見出し画像

生きる意味 #33

人生の意味

生きる意味は、
人生の意味は
という問いが自分の胸に
沸き上がってきた時、
私たちはどうするか。

真剣に意味を考えるか、
意味なんてないよと開き直るか。
人間は、何かにつけ
意味を求めるところはあると
思います。

しかし、そう簡単に意味は
見つかりません。
わからないことだらけです。
いろんな意味を考えることは
できますが、どれも、
もっともらしくもありますが、
心底しっくりくるものでも
ありません。

すべてに意味を求めても
仕方ないので、
誰かの意見でも
しっくりくるものがあれば、
そうかと思う感じです。

結局は、誰も正解はわからないので、
自分なりの答えを見つけて
納得するしかありません。
せっかく、人間に生まれてきたんだから、
一生懸命生きようでもいいと思います。

答えは自分の中

言葉の意味を
突き詰めていくためには、
哲学的な思考や言語的な理論が
必要になりますが、
それは、専門家に任せておいて、
私たちは、漠然としたものでいいので、
自分の中に浮かんでくる程度の意味で
十分ではないかと思います。

意味に引きずり回されるよりも、
自分の行動、生き方に意味が
ついてくる方が現実的です。
仏教を学問として学ぶことも
大切ですが、
仏教学で救われるわけではなく、
日々の生活の中に
自ら道を求めてこそ、
仏道が見えてきます。

自分の歩む道にぼんやりと
仏の道が浮かんできます。
外ではなく、自分の中に
浮かんでくるといった方が
いいかもしれません。

生きること

ここでは、あえて、
「生きる」という言葉について
考えてみます。
生きるの中に、
生まれてきた、
生かされている、
生きているという
三つの場面があります。

一つ目
人間として生まれてきたこと。
お釈迦様の言葉に
「人身(にんじん)受け難し・・・」という、
人間として生まれてくることは、
なかなか難しんですよという
言葉があります。
私たちが当たり前に思っていること
がそうではないよということです。
この世界には、人間以外の生き物
の方がはるかに多いわけですから、
自然の摂理から言っても、
至極当然のことかもわかりません。

二つ目
生かされていること。
人間は、自分では生きられない
状態で生まれてくる生き物です。
実際に、育児放棄で死ぬ子もいます。
親をはじめ、多くの人の
手をかけてもらって、
今の私があります。
また、多くの動植物の命を
いただいて、成長してきました。

三つ目
生まれてきて、生かされて、
初めて、自分が生きるという
ことが出てきます。
そう思うと、いかにも、
自分で生きているという顔をして
いるのが恥ずかしくなります。
自分が頑張ってきた、
自分が努力してきた、
自分が苦労してきた、
そう考える自分が気恥ずかしい思いです。
なくなった両親にも、どれほど、
偉そうなことを言ってきたかと
思うと、涙が出ます。

生きることの意味を考えるなど、
100万年早いぞという声が
聞こえてきそうです。
お蔭様という言葉の深さと
ありがたさが身に沁みます。
(和尚の独り言)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?