見出し画像

レポートの書き方がわからない。


10年前に戻って自分に言い聞かせることができるなら、「お前、自分の考えたことくらい、人に伝わるように説明できるようになっていた方がが良いよ」と言いたい。

大学院生になるとレポートを書くということに、定期的に取り組まなければならない。
しかも、それが学生としての成績に多大な影響を与えるので、真剣に取り組まないわけにはいかない。
しかし、困ったことに書き方がわからなかった・・・。

授業に出て宿題して、ディスカッションをする。
そうすると、学んでいることに対する知識は(ある程度)つく。
考える力も(ある程度)身につく。
で、レポートの課題に取り組むと、得た知識のおかげで、何らかの自分の考えが出てくる。それをとりあえず、記述する。

それこそ、自分の考えたことを考えた順に書いていた。
これで良いのか?
そう、良いわけないのです。

大学院に通い始め、何度目かのレポートが終わり、「お疲れ様でした!」と同じクラスを受講していたメンバーと講師の先生と飲みに行きました。
(※社会人の大学院は、授業が終わると懇親会で飲むという流れが結構あります。お酒好きの僕は、かなりの確率で出席していた。先生も参加するということもそれなりにあった。)

2次会だか3次会だか、忘れましたが、まぁそれなりに飲んで、お酒も良い感じに回ってきた時に、レポートの話になった。
まだ飲み会に付き合ってくれていた先生が、冗談とも本気ともつかない感じで、「これから2週間ほどで、皆さんのレポートを採点するわけですが、私は今回3クラス担当してるので、90人分とかレポートを読んで採点するんですよ。だから、読みにくレポートとかホントそれだけでキツイ」、「皆さん、読み手のこと考えていますか?ピラミッドストラクチャーとかホント大事ですから」とおっしゃった。

一瞬、酔いが覚める。
「あ、自分の言いたいことを書いている(汗」

それ以降、読みやすいレポートを書こうとすごく意識するようになった。
社会人のビジネスレポートなので、相手の興味、関心に合わせて、読みやすい文章にしないと。
もちろん、学んだことを軸に考えるわけですが、考えたことを、読み手にストレスなく伝えるにはどうすれば良いか?
これが、自分のレポート作成の一つの指針となった。

この考えが、学術的なレポートとして正しいかどうかはわかりませんが、現実のビジネスの現場では、読みにくい文章はそもそも読んでもらえないのだから、この考えは実務的には正解だと思っている。

これ、実務の観点でということであれば、40過ぎてから、お前何言ってんだという遅すぎる気づきでもあるわけですが・・・。

だから、10年前に戻って自分に言い聞かせることができるなら、「お前、自分の考えたことくらい、人に伝わるように説明できるようになっていた方が良いよ」と言いたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?