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スタートアップ代表と一緒に暮らした一年

<プロフィール>
名前:山﨑涼太(やまさきりょうた)
出身:岡山県/東京住み
大学:関西学院大学4年/経済学部

はじめに

人生が変わる方法は3つしかない。
①住む場所を変えること
②付き合う人を変えること
③時間配分を変えること

「バイト、サークル、遊び」のサイクルを回す一般的な大学生だった僕が、
①関西から鎌倉へ移住
②スタートアップの代表と共同生活
③事業拡大にフルコミット
これらを経た結果、果たして人生は変わったのか。
備忘録がてら、スタートアップの生存競争に向き合った一年間をこのnoteに残したいと思う。

ZENFORCEとの出会い

ZENFORCEと出会ったのは大学2年次の3月でした。
当時、学生運営のキャリアカフェ(知るカフェ)で店長として働いていた僕は、更なる成長機会を探していたところ、知るカフェの先輩に代表の荻野嶺さん(以下嶺さん)のnoteを勧められたことがきっかけでZENFORCEを知りました。

いくら給料、肩書き、環境などの外的動機が満たされても、幸せにはなれないことを痛感したのです。
本当に自分がやりたいこと、好きなこと、そして成長を実感できる内的動機を満たすことを考えるようになりました。

noteのこの一文にクラった僕は、この人のもとで働きたいという想いだけでインターンの応募をしました。
ビジネスの経験は全くなく、将来に対する明確なビジョンもなかった僕ですが、面接を経て、素直さと何者かになりたいという熱量を評価していただき、創業3ヶ月目のZENFORCEにインターンとして参画することになりました。

鎌倉での暮らし

僕は関西学院大学という兵庫県にある大学に通っていたのでフルリモートでの就業予定でした。
そんな中、嶺さんとのリモートでの1on1にて、鎌倉に自宅兼オフィスを構えると伝えられ、また、「部屋一つ余ってるけど涼太も来る?」と言われ、完全にノリと勢いで「行きます!」とその場で返事をしました。
1on1後に速攻で両親に連絡をし全力で口説いて鎌倉へ引っ越すことにしました。(ちなみに嶺さんも誘いはノリだったらしい笑) そして、1on1から2週間後には兵庫県の下宿先を解約し、鎌倉へ完全移住を果たしました。 
(対面で会ったこともない大人と二人で一緒に暮らす決断をしたことは、今振り返ってみてぶっとんでいたなと思います。)

引越しから数日間、段ボールを机にご飯を食べていた

このような過程で鎌倉での共同生活が始まり、衣食住を共にしながら事業拡大に向けて尽力する日々が続きました。 
毎日新しい課題が無限に生まれ、仕事も湧いて出てくる環境で、”こんな仕事、俺に任せて大丈夫なのか..?” と思うほどの責任の大きな仕事も任され、期待に応えようとする焦りと、”自分がミスったら会社が倒産してしまうのではないか...?” という重圧を抱えながら、もがき苦しみながらも日々課題に向き合っていきました。
思考しては目の前の壁を打ち砕き、そしてまた壁が表れては打ち砕き、という高速のサイクルでまさに脳に汗をかくとはこういうことかと体感しながら、毎日を駆け抜けました。参画してからの1ヶ月が今までの1年分くらいの密度であったように思えました。

休憩がてら、近くの海へよく散歩していた

業務としては、経理、採用、オペレーション構築、CRMの運用、CS、コンテンツマーケなどなど多岐に渡り担当しました。嶺さんをはじめ、メンバーのスーパーマンの方々から執行のいろはを教え込んでいただき、少しずつ自律した人材へと成長して行けたように思います。

とある日の嶺さんのYOUTRUSTの投稿

感情の揺れ動きそのものが幸せ

お客様から直接お礼を伝えていただく機会があったり、初めて売上がたった瞬間や資金調達の瞬間も目の当たりにしたり、数多くの喜ばしい経験をすることができました。反対に、会社として組織課題にぶつかることやピボットなどの苦難も経験し、嬉しいことと苦しいことが高速でやってくる荒波のような一年間だったと振り返ってみて思います。 
その他にも、2ヶ月間家に電波が通らなくてネット難民になったり、仕事をしながら片手間で授業を受けたり、近くに甘えれる家族や友達が一人もいない環境で孤独感に襲われたり、共同生活が嫌になって関西に帰ろうとしたり(笑)、思い返せば自分を追い詰めるような苦しかったこともたくさんありましたが、それも今では全ての経験が自分の糧となり、いい思い出になっています。

アメリカの心理学者でノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンが幸福の捉え方には二つの要素があると語っています。

それは、「経験の自己」と「記憶の自己」というものです。経験の自己というのは、今を楽しむことで幸せを感じることで、記憶の自己は、紆余曲折や苦しいことを経験しながらも、振り返ると「あれをやってよかった」「あれができたからこそ、今自分は幸せを感じることができる」という満足感によって幸せを感じることです。
そしてカーネマンは後者の「記憶の自己」の方が人生において、より重要だと言います。これらの幸福の捉え方に対して、脳科学者の茂木健一郎さんは下記のように語っています。

人間の脳というのは、簡単に手に入れられた喜びはすぐに忘れてしまうようにできています。日々の出来事は時間の流れに沿って進んできますが、人間の記憶というのは時間の流れに沿うものではなく、思い出や出来事単位で編集されていく性質を持っています。だから、印象に残らないことはすぐに忘れてしまうのです。

茂木健一郎著「脳がときめく言葉の魔法」より

自分の人生を振り返ると、部活に熱中した経験だったり、知るカフェで試行錯誤した経験だったり、過程において楽しいことばかりではなかったかもしれないが、目標に向かって努力をし続けた経験が真っ先に蘇ってきます。そして、そんな経験が今の自分を形作り、支えになってくれているような気がします。
つまりは、辛いことや苦しいことも多いスタートアップですが、ビジョンを掲げ、社会と向き合い続けるその過程は、自分の人生をより幸福にしてくれるものだなと感じました。
「仕事はつまらない、大人になりたくない」、こんな先入観を持っていた僕ですが、ZENFORCEと出会ってその考えはガラッと変わり、自分のビジョンに向かって行動し続けることの尊さを知ることができました。
僕はこれからも、新たな可能性を切り拓き創っていくスタートアップの世界に関わり続けていきたいなと思います。

ZENFORCEを共創してくださった講師の方々

ZENFORCEを卒業後

ZENFORCEを卒業後は友人とWeb3.0領域の事業立ち上げをした後に、今は株式会社welldayでインターンとしてセールスとマーケに従事しています。
そして、来年度からはSansan株式会社に入社します。出会いからイノベーションを生み出すというミッションの実現に向けて邁進していきます!

まとめ

住む場所を変え、付き合う人を変え、時間配分を変えた結果、人生は変わったのか?という問いに対して、僕なりの答えとしては”限りなく好転した”と言えます。
前後の変化としては、どんな事象や経験でもそれをポジティブな意味に変換しようとするマインドセットになることができました。その時その瞬間は果てしなく辛かったり挫折だと感じようとも、この先の道で"あの時の経験があったからこそ今の自分がいるのだ"と、そう思える日が必ず来ると自分を信じることができるようになりました。

この先どんな挑戦だろうが前向きであり続け、どんな苦難があろうとも強く生きていける気がします。自分の選んだ選択を正解にしていけるように、意志を持って目の前のコトに向き合っていきます。

江ノ島から見た夕焼け

最後に

インターンを経て就業観を養い、たくさんの大人の方からキャリアに対する考え方を聞いたことによって、今後自分は何に向き合っていきたいのかがクリアになりました。そのおかげで、就職活動も納得感を持って行うことができました。熱量を持って何かを頑張りたい学生にはぜひ、スタートアップでのインターンをお勧めしたいです。

ZENFORCEを通して関わってくれた皆様、大変お世話になりました。そして改めて、どこぞの見知らぬ大学生を迎え入れてくれた嶺さんには感謝しかないです。 まだまだ未熟な自分ですが、引き続き鍛錬を重ね、また何かのご縁で皆様と一緒にお仕事ができたら嬉しいなと思っています。組織が誇れる人間でいれるように、この先も頑張っていきます!

学生の方へ
インターンとして一緒に働く仲間を募集しています!僕がお世話になったZENFORCE、そして僕が今お世話になっているwellday共に一緒に熱量を持って働く仲間を探しています。より質の高い成長環境を探している方、ぜひご連絡ください😆


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!😊

大好きな鎌倉の海


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