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MRIとCTは治療ではない

白衣に惑わされないで

定型文しか言わない医療

最近よく学生アスリートのケガや痛みにかかわるとよく出てくる言葉。

「整形外科でMRIとCTを勧められた」
からの
「安静・リハビリ(電気治療)しましょう」

怪我したら基本スポーツ整形にかかることが基本ムーブになっている最近。
タイトルにあるようにMRIもCTも治療じゃないです。ただの検査。

で、安静とリハビリ(電気治療)もケースバイケースですが大体間違ってる。

今回はこのやるせなさについて。愚痴っぽくなってますがご容赦ください。

MRIとCT

MRI(Magnetic Resonance Imaging):磁気共鳴画像診断装置
CT(Computed Tomography):コンピュータ断層診断装置

今回はそれぞれの特徴を述べるつもりはないです。このクリニックのサイトがわかりやすかったのでリンクを貼ります。詳しく知りたい方や興味ある方は勝手に見てみてください。

何が言いたいかというとどちらも画像「診断」の装置ということ。

「診断」です「治療」ではありません。MRIとCTを100回やっても1ミリも治りません(時間の経過による癒合や寛解はある)。

重要なのがMRIやCTでは筋筋膜の硬結は一切映りません。炎症は映ります。なのでスポーツの現場、特に蹴られた、殴られた、急激に捻ったなどの物理的ダメージによるものの場合は撮影はできることならした方が良いです。
画像診断を嫌っているわけでは無いのでいわゆる「外傷」の場合はやっておいた方が確実。

しかし、骨や変形性関節症の問題がなさそうな若年層の慢性痛やギックリ腰、なんかよくわからないけど痛くなってきたといった訴えのアスリートの痛みの場合は必要ないです。なぜならMRIやCTでは筋筋膜の硬結は一切映りませんから。

MRIとCTでは慢性痛の原因「コリ」は映らない

ほとんどの方の痛みの原因は筋筋膜の硬さ(コリ)によるものです。(慢性痛は100%)
原因も既往症や現在の姿勢、生活習慣などによるものなので画像数枚&5分ほどの診察で原因を判断できる医師はいません。

ちなみにコリができる原因はストレスや食生活の乱れによる質的栄養失調もあります。解剖生理学以外も知らなくてはいけない。

腰痛の原因が過去の足首の怪我→同部位の筋膜の癒着、ということは多々ありますがここに目を向ける医師は未だかつて見たことありません。(知識としてわかっていたとしても医療のシステム的に時間が割けないため臨床で活かせないと思いたい)

言いたくないですがMRIとCTを撮影したいのは保険点数が上乗せできるからです。
こうやって無駄な診察で日本の医療費がどんどん上がるんです。それが医師と僕のような自費セラピストの収入格差につながっている。
ほんともうやんなっちゃう。

MRIとCTと医師の言葉を信用しすぎるの、もうやめません?(愚痴)

MRIとCTと白衣に惑わされる人々にも問題あり

MRIとCTはあくまで判断するためのもの。
ですが、それに頼っている人、つまり患者(クライアント)側にも問題あり、とあえて言います。

冷静に考えてみてください。5分で症状から原因まで追及できると思いますか?
炎症が起きてます、これが痛みの原因です。と言われて「その炎症が起きた原因は?」と突っ込むとおそらくどの医師も明確に答えられないと思います。

『姿勢から右下肢の内側の筋膜がガチガチに硬くなっていて、通常動くはずの膝の捻転がボールを蹴った衝撃に耐えられず損傷を起こした』

みたいな答えは無理でしょう。だってそこまで診ていないんですから。

上記の答えは僕が原因を伝える時の一例ですが大体整形外科の医師からはこんな感じ

「練習のしすぎだね〜」
「安静に休みましょう」
「もっとストレッチをしてね」

いや、答えになってない(笑)
こんなのを整形に行った選手や保護者の方からよく聞きます。

これでなぜ医師を信用するのか?
理由は白衣とクリニックの外観(内観)と検査治療機器の「医療っぽさ」でしょう。なんか凄そう、ちゃんとしてそう、お医者さんは頭が良いから言うことは全部正しい。
と言うハロー効果(後光効果)で信用しちゃうんです。一般の非医療従事者だと。

患者の顔も見ず、電子カルテの画面見ながら話をして5分程度ですぐ検査に回す。

医師と患者の関係を抜いて考えてみてください。そんな人間信用できます?

医師=すごい、正しい

というバイアスがなくならない限り、都合のいいようにたらい回しにされるだけです。

医療に惑わされないために

健康に投資・努力すること(時間含む)

・自分で正しい医療知識を最低限持つ
・信頼できて尚且つ健康な医療従事者(医師、整体師、看護師など)を見つける

この2つはちゃんとしたほうが良いですね。どちらも努力がそれなりに必要です。
自分で調べる時間や手間がかかります。ですがその手間、つまり健康への投資する時間をケチると損するのは自分です。

また、医療従事者でカラダがボロボロな人の言葉は信用できません。
めちゃくちゃマッチョだとか、無駄に元気とかじゃなくていいんです、普通で。
やたら薬に頼りすぎてる看護師とか虚弱体質な医師とかはそもそも自分の生活のコントールができていない証拠。そんな人に人は治せないです。ドクターコトーは漫画だから成り立つんです。

医療系Youtuberでも間違っていることを述べている方は多いですがそれを信じるのも自分次第。Youtuberの言っていることを100信じすぎるのも

医師(Youtuber)=すごい、正しい

と同じ図式になるので注意した方が良いです。(視聴数稼ぐことが収益になるので間違っていても派手なタイトルつけたもん勝ちみたいなのが嫌い&センスを感じないので僕はYoutubeは苦手です。TVと一緒)
適度に疑いながら自分の頭で考えることが大事です。

もちろんこの記事は信用して欲しくて書いています(&愚痴)がこれを全て信用する必要もないです。

やはり大事なのは自分で考えて、自分の責任の元、行動することです。
読者の健康の指針になれば良いなと思って書いています。
ここまでこの記事を読むという「行動」をした方が健康で豊かに過ごせるといいな。


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