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雪山を走りながら考えたこと -柔軟性-

自宅(院)から徒歩5分もすれば裏山の入口。今日は予定が空いていたので雪積もる裏山に走りに行きました。
最近、有難いことに施術の予約やらスポーツトレーナーの仕事やら忙しくなっているので久しぶりの20km超えのトレイルランニング。

しかも夜中に雪が降った影響もあり、中々楽しいスノートレイルランでした。
3連休後ということもあり、人もほぼおらずのんびりマイペースで楽しんできました。

走りながら考えること

1人で走ると気づきがある

お休みが不規則(というか予約があれば仕事になるし、なければ休みのようなよくわからない状態。事務作業などやるべきことはたくさんありますが。)なので誰かと一緒に走りに行くことよりも自分の都合の良いタイミングでふらっと行くことがほとんどです。
月1くらいでやっているグループトレイルランニング企画「高尾を走ろう」など参加者を募って一緒に走ることとたまに事前に誘われてグループで走ることくらいしか集団で山に行くことはありません。ちなみにグルランが嫌いなわけではなく、突然の施術予約の場合はそっち優先になるので直前で断るかもしれないので・・・

そんなこんなで今日も1人で走ったのですが、毎度1人で走ると色々と考えることがあります。
次にやることややるべきこと、そのために何をする、あー、こうゆうのいいかも、などアイデアなのかただの雑念なのか曖昧な思考がずっとグルグル頭の中を回っています。

その中でも自然の中に身を置くと面白い気づきがたくさんあります。今日はそのお話。

雪が積もっても枝は折れない

登山道に一歩入ると完全なる雪山の風景。いつも歩き慣れている道も違って見えます。その違って見える理由の一つが雪が積もった枝葉。
雪の重みで登山道に覆いかぶさっています。

そのため、枝をどかしながら進むわけですがその度に雪が身体に当たって冷たい。
走り始めて早々に全身ずぶ濡れ。雨に打たれたくらいの濡れ具合。
雪を勢いよく払うとしなっていた枝が元の高い位置に戻る。当然ですね。重さがなくなったので。そこで気づく。

「よくもこんな重さの雪が乗っかってても枝が折れないなぁ」

ここが今日のポイント。
積雪で古い家屋の屋根が落ちたとかは豪雪地帯であったりしますが、そうでなくても雪って結構重い。
それでも枝は折れない。このしなやかさはとても大事。

樹木は基本的な形として幹が太く、端にいくと細くなります。その端には葉っぱがついていたりしますね。この構造はよくできていて端の葉っぱや枝に荷重(今日の場合、雪)がかかってもそう簡単に折れないんですね。根元が太いのでいい感じにしなるんです。尚且つ、枝や葉は細かく分かれているのと、平面部分がない。(丸みを帯びている)そのため、雪が1箇所に局所的に積もることがなく、ある程度の重さがかかると雪自身の重さで落ちる構造になっています。

人間の構造に例える

この樹木の構造を人間に例えると

・体幹部(特に下半身)はどっしりとしている
・末端は細くしなやか
・軸はあるが硬直せず、柔軟に動く
・外部からの荷重や外力、重力を局所に留めない

となるかと。

仕事柄、ヒトの身体(主に運動器)を見ますが不調は大抵の場合「局所的な持続的負荷」によるものです。
腰痛もなんらかの要因があって腰の一部分に負担がかかり続けた結果局所的に虚血状態となり発痛する。

なので樹木の構造のように軸はあるけどそれはガチッと固めるものではなく、適度にしなり、力を逃すような体作りをすると調子が良くなる、と言えます。

実際、腰痛の方にプランクのようなガマン系のエクササイズは処方しません。(あれはやった感があるだけで一般的な腰痛には逆効果)

固めることでメリットがあるのはごく一部でほとんどは「緩める」「脱力」することの方が大事。

ただでさえストレス社会で息が詰まりそうな状況なので自分のカラダくらいはしっかりと緩めていきたいものです。

そんなことを考えながら1人雪山を走っていました。
良い運動と時間でした。(たぶん痩せた)


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