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すき焼きは煮汁と素材の戦争

 こんばんは。

 今日は、「簡単! 毎日使える! スキレットの本」のレシピの中に出てくるすき焼きを作ってみました。

 牛肉、長ネギ、シイタケ、春菊のシンプルな材料です。煮汁に赤ワインを使うので、味わい深くなるということでした。赤ワイン無しverで作ったことないので、今度は赤ワインなしverでも作って比較してみたいです。

 今日はすき焼きを2回作りました。1回目に作ったのがこちらです。

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 美味しかったのですが、長ネギとシイタケの味がボヤァ~ンとしてしまったんですね。なんでだろー、と考えてみて、もしかして小さく切りすぎたのかも?と思いました。

 レシピには「シイタケは薄切りにし、長ネギは斜め切りにする」と書いてあったので、料理初心者の私はなんとなく、シイタケは薄く切ればいいし、長ネギは斜めに切ればよいと思い、出来上がったのが上の写真だったのです。なんか見栄えもよくないですよね。今度はシイタケと長ネギは大きめに切って見栄えよくしてみるか~、という軽い気持ちで2回目を作ってみました。

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 やっぱ大きい方が見た目よいなぁ~!と思って食べてみたらビックリ。シイタケと長ネギが最初に作ったやつの3倍くらい美味しかったです。

 特に長ネギが美味しかった。長ネギを口に入れた瞬間、まずはすき焼きの甘い煮汁が口の中に広がります。そのまま長ネギを噛んでゆくと、どんどんと長ネギのエキスを含んだ水分が口の中に広がって、口の中で長ネギの輪郭がはっきりとしてきます。甘い煮汁から、だんだんと長ネギの辛みや苦味に口の中が変化してゆく。その移りゆく過程がめちゃくちゃ美味しいと思いました。

 一回目のすき焼きは、長ネギもシイタケも煮汁に飲み込まれてしまっていました。口の中に入れても、甘い煮汁にちょっとだけ抵抗するくらいの感じでした。
 二回目のすき焼きは、甘い煮汁を打ち破るように噛むごとに長ネギやシイタケの輪郭がハッキリしてくる。すき焼きはもちろん煮汁も美味しいですが、その煮汁を吸収しながらも、個性が潰されないように戦う素材の味も大事なのだと実感しました。

 すき焼きというのは鍋の中で繰り広げられる、煮汁と素材の戦争なんですね。




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