構造と時の経過から考えること

不調や痛みに関してですがその時の症状だけに目がいってしまうものですが「構造」「時間の経過」を意識して考えると原因が分かりやすくなったりします。

例えば、ランニングをしていて膝が痛い。

じゃあその原因は?と言われると「走り方?」「筋力不足?」「ストレッチしてなかったから?」など理由がありすぎて治療するにも絞れないですよね?

まず、そもそもの人間の構造・作りから考えてみる。

本来これくらいまで足首の関節が動くはずなのに痛みを感じる側の足首は動きが固い。じゃあ固かったらどのような影響を及ぼすのか?と順々に考えていくことで構造からどこが問題なのかが明確になります。
もちろんそれと同様に実際にそのクライアントの動きを見て判断することも重要。
そうすると足首以外の問題、身体の使い方ができないなどの主に神経系の問題、「機能」の問題が浮かび上がってくる。

構造と機能はどちらか、ではなく「どちらも」相互に関連していることが多いので片方に偏るのではなく総合的に観察するのが良いです。

あとは「時間の経過」。

クライアントに昔大きな怪我しなかったですか?と聞くと
「そういえば学生時代に脚の骨折ってギプス数ヶ月つけてました」
「先天性股関節脱臼でした」

など意外と出てくる。本人としては「そういえば」の話なんですが身体をみる側としてはすごく重要の情報。たとえ数十年前のケガだったとしても。

脚の骨折なら拘縮が起きている可能性があるし、先天性の脱臼なら骨格の構造上周囲の筋肉の緊張が起きやすい。など特性がみられる。

ここでも構造や機能から考える必要が出てくる。

なので「構造」「機能」「時間」を全て考えましょう。ということ。

当然といえば当然なんですが意外とできてないこともある。

気をつけましょう。

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