道は繋がる。
今、やっている事
過去にやった事を信じよう。
行けるかどうか。
なんてその時のコンディションや自分を信じるしか道は無いので最終的な判断は他ならない。
いきなり難易度の高い一般登山道やバリエーションルートに突っ込むのは危険ですが、少しずつ時間をかけて行く事は可能です。
そんな可能性を感じたのが今年の登山だった。
山の下見はGoogle Earthも使うし、参考程度に
YouTubeを観たり行きたいルート付近の実際の下見も何度もする。写真も撮影しつつ取り付きや周りの景観含めて記憶して行く。
例えば、源次郎尾根に行きたいと思ったら、
真砂沢ロッジに下降しながら雪渓の谷間や地図を見ながら取り付きも確認しながら行動する。
現職ではお盆休みの為、秋の登山というより長期休みのお盆に登山の予定を組む。他のスケジュールの兼ね合いもみながら計画を立てて短い予定になったとしてもプランを2つ、3つ用意しておく必要がある。
お盆というと、厄介なのが毎年その時期にやってくる台風との葛藤である。
今年は大丈夫か!おっ!やった!台風がそれた。
と思いきや更に別の台風が発生。
更に発生した台風が来て2発同時にみたいな流れが毎年あるのだ。
まさに今年は2発同時に来たが、
何とか1発目の台風がそれ、2発目が来る前に
北アルプスを縦走した。
栂海新道を歩き日本海まで行けば、北アルプス南部・北部の縦走が上高地起点、新穂高起点両方のルートで終わるのだが、毎年来る台風の影響でなかなか行けずじまいに終わっている。
その気分転換にまだ行った事の無い北アルプスの山に行く事にした。
今回の北アルプス縦走の流れは以下の通り。
登山届けを提出し登山スタート
Day1 鍋平-新穂高-笠ヶ岳(笠新道)-笠ヶ岳テン場
Day2 笠ヶ岳テン場-山頂ピストン-双六小屋
Day3 双六小屋-双六山頂-三俣蓮華岳-三俣山荘-黒部源流-岩苔乗越-高天原山荘-高天原温泉-高天原山荘-高天原峠-雲ノ平-黒部源流-三俣山荘
Day4 三俣山荘-湯俣山荘(伊藤新道)-高瀬ダム-七倉山荘-信濃大町-松本-平湯-新穂高-鍋平
初日からは歩き慣れた小池新道では無く標高差のある熟達者でも根を上げる笠新道から稜線に上がる。
初日からハードだ。
本来なら予備日を2日程含めた1週間程の休みがあった為、新穂高から入山して笠新道を登り稜線に出て双六岳→三俣蓮華岳→ダイヤモンドルートと呼ばれる→黒部五郎→太郎平→薬師沢→大東新道→高天原→雲ノ平→三俣山荘→小池新道→新穂高
グルっと一周を計画していた。
台風の影響で後半が天気が崩れるとの予報でルート変更した。大東新道、伊藤新道の水かさは増す。
黒部五郎はルートが天候によってルートを選べるが、太郎平から先の薬師小屋方面に行っても過去の経験を振り返るとこんな感じだ。
天気が微妙だと景色も楽しめなさそうだと思ったからだ。
黒部五郎ピストンか伊藤新道か迷ったが、台風の影響も幸い無く水量も少ない。開通後は人も増えるし、小屋の方と話しつつも開通前にという事で伊藤新道を下る事に決めた。
片手で数えられるくらいだが、沢登りの経験もあるので、覚悟を決めて登山許可書を三俣山荘に提出して行く事に決めた。
下山したら湯俣山荘のスタッフに伝える仕組みだ。
高瀬ダムから七倉山荘まではタクシーを使用。
鍋平に車が有りピックアップの時間の短縮に。
核心は七倉山荘から鍋平までの車ピックアップが1番大変だった。
もちろん、現地の情報や状況に応じて当初の目標から難ルートに変更してチャレンジしに行く事もある。
登山はいきなり飛び級すると危険なので、
〇〇の山に行きたい。行こう。となったら
しっかりどういうルートを今まで歩いて来たか振り返る事も必要だし、本当に天気が悪いなら下山する事も大切。
せっかくお金、時間もかけて来たのに下山か…
渋々、下山した経験した事も勿論有る。
その後、また再チャレンジして天気も良く
当初の計画より良い内容で登山が終わる事もあるので、無理をしない様にしている。
北アルプス縦走で一般登山道を歩いたらバリエーションルートに挑戦したり、南部、北部主山脈以外の徳本峠(霞沢岳、ジャンクションピーク)や餓鬼岳、乗鞍岳、奥穂高とジャンダルムに行く時に西穂山荘でまったりし過ぎて行きそびれた焼岳へも行ってみたい。
歩いたルートを赤く地図に記入するのも一つの楽しみとなっている。
その後、南アルプスも縦走して地図を赤く塗り潰して行くというのが目標だ。
目標の山域や山頂を歩く為に、
YouTubeを観るバーチャル登山は少なめに。
あくまでも参考程度にしている。
実践で様々な登山道を歩いて居ると役立つ。
否定する訳ではないのですが、
ウェアラブルカメラは臨場感が出過ぎている。
魚眼レンズの写りに近いので画が盛られている気がするので正直なところあてにならない。過剰な露出や表現に見える場合がある。
ジャンダルムへ向かう西穂高-奥穂高間の登山道は
長時間行動しながら稜線を歩き続けるので気が抜け無い。西穂山荘の出発時間を早める。
50L以下のバックパックで移動が出来る方が軽快になり行動しやすい。
浮石が多くルートファインディングが必要になるので慎重に歩いて欲しい。
近年、登山スタイルが変わっている事は承知の上だがキチンと本来のあるべき姿を見てもらうべきだと思う。
小屋番など現地を理解、熟知しているYouTubeを観るは良いかもしれませんが、個人的主観のYouTubeは参考程度にしておいた方が良いと思っているし、編集でどうにでもなる。
1番は自分の目で確かめて判断するというのが大切だと思う。
やたら、ガレてる。ザレてる。
めちゃくちゃ浮石が半端じゃない…
キレッキレのナイフリッジな稜線
登山道って言っているが、やたらヤセ尾根だったり凄く道幅狭かったり…
踏み跡やピンクテープ分かりにくかったり。
すれ違いもなかなか出来ない。
結局、歩かないと登山道には慣れない。
一般登山道って言ってるのに超絶辛い登り。
下りで使われる登山道でほぼ、3、4組みしかすれ違いが無く登りは殆ど使われないとか後から知るマニアックな登山道など。
色々な登山道を歩いていると属性を知りこの登山はどことなく◯◯に似てるな。とか理解してくる。
色々歩いて初めて目標の山域に辿り着ける。
岩稜帯の山岳地帯へ行きたいとするならば事前に鎖場に慣れておいたり長時間行動でも歩ける様にしておく。
トレイルランニングのレースに出てみるなど準備しておくのも大切。
剱岳に行きたいのであれば、穂高、槍ヶ岳エリアの様に縦移動と合わせてトラバースしながら横移動しながら標高が上がる為、高度感がある鎖場をスムーズに通過す出来ないと厳しいと思うのでそういう準備があると歩き方も変わって来るかと思います。
沢の経験値はあるのか。渡渉が必要なのか。
登山道では無くクライミングルートなのであればクライミングの経験はあるのか。
支点作成、懸垂下降が出来るのか。
トレイルランニング並に長距離歩ける体力、最終的に精神力(メンタル)はあるのか。
ルートを走破する為にバックパックをその目的に合わせたサイズに軽量化にしたりギアの理解が必要です。
ただ、体力があるから。若いからという気持ち冒険心で突っ込んで行く無謀だなって思う。
それは、40代になった今つくづく感じる。
最近は、道具が軽くなった事によりバックパックのサイズが小さくなり全体的にパッキングがコンパクトにする事が可能になった。
また、UL系のブランドも増えて選択肢も広がった。
一昔前は大型ザック70L、65Lがテント泊縦走のスタンダードだったが、近年は50L以下で十分に装備が収まりきる。場合によってはスカスカだ。
もちろん、ロープやハーネス、クライミングギアが必要な時は中型・大型ザックにする必要性が有りますが、ただただ大型ザックを背負うというよりかその山域や目的に合わせてギアやウェアなどのチョイスをした方が現代の登山スタイルでは利にかなっていると思っている。
当方、ウルトラライトでは無いが
30L〜35Lサイズで4泊5日以上のテント泊装備で縦走可能になり次はバリエーションルートとバリエーションを繋げる登山スタイルにして行こうと思う。
辛い状況下でどんだけ歩き通せるか。
己を知る。それも登山の醍醐味でもある。
まだまだ山の旅は続く。
【備考】
2023年夏 テント泊・小屋泊
気温が高く雪渓や水場が枯れている
各登山道入り口で付近で熊の出没多い
稜線で傘をさす登山者急増で時代は変わりつつあると実感
Next Stageへ。
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