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日常に活かす東洋医学⑵ -素問:四気調神大論(夏編)-
初めましての方もそうでない方もこんにちは。
やま施術院代表の山本と申します。
前回は東洋医学的な養生法の基本のような内容を書きました。
今回は四季に合わせた養生法について書きます。
とは言うものの春夏秋冬、全部書くと長くなってしまうので来たる『夏』への養生法に焦点を当てて書きます。(既にもう暑いですが)
四気調神大論
四気調神大論(しきちょうしんたいろん)はざっくりと言うと四季に心身の調子を合わせにいきましょう、と言うことが書いてあるものです。
人間が季節に体調を合わせていく
どれだけ筋骨隆々だろうが体力自慢だろうが、自然には勝てませんよ、人間。
なので無理せず、その季節ごとの養生法を緩やかに取り入れて調子を整えていきましょうねー。といった感じです。
「これをこうしろ!ああしろ!」と言った押し付けではなく、「こうすると気持ちよく過ごせるよー」とおばあちゃんの知恵袋的な感じで知ってもらえればと思います。(ぽたぽた焼き、食べたい)
夏の養生法
夏は『陽気』といって暖かい空気が体内外問わず多い季節。
外は暑いし、身体も熱い。なんとなく分かりますよね。
その陽気が溜まったままになると無駄な『熱』が体内に残ることになります。
なので、1日1回は汗をかいて陽気と共に熱を発散するのが良いです。
毎日少しは汗をかこう
体内に熱が溜まりすぎると冷やしたくなるのが自然の摂理。
そのため、熱が溜まりすぎるとキンッキンに冷えた飲み物や過度な冷房を求めるようになります。
確かに美味しいのはわかります。非常によくわかります。
しかしながらそんな状態を繰り返していると下痢になります。
夏でも適度に運動をして汗をかき、熱を発散しよう
また、日が長いのでダラダラと過ごしてしまいがちですが、可能な限り日の出と共に起きて日の入りとともに休むのが良いとされています。
夜の方が涼しいので過ごしやすいですが睡眠時間を削りすぎないようにお気をつけて。
また、東洋医学的に熱が多いのは『心』という臓。イメージ的には心臓ですね。
熱が過度に溜まるとこの心にダメージを与えるので心臓疾患にも関わるようです。
そして、精神状態にも関係が強いのでやたら明るくなったり、落ち込んだりと「躁鬱」的な状態にもなりやすいです。
夏にやけにテンションが高い人がいたら「ああ、心に熱が溜まってるね」と思ってください。
秋への影響
夏に適度に熱を発散しておかないと、その熱が胸に溜まったままになります。
そうなると胸にある「肺」に影響を与えます。
熱で肺の空気が乾燥されて、乾いた咳が出たり、ぜんそくのような症状が出やすくなります。
東洋医学ではひとつ前の季節の養生が大切とされていますので秋の準備のための夏を正しく過ごすこと。それの繰り返しになります。
ひとつ前の季節の過ごし方が重要
何事も準備が大切です。秋以降再度ウイルス性感染症が蔓延するであろうと予想していますので今からしっかりと養生していきましょう。
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やま施術院 山本将也
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