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中三で経験した忘れられない恋の話

当時のしょうもない青春エピソードをひとつ。

当時、私が通っていたのは私立の附属校で受験勉強とも無縁の世界。

ごくごく普通の、ただ世間一般の中三よりは時間を持て余した日々を送っていました

さて、
文化祭準備をきっかけに仲良くなる四人が今回の主な登場人物。

簡単な当時の情報は以下の通り。
※全員仮名

A(私:男 彼女なし)
B 昌人(友達:男 彼女なし)
C 健太(悪友:男 彼女なし)
D 菜津(同級生:女 彼氏あり)

電車通学で四人とも地元がバラバラ。
学校の帰り道で途中下車をして、
近くのミスタードーナツへ直行→夜まで思春期トークがお決まりのパターンでした。
(嫌な顔一つせず対応してくれた店員さん、本当に感謝です。)



そんなある日、私と健太が呼び出されました。
呼び出したのは昌人。

話を聞くと、菜津を好きになったとのこと。

ここで悪知恵がはたらきます。

彼氏と別れるかどうか迷っていた菜津に二人が悪魔のように呟きます。

「菜津にはもっとお似合いの人がいるけどな」
「案外好きな人は身近にいるものだし」

今思い出してもクズすぎますね。。。

結果、ほどなくして菜津は別れました。

「ここで告白しないと漢じゃないぞ!」

ここぞとばかりに昌人に畳みかけるクズ二人。

意を決して昌人は放課後の教室に菜津を呼び出し告白をしました。

「ダメだった」

それ以上昌人は何も言いませんでした。

その後も変わらず皆で楽しく過ごすことができたのは、二人の懐の深さあってのことだと、今も感謝と反省の気持ちしかありません。



そんなこんなで毎日を過ごしていると、
より仲も深まっていくもの。

私も菜津と一緒にいる時間が増えました。

一緒にお出かけしたり。
夜中までメールしたり、電話したり。

好きになるのに時間はかかりませんでした。

いつ告白しようか迷っていると、
菜津から届いたメールに体が固まります。

「好きな人がいるけどどうしよう」

私の頭の中をフル回転させます。

(これはもしや俺のこと!?)
(早く自分から告白すべきでは?)

「気持ちは言わないと伝わらないよ!

「わかった!じゃあ明日早めに学校きて!」

ビビリな私はその時に気持ちを伝えられず。
ほとんど寝ずに、いつもより30分早く学校に着きました。

先に菜津が教室にいました。

高まる緊張感。

「お待たs 」

「昨日はごめんね!報告があって。さっきちゃんと気持ち伝えたよ。健太と無事付き合うことになりました!」

(んー? あれれー、おかしいぞぉー)
※江戸川コ○ン風

固まる私。

ここで俺は菜津より先に告白をしてOKをもらう、そのはず。

遅れて少し照れながら健太(悪友もとい恋敵)が教室に現れます。

「ってことで、これからもよろしく」

今思えば伏線は十分に張られていました。

偶然にもミスドからの帰り道が二人一緒。
学校で二人が一緒にいるところは見ないし。
お互いモテる、美男美女だし。

「お似合いだねー、おめでとう!」
(なんだよ、ただのピエロじゃん。。。)

精一杯に虚勢を張ったところで、
私の恋は呆気なく終わりを告げたのでした。



その後、四人とも同じ高校に進学。

私は菜津から信頼の置ける相談相手の地位を確立します。

二人が別れてからも、菜津から恋愛相談をされることもしばしば。

菜津は私の気持ちに気づいていませんでした。
一度も私は菜津に告白できませんでした。

この関係が一番。

そう自分に言い聞かせて。

後悔もありますが、今ではいい思い出です。

更に時が経ち、疎遠になりつつも昌人と健太は今でもたまに会う仲。
久しぶりにまた皆で集まりたいなあ。

やっぱり思いは言葉にして伝えないとね。
そう思うのでした。

大学生時代の写真
ピースしてるのが私
上が昌人、横に菜津
健太は不在笑

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