「つねにすでに」とは何だったのか

※8/5編集

「つねにすでに」というホラー[要出典]サイトをご存知でしょうか。
ご存知でなければ目の前の箱でググって調べてみてください。

私が「つねにすでに」を知ったのは、シーズン3の途中だったと記憶しています。

「記憶しています」と曖昧な言い方をしたのは、「つねにすでに」を知ったきっかけも、どれから読み始めたかも覚えていないからです。


【考察】

さて、ここで、
「つねにすでに」について考察してみましょう。

あ、一つ一つのエピソードの考察じゃないですよ!
ホラーの解説とかではなくて、
「つねにすでに」とは何だったのかの考察です。


結論から言えば、
“Project Always-Already”の目的とは、「ネット上から『嘘』や『噂』を無くす」方法を提示するために、ネットロアを用いた実験を行うことでした。

このことが明かされた「Xenoglossia / 真性異言」には、次のような文があります。

また、ネットロアという名前のウイルスは、より大きく他者の感情を動かせる恐怖を持っていればいるほど、より効率的に他者の記憶領域をハックできる。

Xenoglossia / 真性異言

したがって、「Archive / ゆっくり怪談」から始まったホラーは、「つねにすでに」そのものを広めるための『手段』だったと考えられます。

そして、
最後のエピソード「Zero / ゼロ消去」では、「今できる最大の,そして最後の反抗」として、“Project Always-Already”を死なせるために「ゼロ消去」が行われました[誰によって?]

# これですべてが削除され,ロアが終わってくれるのか
# それでもすべては防げずに,新たなロアが生まれてしまうのか

Zero / ゼロ消去

しかし、「つねにすでに」が消えてしまったら、内容の真偽を確かめることができなくなります。

「つねにすでに」を構成するエピソードの、一字一句を正しく覚えていなかったとしても。
「思い出した記憶」に「虚偽」があったとしても、そもそも虚偽の判定が行えないので、「本当の記憶」として「覚え直して」しまうのです。

思い出した記憶にどんな虚偽があろうと、
一度それを虚偽の記憶ごと覚え直してしまえば、
さながら上書き保存したファイルのように、
それは昔からある「本当の記憶」になってしまう。

Xenoglossia / 真性異言


「虚偽」が「本当の記憶」になることで、
「嘘」や「噂」がなくなる。


ロアを終わらせるために「つねにすでに」を削除したのではなく、ゼロ消去も含めての“Project Always-Already”だった。

「ゼロ消去」で「Delete」を押した私たち[誰?]が、「つねにすでに」そのものを、真偽不明な「ネットロア」に変えたのではないでしょうか。




と思っていたら再公開されたから、これもうわかんねぇな。



こたえ



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