と執着)

愛すること 愛されること
愛を突き詰めると
深みにはまっていきます
愛については古代より
多くの偉人によって
語られています
宗教 哲学 様々な分野で
問われてきた問題ですが
私たちが日頃、愛と言うものに
ついて考えてみます
夫婦の愛 親子の愛
友愛 愛情 愛惜
色々な愛があります
愛と憎しみ 愛と憎悪
という組み合わせもあります

私たちの愛は深まるほど
愛の対象への執着へと変化し
その愛が受け入れられていないと
感じた時から徐々に憎しみへと
変化していきます
可愛さ余って憎さ百倍という状態です
愛という名のもとに相手を支配し
相手に依存していく
その愛が苦しみに変わっていく
子どもを愛すれば愛するほど
自分の所有物になっていきます
夫婦も愛が束縛になり
肝心のお互いの心が離れていく

夫婦も親子もそれぞれが一人の
人間であり誰にも支配されるものでは
ありません
しかし親は子どもを我が子として
支配したくなります
夫婦もしかり相手を
支配したくなります
相手を一人の人間として
認めていくことが
いかに難しいことかを
思い知らされます
自分も相手も同じように大切にし
一人の命あるものとして尊ぶこと
その方が愛にこだわるよりも
人間らしい生き方ができるような
気がします



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