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羊飼いと屠殺者

『羊飼いと屠殺者』という映画を観た。

南アフリカで本当にあった話しを元にしている。

物語の根幹は死刑制度は人殺しにはならないのかということだ。

被告人は死刑囚担当の看守だ。
その彼が重大な殺人事件を犯す。

戦争もそうだが人を殺すというのは多くの人が心に傷を負うし、もちろん尊いはずの命は失われる。

死刑制度に対して今何か考えるのは難しいけれど、人が人を裁くということの難しさを思い知らされた。

そして今起きている戦争についてもとても考えさせられた。

人を殺して英雄になる。
それは果たして本当に英雄なのか。
彼らの心のケアについても考えなければと感じた。

とても難しい問いに当たり前だが答えは出ない。

でも考えることは決して無駄ではないと思いたい。

良質な映画体験だった。

追記
死刑になっていく人のほとんどが黒人さんだったこと、白人の死刑囚も黒人の女性を凌辱し殺したことなど、そういうところも当時の状況がよくわかるものだった。

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