見出し画像

LJL24春順位予想、その先PCSを見据えて

眠たいのともう土曜日開幕なので急いで。敬称略。

1位 DetonatioN FocusMe

TOP RayFarky

JG Steal

MID Aria

ADC Yutapon

SUP Harp


LJL24の優勝候補はDFMになる。ただ歴代DFMのなかでもあまりパワーは…感が。それでも去年のあのチームで勝つのだから今年も勝つだろう、という予想。

DFMの強みは日本慣れしているSteal、これに尽きる。他チームがいくらJGを補強しようと、並+レベルのKRジャングルを連れてきたところでコミュニケーション面でStealとその他で大きな差がついてしまう。ここ数年でいい感じだったのはメタも噛み合ってひとりでぶち壊せたBugiと慣れてきた晩年Blankくらいで。今年のメタもいまのところJGひとりで壊せるゲームではなさそうなので、結局Stealのゲームメイクを止められずにMIDが育って終わる、という形になりそう。

不安要素はTOPか、RayFarkyといえば攻撃的だったりダリウスだったりと言われているが、なんだかんだで勝てていないのはチームが物語っている。近年はBCがやけくそに見えるくらいのTOPキャリーを持たせたりしていたのだが、MIDもADCもキャリー力のあるDFMのTOPに求められるのはそういう役割ではないような気が。正直Napのような集団戦に強いプレイヤーやcogcogのようなピック幅の広さで構成整えられるプレイヤーのほうが、といった気もするが。もちろんここでRayFarkyがレーンも強くて一人で試合破壊できるEvi化している可能性もあるが…。

あと弱点となるとしたら選手とチームのモチベーションか、チームのダイナモとなっていたEviが抜け、鼓舞するタイプは今や不在、あの事件で昔を知るKazuもセロスもおらず、昔はイベントで新シーズンスタメン発表してたDFMも今年はギリギリにぬるっと発表と梅崎オーナーのやる気も感じられない。「あの頃」のDFMのような「何が何でも勝つ」ギラギラがないように思える。王者のポジションで上からいけるうちはまだやれそうだが、一度落ちたら泥を啜ってでも這い上がるほどのガッツがあるかは不明。よって序盤なんとか連敗でコケさせれば、といった感じか。

まあ国内他チームを見ると、それでもStealが手なりに進めてAriaが育つだけで国内は勝てそうなのだが。

2位 SoftBank HAWKS

TOP Evi

JG Forest

MID DasheR

ADC Marble

SUP Vsta

DFMをこの春止められるとしたらソフバン、なんなら馬連この二つだけ勝っておけばいい、くらいには抜けている。抜けて強いというか穴が少ないと見るなら実力的にも妥当だろう。新ジャングル次第では1位も本当にあり得る。上振れの可能性がある分、DFMよりPCS相手にも勝つ目がありそうな感すらある。

強みは何と言ってもEviの補強。これだけで少なくとも国内で数チームはTOPを1on1にしておくだけでインヒビまでぶち抜かれかねない足切り能力というか強さがある。ワンチャンDFM相手でもトランドルかなんか持たせてスプリットさせれば壊せそうな感というか、下手にStealのゲームメイクに付き合うよりは勝率が高いまであり得る。あとはキャプテンシーであったりキャラクターであったりプラスに働く部分は大きいだろう。DasherもMarbleも昨年存在感を示しており今期も他のチームを比べれば抜けて強いまである。

弱みというか不安要素はForestになる。成績を見る限り攻撃的なピックが多くヴィエゴが得意なのかな、といった感がある。またアーリーゲームのファームで差をつけられる序盤の強さもある。ただT1の下部はあまり強くなく、実際に複数年において勝ちに導けていないのもまた事実であり。逆にForestがStealを食えるくらい上回ったら相当期待できるチームになるだろう。



3位 AXIZ CREST

TOP Washidai

JG Cassin

MID Eugeo

ADC Ssol

SUP Ino

正直3位以降は戦力ダウンが激しく、昨年のLJLなら6位7位あたりのレベルが4つ並んだ感がある。選手が減ってレベルがギュッとなったかと言えばそうでなく、引退すべきでない実力者に職がなく、といった感が。それでもその中で、と見るとまだここか。全然自信ないここからは。

強みはCGAである程度機能していたCassinとADCのSsolのキャリー力になる。俺がコーチだったらCassinになんとかBOTを育てさせて火力を放つという指示が全てに近くなりそう。それはつまり昨年夏4位のCGAとほぼやることが一緒。なんならコーチも同じだからわかっているはずだろう。勝ち筋を持っている、という部分で一つ強いと言える。

弱みはそのまま去年のCGAの弱さになったMID、もちろんKR勢とぶつかることによる情状酌量の余地こそあれど、昨夏はTOPのNap以下の平均ダメージに15分段階で約-500Gの不利を背負っている。ただそれでも戦術理解力は高いのか、デス数はMIDで2番目に少なく、MIDをぶち抜かれることなく試合を伸ばし、得意の後半集団戦フェーズまでうまくつなげていた。おそらく今年も同じ戦いになるが昨年くらい粘り強く戦えれば3位が見えてくるか。

あとはやはりNapの引き留めができなかったことか、個人的にはTOPでも実力者でかなり上に評価してただけに、Napがいなくなったことでここ何年ずっと得意にしてきた「耐えて後半戦の集団戦で逆転」がうまくやれるか、という部分には注目したい。代わりのWashidaiはとにかくナーが多いだけに、万一そこ潰されたら、的な怖さもある。

4位 Sengoku Gaming

TOP Kinatu

JG Ellim

MID Kakkun

ADC Yuhi

SUP Gaeng

このチームはJettが出れるかどうかが全て、開幕前の試合で新ロースターにJettがいなかったことから、多分夏にGeangが日本人枠になるのでは、といった予想。Jettが入れば一気に三強、1位もワンチャン、といった感じ。

強みはなんやかんやでよくGaeng取ったといったところ。兵役明けでも腕が衰えてなければ、KRのバリバリ兵役明け選手のセカンドキャリア入口になるかもしれないし、その試金石としても気になるところ。ゲームメイク力に関してはDFMで折り紙付き、有能コーチもいっしょについてきており実力は発揮しやすいだろう。

弱みはキャリーライン。この面子では誰が点を取るのか、といった感がある。Yuhiはキャリアを通じてリーグで15分の対面CSで勝率50を切っており、15分で基本300-500Gのマイナスを背負っている。もちろんチームがという話もあるが、KRサポを横に置いても、なので過度な期待は酷だろう。ソロキューのようにADCの存在感がないなんて言うのは簡単だがプロはまた話が別な気もする。

あと不安要素はEllim、あのT1でスタメン張ってたというのは凄い一方、LCK時代のスタッツは横にFakerがいてこれは…感もあり、周りのレベルが違うLCKと他では対応力の幅が求められるが、周りが格段にレベルダウンしたLLAではスタッツも低調チームも低調と半期で放出となっている。MIDがFakerでもなければADCもGumayusiとほど遠いなら動きを変える必要があると思うが、その対応面で不安が残る。まあチームも春は結果を求めていないだろう。といったところか。

5位 V3 Esports

TOP TaNa

JG HRK

MID Acee

BOT Bini

SUP Hetel

22年からはじめたLJLエコラウンドこと5日本人チームで丸2年戦い3勝63敗、ロシアの女子チーム以上の連敗記録もつくりだし昨年はとうとう0勝24敗でゴールしたV3。戦績を事実に基づいて並べるだけでアンチだ悪口だ言われそうでこちらも触りづらく困ってしまうのだが、とうとう久々にKR勢の補強をしたことになる。(この2年は何だったのか)

強みは何と言っても補強分になるだろう。Biniはトルコの古豪DPで中位に沈んだもののLJL程度と見なせるトルコリーグで序盤CS勝率5割とまあまあ、Tanaも日本のTOPなら勝率78パーと、過去のV3に比べればまだ「頼れる部分」が出来た感があり、昨年比較でそれだけでも上積み感がある。

弱みは「言うて」というところか。この二人の補強で1位狙えるかと言われれば相当厳しい。なんならやっとLJLのスタートラインに立った感というか、これくらいは最低限降格のないリーグに求められるチーム基準であるように思える。育成ならアカデミーがあるんだから。

まあサッカーみたいに年間0勝だからと言ってフロントの進退問題も問われなければバスもひっくり返されない、0勝のコーチも選手も翌年仕事があるとわかったのは良かったのかもしれないし悪かったのかもしれない。もしかしたら皆オーナーの息子とかなのか、あるいはオーナーが趣味の釣りをしていたら沖に流され絶体絶命のピンチを泳いで助けた的な、いわゆるサラリーマン金太郎的な話があるのかもしれない。

6位 Burning Core Toyama

TOP tol2

JG EL

MID Jool

BOT HowLa

SUP Charley

SUP kentakki

こちらも万年下位チームながら方針転換、2019からまる4年続けてきたRayFarky、Yuhiを放出。まあ4年粘って最高順位が19夏と22春の4位、8シーズンで勝ち越したのもそのたった2度だけ、となると判断が遅い!的なアレかもしれないが、一方その2人は一応昨年の上位チームへと栄転しており、果たしてこの改革は損切りだったのかどうかは歴史が教えてくれることになるだろう。

強みは日本慣れしているELか、昨年はTOPがRayFarkyだった都合からかタンクを持たされて動き回らされていた感があるが、元のトルコの成績を見るとリーシンやトランドルといったもうちょっとファイター的なピックが本体なのかもしれない。まあトルコでも勝てていないのでアレだし、DFMの頃のtol2を見る限り、またタンクとなる可能性はそこそこありそうだが。

弱みは全体的な経験値の少なさか。BOTの2人は昨年のアカデミー優勝だが、アカデミーとTOPではまた差がある訳で。MIDのJoolはなぜかV3にいるBiniと昨年同チーム、なぜDPからこんなにLJLに来てるのか、と考えるとエージェント的なのが二人同じなのかなとか、そう考えるとほんまに勝ちたくて色々探した結果LJLの下位チーム2つがトルコの中堅チームの二人を別々にピックアップするなんてことある?みたいな気もしてくるあたりがなんとも。

まあ6位と書いたがこの下4つはちょっとのきっかけでほんまに入れ替わってもおかしくないくらい良くも悪くも団子というか。

LJLはPCSとMSI出場1枠を争うが勝算は

→相当厳しいでしょう。PCSの本命はPSG Talon。昨年の世界17位で基本的にメンバーもほぼ残留、変わったのはADCですがそれもBetty、強いです。これに勝たないと、という段階で相当厳しいでしょう。仮にPSGがコケても実力の高いBeyond Gamingや、今期あのKarsaとSwordArtを補強したCTBC Flying Oysterあたりは格上と言って問題なさそう。日本の総力を結集したスーパーチームでもないと1枠では厳しいかと。PCSの補強が活発なのはむしろ夏のWorldsもLJLとあわせて2枠、つまりLJLをぶっ倒せばPCSで2枠獲れてしまうから、といった思惑も見えてきます。まあそれはまた夏に。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?