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店長と私

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某コンビニでの毎日
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#コンビニ

店長と私 #07 眠り姫

その日、私とシフトに入っていたのはtheお母さんキャラのおばさんだった。私が1を聞いたら100で答えてくる。その割に肝心なことがよくわからない。とにかく常にどこか的を得ていない。典型的な「優しい近所のおばちゃん」である。高校の国語の先生に声が似ている。この人がまた、小さなことにうるさい。例えば事務所に椅子が三つあるのだが、そのうちの二つはオーナーや偉い人が座る椅子だから座ってはダメだとか、なんかそ

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店長と私 #02 出会い

目次の付け方や、読者にどう見えているのかがよくわかってない。もっと見やすくなる方法があるかもしれないが、ひとまずはこんな感じで我慢してほしい。なにか改善策があったら教えてください。

さて、私のコンビニライフ、ドキドキの初出勤だ。私が事務所に入ると、「負」のオーラが漂いまくっているおばちゃんが現れた。どうやらこの人が、うちの父親が言っていた「あの暗い人、20年くらい働いてるよ。あの人になんでも聞い

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店長と私 #01 はじまり

忌まわしきコロナに邪魔されながら1年間インドネシアでの生活に耐え、7月帰国した。
帰国してまず困ったことは仕事探しである。なんといっても金がない。
「ド」田舎である家の近くに唯一あったドラッグストアは、2、3年前に辞め済みだ。
まだギリギリ歩いて行ける距離にある某コンビニに掛け合ってみたが、「働きたいの?うーん。。。とりあえず連絡先だけ教えて」と言われたが半年経っても連絡がない。
そこで私は自転車

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