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日本LOL配信チャットの画像がブラジルで「500いいね」された件について -日本でのTitaN人気とその歴史- #REDWIN #TitanWIN

LOL界隈のことを調べていると、たまにEviさん(以下敬称略)の韓国での人気についての話を目にする。みなさんも見たことがあるでしょう。掲示板のようなところで読めないハングルながらEviが称賛されている画像や、韓国キャスターが「エビエビエビエビ!!」と大興奮しながらシャウトしている動画を。LOLプレイヤーのなかには日本語とハングルの両方に堪能な方も多いらしく、その翻訳等を見て非常に嬉しく感じていたりもしました。

韓国のEviファンが作ったと思われる今回のDFMの快挙とEviについての動画は全編ハングル、すなわち日本の視聴層を全くアテにしていない状態ながら公開一日で15万再生、1500いいね。800件のコメントと、それはもう大人気となっている。
人生で一般人が他人から褒められる総量を他国の人から、たった数十秒、ワード1つで稼ぐEvi。そんな人間いる?ぼくはお父さんとお母さんと塾と学校とプールの先生を除いたら人生でこんなに褒められたことないよ。
そんな韓国掲示板を翻訳してくれているnoteもあります。

もちろんEviは早くよりKRチャレンジャー帯に日本人ながら突入し、韓国のトッププロに混じって練習していたりというのもあるが、言ってしまえばマイナーリージョンの日本のプレイヤーが他国で人気を得るのは珍しいな、と思っていた。割とレアだなー、こういうのあんまりないよなーと思ってたところに今回のWorldsの出場面子を見て、我々一部の日本LOLファンが思い出した。日本にも「韓国にとってのEvi」のような局地的人気を誇る、強いインパクトを残した海外選手がいた、と。

それが「ブラジルのTitaN」である。

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TitaN:プロLOLプレイヤーで、Worlds2021ブラジル代表RED Canids所属のADC。過去Worlds2018ではKaBuM! e-Sportsの一員として日本代表DFMと戦ったこともあり、日本のLOLファン間での知名度も高い。

そんなことをツイッターで書いていたら、かねてより軽く交流のあったブラジルのLJLファンの方から反応があり、恐らく彼らはTitaNがこんなに日本で人気なことを知らないだろうと思い、ちゃちゃっとチャット欄のキャプチャから「TitaN」に言及している部分に丸を付けた画像を送ったところ、ブラジルファンが驚いていた、というのがタイトルに書いたそれである。

たぶんブラジルの方はこの現象についてよく理解できていないと思う。

おそらく彼らブラジルのLOLファンほど、ブラジルを代表するADCといえば「brTT」という超スーパーエースプレイヤーがいるのになぜ「TitaN」という気持ちがあるかもしれない。ほかにも世界的に有名なブラジルのプレイヤーに「Kami」や「Robo」もいるのに、と思うかもしれない。

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brTT:名実ともにブラジルを代表するプロLOLプレイヤーであり現役のレジェンド。世界有数のドレイヴン使いとしても有名。カリスマ性も備え持っており、Twitterのフォロワーは100万人を、インスタグラムのフォロワーは70万人を超える。

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Kami;ブラジルで世界的に最も有名だったMIDレーナーの一人。brTTとともにpaiN Gamingとして臨んだWorlds2015ではグループステージで2勝、残りも惜しい試合を繰り広げた。彼らの打ち立てたWorlds12位という記録は、マイナーリージョン史上3番目に高い記録として今現在も君臨し続けている。

また、このシリーズにおいて「Aegis」のリーシンも凄かったのになぜ彼だけ、と思うかもしれない。聞けば今回のREDはリーグ6位で、ブラジルのファンからしたら今回「ブラジル最強のチーム」という感覚はもしかしたらないかもしれない。

そういったチームのADCがなぜ遠く離れた日本で人気なのか、その歴史を2018から振り返ってみよう。よかったらブラジルファンも見てね、という感じで、もしかしたら彼らが翻訳ソフトを通すかもしれないと思って今回はいらないスラングや無駄なジョークを気持ち程度減らして書こうと思っています。少しだけね。あと最近LJLを見始めて、なぜTitanが日本のチャットで人気だったのか知りたい人にもおすすめかもしれません。そんな人がいれば。

1.伝説の”実質”BO3 DFMvsKBM in2018Worlds

2020年までで日本が世界大会で一番いいところまで進んだのが、2018年のWorlds、DFMがKBMがタイブレークで戦ってDFMが勝った1戦のところ。つい最近まで、日本のLOLファンが最も多く見た試合、最も記憶に残っている試合の一つがDFMvsKBMなのです。もしかしたらブラジル側から見たら「勝てるはずの相手にうっかり負けてしまった」という苦い記憶の一戦かもしれないが、日本側から見れば、あの一戦が「歴史的一勝」だったわけです。キャスターたちは泣き叫び、それが世界に拡散される程度には。

日本語放送では異例の「アーカイブで」5.5万再生。日本のランクマッチ人口が約10万人程度といわれるなかでこの数字。生放送の視聴者も数万人はいた。つまり日本のプレイヤーの相当数がこの試合を見ていることになる。

それまでの日本代表はすべて1次で消えるばかりで、海外戦で複数回同じ相手と戦う、という機会すらあまりなかった。リーグ戦で2回ずつ当たることはあったが、本当にそれくらいで、3回連続で同じ相手と戦う、それも「いい試合」をするという経験はなかったと記憶しています。2回ずつ当たったときも、相手によってはボコボコにされ、30分を待たずに一方的に試合が終わることも多かったりしました。そのため、日本のファンは対戦した多くの海外選手の名前や顔、個性を強く覚える間もなく世界大会が終わっていたわけです、悲しいことながら。ただKBMとは3戦もやった、それも僅差でのシーソーゲームを。名前や個性くらい当然覚えてしまう、というわけでね。

2018のWorlds、KBMと当たる際に、前後関係は忘れたが日本のキャスターはTitanを評して「超攻撃的なADCで、リスクのある前ブリンクを恐れずに行ってくることが特徴、JackeyLove(LPL)やDoublelift(NA)のような攻撃的プレイヤーだ」みたいなことを言っていたと記憶している。

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JackeyLove:中国を、そして世界を代表する”超”攻撃的ADC。 Worlds2018では中国Invictus Gamingの一員として若干18歳で中国に初のWorlds優勝をもたらした。その後も活躍を続けているが、今回Worlds2021は惜しくも出場権を逃している。

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Doublelift:アメリカ(NA)を代表する元プロLOLプレイヤーで、小規模だった時代のLOLの世界大会、WorldsのSeason1から参加していたレジェンド中のレジェンド。2020年をもって世界中から惜しまれつつプロから引退した。

そしてDFMとの1戦目、Titanはまさにその評のとおりの躍動を見せたことになる。Jump!Kill!Jump!Kill!

結局DFMが1試合目は(幸運な)バロンスティールで勝ったものの、その(日本でやったら怒られそうな)超攻撃的なスタイルと、DFMを壊しかけたその恐怖を日本のファンの心に刻み付けたのです。

日本の傾向として、LJLはほぼすべてのチームにKRコーチとKRプレイヤーがおり、KRのスタイルを参考にしたディフェンシブな戦い方をしている、というのはよく言われます。そのため日本のファンはいわゆる「キルゲーム」、攻撃的な試合やリスクのある攻撃というものを見る機会はそう多くありません。その反動もあり、たまに目の当たりにすると非常に印象的に映ります。KBMのTitanもまさにそれでした。ほかにもベトナムのGAMが攻撃的スタイルで活躍したときにも日本の一部ファンは盛り上がり、今もキルゲームになると「ベトナムの風が吹いている」というスラングが使われるほどだったりします。(ベトナムの「Levi」も日本での人気が非常に高いです。)

日本という国はこのような感じでディフェンシブかつミスに厳しい、そのためTitanに「攻撃にフラッシュを使うからそのあとのガンクから逃げられなかったじゃないか」と咎めるようなコメントもあります。でも2018から見てきた多くのファンは「それも含めて彼の強い個性」として捉えており、日本のキャスターも「彼の攻撃力があるからこそ、あのフラッシュも許される」「エースの特権」と評していたりします。ただ、日本人の気質的に「一緒にプレイしたいか?」と聞かれたら「YES」と答える人は少ないかもしれません。あのプレイスタイルをサポートできるくらい彼のアグレッシブなスタイルに慣れている人間は日本にはほとんどいないと思われるからです。

もしかしたら思う方もいるかもしれません、DFMのYutaponもまた前ブリンクを多用するではないかと。そうです、Yutaponもまた多くの日本人からは「常識外」で「異常」な「普通の人が真似をしてはいけない」選手として認識されています。予想もつかないビッグプレイを連発することや、彼の何でもできるゲームセンス、常人では理解できないプレイ内容等を指して、日本人は彼を「天才」と呼んでいたりもします。

結局Titanとは2018で3戦したものの2戦目はヴェルコズ、3戦目はカイサと「前ブリンク」をする機会は少なかったです。しかし日本人の多くは1戦目のトリスターナの印象が特に強く残っており、2021になってもTitan=ジャンプ/前ブリンクという印象で、2021のプレイ、特に攻撃的なムーブメントで盛り上がっていた感があります。特にエズリアルの時はピック段階で皆がブリンクを期待するほどでした。

自分も含めて日本人の多くはポルトガル語を理解できないこともあり、実際のブラジルのリーグ戦を見ている人はほとんどいないと考えられます。そのため、Titanが本当に国内リーグからずっとそんなプレイヤーかどうか、というのは把握できていないのですが、やはり「印象」というものが大きく影響していることになっていると言ってもいいでしょう。

色々書いたのですが、DFM初の突破がかかった3戦目タイブレーク、1戦目2戦目ともにずっと危険なプレイを続けてきた相手のエースTitanに対し「頼むTitan、この試合だけ不調でいてくれ!」と祈った日本のファンは多かったと思われます。自分もそうです。そういったこともあり彼のプレイ、そして名前は「ブラジル代表」として日本のファンに強く刻まれていた、という事情が一番かもしれません。

2.日本語においての「たん-tan-」の意味

こちらはブラジルの方には理解しづらい概念かもしれないが、日本語の響きとして「Titan-ちいたん-」は非常にかわいい、幼児的な響きになります。

「tan-たん-」は日本語で言う「san-さん-」の子供向けの言葉「chan-ちゃん-」がさらに幼児語になった感じです。英語で言うところの「Mr.」、ポルトガル語だと「Sr.」の子供向け、って感じでいいのかな、セニョールセニョリータ。あと英語だとmy dear <name>みたいな感じだとか。だからmy dear <Ti>的な。

またTitanの「Ti」の部分「ちい-Ti-」だが、こちらも日本語的には「ちいさい」といった雰囲気になります。

つまり「Ti/tan-ちい/たん-」という音の響きは、日本人にとって(直接的にそういう意味ではありませんが)「小さくてかわいい子」といったイメージを想起させる音の響きになるのです。そのため非常に覚えやすく、口馴染みも良かったりします。またアニメのかわいいキャラクターの愛称で「○○たん」はよく使われたりします。

例えばもしTitanがdyNquedoとかRiyevという名前だったら、日本でここまで流行することもなかったのでは、とも思います。

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おなじ名前の響きの”ちぃたん(Chiitan)”というキャラクターも日本におり、ツイッターのフォロワーは約90万人と人気です

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(追記)

”日本の方の”ちぃたんからリアクション頂きました。日本RIOTさん、ブラジルの彼らを日本に招いて日本対ブラジルのエキシビションマッチなんていかがでしょうか?ちぃたん軍対Titan軍で。企画料要らないんで実現お願いします。PLZ、RIOT!

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こちらはTitan-ちぃたん-と似た響きの「ちぃちゃん-Chi-chan-」です。日本語でこの「ちぃ/たん」という音の響きが「かわいいもの」を想起させることがおわかりいただければと。

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日本語的には「同じ名前」のちぃたん(Titan)が、上のマスコットと似ても似つかないワイルドさ、感情をむき出しにしたアグレッシブなプレイをしてくる超攻撃的ADCというギャップも、日本人の心をひきつけています。

3.日本語キャスターも口に出したくなる「ちぃたん」

 


 


クリップを三つばかり。ブラジルの方に中身はあまり伝わらないかもしれないが、「ちぃたん」と大騒ぎしている様子は雰囲気だけでも伝わるかもしれないと一応。

4.ミームとしての「カンカンバロン」

さきほど「1」で日本で一番有名な試合、としてDFMvsKBMを紹介しましたが、その有名さゆえに日本独特のLOLミームが生まれています。それが「カンカンバロン」です。「カンカン」は擬音で、英語だとClang-Clangが近いかもしれません。「バロン」はBaron Nashor。つまり英語で言えば、「Clang-Clang → Baron Nashor」でしょうか。

KBMのサポートのアリスター(Moo Cow Alistar)がダンスモーションで「カンカン」(Clang-Clang)している間にBaron Nashorを取られてしまった。というような感じで、意味としては「試合中に無駄なことをするのはよくない/相手を舐めると痛い目にあう」といった教訓が含まれています。

実際問題として、このアリスターがこの状況でカンカンせずにバロンへ歩いたとしてバロンをストップできたかと言えば非常に怪しい、つまりこのアリスターのダンスとバロン獲得の因果関係は薄いとも言えるのですが、この動画のカメラワークも含めて一種のミームとなっているのです。

日本では大会等でこのMoo Cow Alistarが出るたびにこの「カンカンバロン」の話になり、皆が思い出しています。そしてこのクリップには「タワーを殴っているだけの」Titanもいたりします。そのため、Moo Cow Alistarが出るたびに一部日本人ファンは2018のTitanとRiyevのことも定期的に思い出しているのです。別にこれに関してはTitan全く悪くないんですけどね。そういった意味でもTitanの日本での知名度は他の海外プレイヤーに比べて格段に高くなっています。

5.ブラジルと日本、そして日本代表 -サッカーを例に-

今回のDFM、日本代表ながら韓国人プレイヤーが3人いることについて一部疑問に持たれていたりもして、もしかしたらブラジルの方のなかにもそう思っている方もいるのかもしれません。Stealが長年日本のLJLにいることから「LJL枠」として出ています。「それで日本代表と呼べるのか?」と、もしかしたら他国の方は思うかもしれませんが、実は日本ではそこまでの違和感がない人が多いのです。前例に「サッカー日本代表」の例があるから。

日本男子サッカーが初めてサッカーワールドカップに出られたのが1998年になります。その前の1994年は最終予選で最後に敗退してしまいました。ただ逆に言えば1994年の予選で初めて「ワールドカップに行けるかも?」というレベルに達したのです。そしてその時のサッカー男子日本代表を格段にレベルアップさせた、当時の「背番号10」が、日本で最も知名度が高いと思われるブラジル人の一人、ラモス瑠偉になるのです。

祖国ブラジルではの評価は知らないが、日本サッカー界では歴史の中でも最重要人物の一人と評されており、日本サッカー殿堂入りも果たしている。日本のサッカーファンからのリスペクトの強さは、引退して15年後の今年に作られた彼についての動画が約50万再生されていることからも伺える。

彼、ラモス瑠偉は若くして日本に来て日本のサッカーレベルを格段に上げるとともに、日本国籍を獲得する手続きまでして「日本代表」になりました。1990年代前半には世界的スターのZicoが日本に来てJリーグのレベルを上げましたが、日本代表のレベルを底上げし、30代後半まで「日本代表の10番」を背負ってきたのがラモスになります。

その後、ラモスは代表を引退しますが、実際にワールドカップに初出場した1998年には、その前年にラモス同様、ブラジルから帰化した呂比須ワグナーがワールドカップ出場を決める大一番で大仕事を果たしました。延長後半13分、FWながら中盤にまで戻りボールを奪取した呂比須が、若き日本の司令塔、エースの中田英寿にパスを渡し、そこからW杯初出場を決めるゴールが生まれたという流れがあるのです。

もちろんこのラモス、呂比須の以前にも以後にも日本サッカーの発展のために尽くしたブラジル人選手や指導者、関係者がたくさんいます。ブラジル以外にも他国から多くの尽力を得てきたのですが、一番大きいのがブラジルの影響でしょう。サッカーにおいては「世界一」のブラジルの力を存分に借りることで「日本代表」を強くしてきた歴史が日本にはあったりします。

そのため、DFMのStealが日本人枠であることくらいでは驚かないのです。LOLで「世界一」の韓国からSteal、Aria、GeangにYangコーチ、過去にはviviDやOnair監督、LJLのレベルを世界レベルに近づけてくれたBlankやBugiなど、挙げていけばキリがないほど多くの力を借りてLJLが、DFMが、日本代表が強くなっていっていることについて、特に日本のLOLとサッカーの両方のファンからすると違和感がなかったりするわけです。

また、そんな事情から、特に日本のサッカーファンにとっては「地球の裏側」というレベルで距離が離れていながら、自分のようにブラジルには一種の親近感を覚えている人間も少なくありません。同じマイナーリージョンでもトルコやロシア、ラテンアメリカやオセアニアよりも身近に感じているひともいると思われます。

サッカーでは「先生」、LOLでは「ライバル」といった、この日本とブラジル、DFMとTitanの関係が、日本のTitanファンを増やしている要因の一つになっているのかもしれません。

おわりに 数少ない「日本のライバル」Titanの今後の健闘を祈って

先ほども書いたが、日本がBO3レベルで短期間で激しく争った相手は本当に少ない。KBMのTitanを除けばC9くらいになる。C9は「チームとして」何度も当たっており「格上のライバルチーム」という感覚はあるが、2018から2021にかけてBlaber以外メンバーが完全に変わっており、あまり「ライバル感」がないのもまた事実だ。TwitterでEviとトラッシュトークで盛り上げた「Fudge」に関しては「Eviのライバル」といった感じはあるが。また、通算成績は非常に競ってはいるものの、それでもC9は「超ビッグチーム」という意識が強く、ライバルと呼べる感じもしないというのもある。

そういった意味ではTitanは同じマイナーリージョンで戦う「同レベルのライバル」といった感じがあり、それが日本のTitanへの意識を強くしている感があるのかもしれない。よく当たるという意味では「UOL」の「BOSS」「AHaHaCiK」「Nomanz」の3人もそれに近いかもしれない。ただ、本当にそれくらいになってくる。数えるほどしかいないのだ。

日本でもおぼろげながらブラジルの事情は耳に入ってくる。ブラジルには同じADCのポジションに”brTT”という「世界的人気のレジェンドプレイヤー」がいることも知っている。そうなると投票で選ばれるオールスターがもし再開されても、Titanをオールスターのブラジル代表で見られる可能性が薄いことは理解している。

ただ、もしTitanの投票が数パーセント伸びていたら、日本からの僅かばかりの投票を疑ってほしい。たぶん、日本のファンの多くはブラジルのオールスターの投票権があれば、日本とあまり戦ったことのない(MSI2017で2試合)brTTよりもRoboよりも、Worlds2018に3回も戦ったTitanに入れる人の方が多いだろうから。ただ、日本のLOLプレイヤーはブラジルの数分の一と言われているため、結局1位にするには全然票が足りないと思われるが、もしオールスター投票の機会があったら少しだけ思い出してほしい。自分も投票権があればTitanに1票入れるだろう。

だから、Titanにはリーグも頑張ってほしい。この先のキャリアは分からないが、これからも苛烈なブラジルでの順位争いがあるだろう。日本もブラジルも世界大会に「1チーム」しか出られない狭き門で、その狭さは日本のファンも知っている。それでも、Titanには頑張ってほしい。世界大会に出てきて日本のファンを沸かしてほしい。非常にリスキーで華のある、トリスターナやエズリアルの前ブリンクで日本のファンを驚かせてほしい。あのとき、DFMを苦しめた実力は本物だと、暴れまくって世界にアピールしてほしい。

そして、できれば彼とは当たらずにお互いに世界大会を勝ち上がるのが理想だが、もしかしたらまた日本代表とTitanが戦う未来があるのかもしれない。そんなときがあったら、自分や日本のファンの多くは2018を思い出しながらまたお祈りをするのだろう。

「頼むTitan、日本との試合だけ不調でいてくれ!」と。

gg RED,gg TitaN.

até mais!



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