材料費0円で、おしゃれなかごを編む4 「葛(くず)でカゴ編み」② 材料採取
かご編み初心者さんに優しい編み材「クズ」のつる採取方法です。
これもとっても楽しい作業です。いつもかご編みメンバーは夢中で採取します。だからみんなで採取前に、貪らないよう戒めてから、作業に取り掛かります。
かご編みに相応しいつるの条件は以下の2つです。
1、2年目以上のもの ー 新しく成長した1年目のつるではない。
1年目のものは緑色で、柔らかく、水々しい(水分がある)ですが、2年目以上のものは、茶色で硬く木質化していたりします。
2、地面を真っ直ぐ這い、中身が充実しているもの
こういうつるをランナーと言います。つるから根を張っていたりします。触ってみてスカスカしていないものが良いです。
<理由>
1年目のものは、柔らかすぎて耐久性に欠け、形もとり難いですが、2年目以上のものは、その点しっかりしています。また、真っ直ぐしているものは編みやすいです。
ただ、絡みついていても、中にはしっかりしているものもあります。絡まった形が面白かったり、持ち手に良さそうだったりと、使い道にピンと来るものがありましたら、つるの状態を見て採取してください。
<時期>
11月頃〜2月ぐらいまで(冬季)
<持ち物>
剪定バサミ(つるを切る時使います)
草刈り鎌(草がたくさん生えている時適宜使います)
<服装>
レインウエアのようなつるっとしたもの
靴は長靴
この時期アメリカセンダングサ(ひっつき虫)が、たくさん実をつけています。これがくっつくと取っても、実についている先端のトゲが服に残り、ちくちくします。表面がつるっとしていて、トゲがひっかかり難いようなものが良いです。
<生息場所>
クズはどこにでもあって、その”つる”ならいくらでも取れそうな気がすると思います。ですがこれがなかなか難しいのです。なぜなら2年目以上で真っ直ぐな”つる”となると、1年間は伐採されずにいて、周りに木も生えておらず、障害のない広い場所に生息している必要があるからです。
都市ではたいてい行政の手が入り、毎年初秋に刈られてしまいます。また人の手が入らない山や森の中は、周りに木がたくさん生えていて、絡みついていたりします。
ではどこに行ったら良いのでしょう?
可能性は4つ
1、川原
上手くいけば結構あります。
2、空き地
ずっと放置されていて2年目以上のクズが、生えているところもあります。持ち主さんに交渉してみるもの手です。つるはやっかいものと見なされているので、案外すんなり採らせてくれることもあります。採った後は、綺麗にしておいてくださいね。
上記写真は道路拡張の工事現場です。このようにまっすぐ伸びているものが良いのですが、これは1年目ですね。冬が越せれば嬉しいのですが、この後すぐ工事でなくなってしまいました。(´・ω・`)
3、都市でもちょっと郊外
都市の田舎で民家があまりないような地域の道路には、そんなに頻繁に草刈りされないとこもあります。週末ハイキングがてら、行ってみると面白いかもしれません。
4、自宅の庭(庭のある方限定になってしまいますが)
クズはほっといてもすぐ生えてきます。それを真っ直ぐになるよう、誘導しながら、刈らずに1年育てます。秋には枯れてきますが、そのままにして、翌年の11月以降に採取してください。
注意:育成中、2回夏を越します。この時期旺盛に繁殖します。木に絡みつくものも出てくるので、その時はコンジャンクション(枝分かれているところ)から切りとってください。成長してから、木にからみついたのを取るのは、結構大変です。
<採取方法>
根が張っているコンジャンクションのところ、から採取します。そうすると来年また生えてきてくれます。みなさんクズの除去に苦労されているので、こんなこと書くのは、恐縮なのですが、私たちは来年も再来年も元気に生えてきて欲しいのです。
事実私たちがフィールドにしているところは、毎年採ってしまうので、翌年はあまり生えていません。クズに困っている方と上手くマッチングできると嬉しいのですが・・・。
どこで採っても、採った後は美観を大事にしてくださいね♡
あなたのセンスが生きます♪
また許可がいるようなところは許可を取ってください。
採ったつるは下処理して、保存します。
次回は下処理の仕方です ٩(ˊᗜˋ*)و
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?