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#観能記
2018年の観能ふりかえり
今年も慌ただしくて、なかなか能を数多く観るという機会には恵まれませんでした。それでも、何とかかんとかやりくりして、観に行くことができました。ほんとは11月から12月にかけて観た大槻文藏『夕顔 山ノ端之出』(11月9日:銕仙会)、塩津哲生『夕顔 山之端之出』(11月25日:喜多流自主公演)、大槻文藏『芭蕉』(12月5日:国立能楽堂定例公演)は、どれもすばらしく、個別に書き置くべき舞台です。もし時間を
もっとみる強靱な身体運用こそが、美を現出させる:梅若万三郎『半蔀』(2018年4月14日、篠山春日能)
篠山春日能に参じるのは2度目。今年は梅若万三郎『半蔀』、茂山あきら『寝音曲』、そして大槻文藏『鉄輪』。今回は天気がすぐれず、途中から雨風が強くなった。それゆえ、茂山あきら『寝音曲』と大槻文藏『鉄輪』については雨風を気にしながら観ることになったため、ここで書くのは控えておきたい。
さて、万三郎の『半蔀』、予想を上回る成果だった。
名ノリ笛でワキ(福王茂十郎)登場。取り立てて何事もないけれ