ファンの再燃
いきなりですが、あなたは何のファンですか?
ミュージシャンのファン
小説家のファン
プロ野球チームのファン
自動車、バイク、電車のファン・・・・
人それぞれ好きなものや夢中になるもの、熱狂するものがあり、人によってはそれが生きがいとなることもあります。
生きがいはちょっと大袈裟かもしれませんが、人は好きなもの、夢中になるものがあると人生がより豊かになると思います。
かくいう私も人や物や作品のファンであり、生きがいだったりします。
登山はまさにそれです。登山なくして今の私はあり得ませんし、登山が私をここまで成長させてくれたと確信しています。
他にもバイクや自動車が好きですし、サザンオールスターズは昔からよく聴いていたし、村上春樹氏の小説は全て読破しています。
自動車もサザンも村上春樹氏も、私の人生を大いに豊かなものにしてくれたと言えるでしょう。
今に至るもこれらのものが好きですが、昔ほど熱中しているかというと、実はそれほどでもありません。年齢を重ねる毎に自分の感性が変化することも要因の1つでしょうが、他に夢中になる対象が生まれることに大きな要因があると思います。
とりわけ音楽に関して言えば、今でもサザンのファンではありますが、昔ほどずっと聴いているわけではありません。気が付いた時にたま〜に聴く程度です。
今は何のファンかというと、実はジャズです。とはいえ、特定のミュージシャンや楽曲が好きなわけではなく、BGMとしてのジャズに酔いしれることに夢中になっているのです。薄暗いバーでウィスキーを飲みながら聴くジャズ・・・みたいなことですね。
ただ、ごく稀に、現在進行形で夢中になっているものをキッカケにして、かつての熱狂が再燃することがあります。
例えば、今夢中になって読んでいる小説をキッカケに再び登山を始めた、みたいなことですね。
実は、つい先日私の身にもそんなことが起こりました。
それはあるジャズバーでライブを聴いた時のことでした。その日のライブはピアノ、バス、ドラム、そしてボーカルでの演奏で、演奏者は皆ベテランの風格漂う方々でした。
ベテランの奏でる本当に素晴らしい演奏に酔いしれる私、そんな中でも私はジャズボーカリストにずっと目と耳を奪われていました。
歌手歴数十年の大ベテランの安定した歌声は本当に素晴らしかったのですが、私が気になったのはその歌手の名である「CHAKA」、それは、なんと私が学生の頃に夢中になって聴いていたSAY・Sというグループのボーカルの名前なのです。
30年以上前に活躍したSAY・Sはハードロックを主体としたグループであり、ジャズとはジャンルが異なりますが、この日のCHAKAさんの歌声は、かつて私が夢中になったSAY・Sの時の歌声そのものでした。
その日バーで存分にCHAKAさんの歌声を堪能した私は再びSAY・Sの音楽が聴きたくなり、帰宅後さっそくCDを引っ張り出してプレーヤーにセットしてスイッチオンしてみたのです。
すると、学生の頃の思い出と共に懐かしきSAY・Sの音楽がよみがえり、私は再び30年以上前に解散したSAY・Sのファンとなったのでした。
ちなみに、ライブの合間の休憩時、私はCHAKAさんに話しかけてSAY・Sのファンだったことをお伝えしました。CHAKAさんはちょっと苦笑いしながら「もう30年以上前ですよ 笑」と話してくれました。
気分を害されてなければいいのですが 笑
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