新人アルバイトが、すぐに独り立ちできるようになる3つのルール

こんばんは。ラム肉専門店店主のやましゅんです。

今回は、これまでの飲食の現場で5年間かけて、試行錯誤してきた、「新しくお店に入ってきた仲間が、辞めずに独り立ちしやすくなる3つのルール」を紹介します。その3つのルールとは、当たり前と言えば当たり前なのですが、こちらです。

飲食店の新人アルバイトが、辞めずに独り立ちしやすくなる3つのルール

1.失敗を恐れさせないこと
2.自分で決めてもらうこと
3.見守ること

ぼくは、「自分のした苦労をしないと成長できない」というのは怠慢だと考えています。長い時間をかけて、積み上げてきた技術や知識、経験を出来るだけ短い期間で理解してもらうのが、最高の仕事だと思っています。

つまり、出来るだけ早く独り立ちしてもらいたいんです。なぜなら、仕事ができるようになった方が、働くのが楽しいから。一緒に働くのであれば、楽しく働いてほしいですよね。

楽しく働くためには、できることがたくさんある状態を作れてないと、言われたことをやるだけになってしまいます。それだとつまらないから、辞めたくなる。せっかく一緒に働けるのに、もったいない!

だから、新しくお店に入ってきてくれた仲間に、お店のことを教える時には、「どうすれば、この子ができるだけ早く独り立ちできるのか?」を考えながら、働いています。

独り立ちできるようになるスピードは、正直、個人差があります。
そして、感じよくサービスしながら、スピードも求められることが多い、飲食の現場だと、この成長スピードが遅い仲間は、最初で躓き、辞めてしまうことが多いんです。

そうならないために、考えながら、実践してきた「飲食店の新人アルバイトが、辞めずに独り立ちしやすくなる3つのルール」を紹介します。少しでも参考になれば嬉しいです!


飲食店の新人アルバイトが、辞めずに独り立ちしやすくなる3つのルール

1.失敗を恐れさせないこと
2.自分で決めてもらうこと
3.見守ること


1.失敗を恐れさせないこと

新しく入ってきた仲間は、仕事ができないのが当たり前です。だって、知らないんですから。だから、最初のうちに、失敗を悪いこと、怖いことだ思わせてしまうと、失敗を恐れ、どんどん萎縮してしまいます。

だから、「これ、あのお客さまに持って行ってみようか。」「これやってみようか。」など失敗してもいいように、サポートしていく。その体制を必ず作っています。

また、何か失敗をしてしまっても、否定からは絶対に入らないようにして言います。肯定をした上で問いかけてみる。

「それは、やっちゃダメだよ」→×
「お客さまのために、そうしようと思ったんだよね。いいじゃん!ただ、ここだけ気になったから、次はそこ意識してみてね。」→◯


2.自分で決めてもらうこと。

1回シフトインしたら、必ず何かしらの前進がある。その状態が作れると、自分からどんどん仕事を覚えようと頑張ってくれるんです。しかも、その前進が相手に決められたことではなく、自分で決めたことだとなおさらです。

「前回って何ができるようになったんだっけ?」
「〇〇ができるようになりました!」
「じゃあ今日は、前回できるようになったことに加えて、今日覚えたいことを一つ教えて!」
「今日は、●●をできるようにします!」
「よっしゃ、じゃあ今日も頑張ってこう!」

また、正直なことを言うと、アドバイスってそんなに聞いてもらえないんですよね。人によって、やりやすい方法は、違ってきます。

「今の時点だと、こういうやり方が、一番やりやすいよ。でも、人によってやり方が違うから、いろんな人のこの仕事をみてみて、自分にやりやすい方法を試してみて!」

と伝えています。最終的には、やり方も自分で決めてもらってます。お店での仕事は、完成した形というのはなくて、常に進化していくものだと思っています。いい方法があれば、逆に教えてもらうなんてこともしょっちゅうあります。みんな、頼もしいんですよね。


3.見守ること

スピードが求められることの多い、飲食店の現場では、忙しくなると、「これは自分がやっちゃった方がはやいな!」と思うことが多々あります。

しかし、それをやってしまうと、一緒に働いている仲間にいつまで立っても、その仕事を任せられない。だから、自分が頑張る。その繰り返しになると言うどんどん疲弊するチームになってしまいます。

だからこそ、「行ってらっしゃい!」と言う風に、送り出し、多少失敗したとしても、暖かく見守る。

また、飲食店は、常に忙しいわけではなく、御飯時と言われるみなさんが、ご飯を食べるタイミングが重なる時間帯をピークタイムといっています。このピークタイム以外の時間で、何を準備しておくのかと言うのが重要になってきます。

その時に、「これをやっておいて、次はこれをしよう。」と伝えるのではなく、考えるための時間を作って、何をするのかを見守るのも大事です。ついつい、答えを言ってしまいそうになるのですが、そこをグッと飲み込み、答えをすべて出さないで、考えるためのゆるやかな余白をしっかりと残しておくのが重要です。


現場で、働きながらサポートするのは、正直大変です。なぜなら、失敗しながら学んでいくのが、お客さまとのやり取りの真っ只中だからです。その失敗によって、そのお客さまがもう二度とお店に来てくれなくなってしまわないか心配は、あります。しかし、サポート、フォローできる体制を作り、お客さまにも見守ってもらいながら、一緒に成長していく。そんなお店になれるといいなと思い、日々お店に立っています。

これは、あくまで現在の僕の個人的な意見です。今後も、このルールを改善していって、一緒に楽しく働ける仲間を増やしていきたいと思っています。少しでも、何かをおすそわけできていたら、嬉しいです。

飲食店に限らず、「こういうのは、どう?」、「こうしてみたら?うちはこうしてるよ。」などアドバイスありましたら、コメントなどいただけると嬉しいです。


ちなみに、いま経営している西早稲田にある「羊のロッヂ」のことをちょっと前に書いたnoteです。高田馬場に「隣のロッヂ」という2店舗目もあるので、お近くのお店にぜひ、遊びにきてもらえるとめっちゃくちゃ喜びます!

最後まで、読んでいただき、ありがとうございました!

いただいたサポートは、羊のロッヂメンバーやカレーのジュクでお世話になっているシェフたちに差し入れ代として大切に使わせていただきます!