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30歳の普通のサラリーマンが仕事で英語を使うようになりTOEIC895点取れるようになるまで

10年ほど前、30歳の時に突然営業部から海外事業部に異動になりました。学生の時に英語はそれなりに得意ではあったものの、社会人になってから英語に触れる機会なんて新婚旅行でグアムに行ったくらいで、ほぼ無いような状態です。そんな私に英語で仕事しろというのは今考えるとかなりの無茶ぶりです。

当時はまだGoogle翻訳もそこまで精度の良いものではなく、またGoogle翻訳にかけたとしてもそれが正しいのかどうかを判別する術もないので、結局は一字一句辞書を引きながら訳していくしかありませんでした。
毎日終電近くまで残業という日々が続く中、なんとか英語を勉強して、また仕事の効率を上げようと必死になっていたその時の方法を皆さんと共有したいと思います。

仕事の効率を上げる方法は前回の記事をご参照ください。


まず初めに言い訳

上記にも書きましたが、30歳から必要にかられて英語を勉強しだしたので、専門的に習ったわけではありません。映画を字幕なしで見たりとか、アメリカ人とディベートできるようなレベルでもありません。英語でメールをやり取りする、英語が母国語でない人達と英語で会話をできる程度までに、独学で仕事をしながらどのように効率的に英語を身に付けたかを書きたいと思っています。

何はなくとも単語力

漢字は世界で唯一意味と音を両方表す文字らしいです。なので日本人は漢字であれば知らない単語を見てもなんとなく意味を読みとれますし、なんなら中国語の文章もなんとなくは意味が分かったりします。
ところが英語はアルファベットで表記され、アルファベットは音しか表しません。知らない単語は見ても意味が分かりません。文章内に分からない単語が一つでもあればその文章自体が分からない場合も多々あります。

逆にたとえ文法が分からなかったとしても、単語さえ分かれば、前後の文章から意味を類推することができたりします。なので何はなくとも単語力を身に付けましょう。単語力を高める事こそが英語力を高める一番の近道だと私は思います。

私のおすすめの参考書はDUOです。

1文に重要単語を2語入れているので、2倍の効率で単語を覚えられます。また文章も実用的な文章が多いので、仕事にも応用できたりします。


瞬間英作文トレーニング

単語を覚えたら次は書く、話すです。

私はこの参考書が英語学習をする上で一番役に立ちました。よく日本人が英語を勉強しても話せないと言われるのはこの瞬間英作文トレーニングをしてないからだと、私は強く思います。

おそらく日本人が英語でしゃべろうとする時は、
①日本語で文章を作る
②日本語の単語を英単語に翻訳
③英語の文法的に正しいように英単語を並び替える
この3ステップを経てようやくしゃべりだすかと思います。普通の会話のスピードだとこんなステップを踏んでいたら置いてけぼりにされます。
またこれが正しい単語なのか、文法的に正しい順番なのかを考えるとパニックになり、あわあわして結局何もしゃべれない、というのがオチだと思います。実際私もそうでした。

日本人が日本語で話す時は3ステップなど踏みません。0ステップで思いついた事を脳と口が直結してしゃべっていると思います。それが何故英語でできないのかというと、脳にそのような回路がないからです。
ひたすら基本文系の簡単な文章を瞬時に頭の中で作成して口に出す。これを繰り返すことによって脳の中に英語回路を作成し、自然と英語が話せるようになる、というのがこの本のウリです。
"どんどん話すため"と銘打ってますが、瞬時に英語の文章を作ることができるようになるので、書くこともできるようになります。英単語をある程度身に付けたらこちらの参考書で、話す・書くを練習しましょう。


リスニングは教材がいっぱい

リスニングに関していえばもういたるところに教材があるので自分のレベルにあったものを探してみてください。お金をかけなくてもアマプラ、YouTube、Spotifyなどでいろいろと見つかると思います。
2つだけご紹介します。

ESL (English as a Second Language)
『第二言語としての英語』という意味で、英語を母国語としない人向けの英語学習用のポッドキャストです。割とゆっくりめに綺麗な英語でしゃべってくれるので英語を勉強し始めの時はよく聞いていました。ポッドキャストなのでダウンロードしておけば電波のない所でも聞けます。

NHKワールドJAPAN公式アプリ
日本のニュースを英語でしゃべってくれます。こういうニュースを英語で伝える場合こういう言いまわしをするんだというのが分かります。通勤時やジムでトレーニングしながら聞いているとエリートサラリーマンの気分が味わえます。


問題はスピーキング

こればっかりは実践あるのみです。恥ずかしからずにしゃべりましょうとしか言いようがないです。ただ言えるのは英語を母国語とする人たちは世界でも一握りです。だいたいはコミュニケーションツールとして英語をしゃべってる人たちばかりです。私が接したことのあるインド人、タイ人はかなり独特の英語をしゃべり、かなり聞き取りにくいです。スペイン人も巻き舌の多い英語をしゃべったりします。日本人のカタカナ英語も彼らと似たようなものです。発音なんか気にせずしゃべりましょう。なんとなく分かってくれるはずです。


TOEIC対策

ここに関しては私は895点なのであまり偉そうなことは言えません。900点以上取っている人の記事を参考にしてください。
一つ言えるのは事前にサンプル問題を解きましょう。おそらくTOEIC対策を専門に書いている記事には必ず時間が足りないと書いてあるはずです。サンプル問題を解いて時間配分の感覚を必ず身に付けておきましょう。


結局のところ

日本に住んで普通に暮らしていると英語を使う機会なんでほぼありません。英語学習を続けるには高いモチベーションを保ち続ける必要があります。

砂漠の中の光輝くラスベガス。ヴェネチアの街全体に施された芸術の数々。シンガポールのがっかりマーライオン。香港の派手さと汚さの混じった街並み。ベトナムのバイク天国。
台湾人とザリガニ釣りしたり、ハンガリー人と一蘭行ったり、ベジタリアンのインド人と串カツ食べたり、タイ人のレディボーイに蹴られる上司を見たり。
どれも英語ができたおかげで見られた風景、できた経験です。
英語ができると、間違いなく世界が広がります。

1日30分でもなんとか時間を作って高いモチベーションを保って勉強を続けていきましょう。


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