久利生公平から学ぶこと


『表裏一体』


人の身体を変えるということは
人の身体を壊すリスクもあるということ。




昔、
木村拓哉さんが主演されていた
『HERO』というドラマの名言。


「あんたが殺したようなもんだろうがよ!
 俺たちみたいな仕事ってな、
 人の命奪おうと思ったら簡単に奪えんだよ!
 あんたら警察も、俺ら検察も、
 そしてマスコミも!

 これっぽちの保身の気持ちでな、
 ちょっと気緩めただけで、
 人を簡単に殺せんだよ!」(久利生公平)




この言葉は
トレーナーになりたての頃から
今でも僕が大切にしている言葉の1つ。





命とか大袈裟とか思うかもしれないけど
命にも関わることです。



・食事指導で過度なストレスを与える
・摂食障害(過食症、拒食症)の引き金を作る
・”できない“という自己嫌悪を新しく作り出す
・心身ともに大きな負担をかけるかもしれない
・過度なダイエットにより、ホルモンバランスを崩す
・将来、不妊症にさせる体にさせるかもしれない
・本来、できるはずだった命が授からない



命は今、世の中に存在してる者だけが
命ではない。


未来の命も
僕たちの仕事により左右することもある。




もちろん、中には
糖質制限により糖化を抑えることができ
妊娠しやすい体づくりもあるが、


逆に、
低糖質ダイエットにより

急激なダイエットがホルモンバランスを崩し
生理不順・排卵障害の原因にもなる。



例えば、
過度なダイエットによる大幅な体重減少や
ストレス、BMI27以上の過体重を契機に
排卵障害を引き起こす可能性もある。


本来ならば
40歳代後半から50歳代頃から始まる
“閉経“ と似た状態が

20〜30歳代で始まる早期卵巣不全によって
排卵がなされず、不妊となる可能性もある。





もし
糖質制限ダイエットを推奨するならば
これらの最低限の現状は理解する必要がある。



「ダイエットしてから
 (もしくは、糖質制限をしてから)

 生理が来なくなったんです…
 (生理不順になったんです…)」


の身体の不調サインに対して、
身体を変える側が


「ダイエットすれば
 皆さんよくある症状なので、
 気にしなくてもよいですよ!」

「私もダイエットしたら
 同じような症状が出たので、
 気にしなくても大丈夫ですよ!」

 

未だに
ここの女性の危険サインを
危険サインと捉えない人も多い。




僕らの仕事は、
少し気を緩めたり、
知識が乏しいだけで、

人の身体を壊すこともできるし、
未来の命を殺してしまうこともある。



これは決して大袈裟な言い方ではなく、
現実。



トレーナーの言うことを
疑う人はほとんどいない。


それほど、
信用されてる証拠。



国家資格が必要な仕事でもない。

だから、

責任を感じないバイトもいるし、
資格を一切持たないトレーナーもいる、
摂食障害に対して軽視する人もいる、
生理不順について無関心無知なトレーナーもいる、
痩せたいならば糖質制限をすれば
誰でも痩せるといった知識だけで食事指導をする人もいる…


これらも、現実。







 

“パーソナルトレーナー“ って何?




誰でも簡単になれる職業?!
稼げる儲かる仕事?!
流行りの仕事?!



その保身や欲望の先には
“人“ は見えてるの?!



この仕事は
自分のことしか考えてないならば
絶対に合わない。



まずは
“身体を変える知識“よりも
“身体を壊さない知識“を学ぶ必要がある。




“変える知識“ は個々バラバラでも良いが
“壊さない知識“ は全員が統一して置かないと

大切な人を本当に守れない。





トレーナーはどの職業よりも
アドバイス1つで
人の身体を壊すことができる職業。




ここはもう一度、各自が自覚しよう!





#パーソナルトレーナー
#本気でやれば本当に難しい仕事に変わる







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