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令和ビリーズブートキャンプ3日目~ビリー・ブランクスの戦略~

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【はじめに】

コロナ禍で在宅勤務を余儀なくされ、早2週間。

仕事のweb会議以外では他人と接する機会が無く、ひたすら食っちゃ寝の生活。このままでは身体も精神も腐ってしまう。

ということで、15年前に日本中を席巻し、今年令和版として復活を遂げたビリーズブートキャンプをやってみることにした。

なお、始めて三日目でふとnoteにしてみようと思ったため、初っ端から歯抜け状態である。余裕があれば最初の二日間も書きたい。

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今日で三日目。
取り急ぎ三日坊主と言えるところまでは到達した。


初速は飛ばすタチなので、日替わりのプログラム30分を、二つずつやっている。


本日の1プログラム目は「脂肪燃焼&お尻-人生をかけたヒップアップ-」


正直ヒップアップしたいなどと人生で一度も思ったことはないのだが、
私はブートキャンプに入隊したのだ。郷に入っては郷に従え、

ビリー隊長の言うことは絶対である。綺麗なプリケツを手に入れてやろうではないか。早三日で私はそこまでビリーに心酔していた。

恐らく自分の様な人間は宗教やマルチ商法にハマって抜け出せなくなるタイプなのだろう。ビリー隊長は今後の人生にも大きなアドバイスをくれた。


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序盤はステップを左右に繰り返しながら腕を開閉させる動きが続く。
今までのプログラムでも何回か繰り返している動きだが、画面のビリーのように機敏にはなかなか動けない。
「思考をコンピューター化させろ!身体もコンピューターのように動き出す。」とビリーは語るので無心で動きを繰り返すよう努めるが、身体はついていかない。
私の身体はWindowsで言えばXPだ。ADSL回線で電話線につないでチドゥーンチドゥーンと音を鳴らしながら、おもしろフラッシュ倉庫を表示するのが精一杯だ。


夜な夜な父親のパソコンを勝手に使ってHなフラッシュを見ていてウイルスに感染し、無限に開くウインドウに恐怖して大号泣したことを思い出した。コロナよりよっぽど怖い。
烈火の如く怒られると覚悟して親父に自首したのだが、父親はほとんど怒らなかった。
そのときは肩すかしを喰らったような気持ちになったが、年齢を重ねた今となっては親父の優しさが非常に分かる。自分にも息子が出来て、同じく過ちを犯したときには優しく包み込んでやりたい。

(その数ヵ月後友達の家のパソコンでこれまたHなフラッシュを見てワンクリック詐欺にかかり、体調が悪くなったフリをして逃げ帰った。)




話がめちゃくちゃに逸れた。



後半は四つんばいになり脚を上下左右させてヒップを重点的に鍛えていく。
太ももに乳酸がどんどん溜まっていき、汗もドバドバ出てくる。
動かす運動だけでなく、片脚を浮かせたままホールドさせるエクササイズもあるのだが、これが本当にキツい。


ドS

ただでさえしんどいのに、ビリーが途中で他の受講者に指導をしているときはカウントは止まってしまい、謎のボーナスタイムが発生する。


このときばかりは崇拝しているビリーにも「オラァ!!!数えろやァ!!!」と暴言を発してしまう。自分の心の弱さを浮き彫りにさせられる。



続いて2プログラム目、

「二の腕 with ペットボトル -腕と肩のシェイプアップ-」

ペットボトルはなくてもいいらしいが、題名にある以上逃げるわけにはいかない。


救いーズ


500mlのペットボトルを探すが、見つからず。
普通に働いていたときの平日はゴミ屋敷一歩手前だったくせに、在宅勤務になってから無駄に部屋を片付けるようになってしまった。

代わりになりそうなものは、ウィルキンソン1lの空きペットボトル、新品の柔軟剤1lしかなかった。
各腕2倍の負荷であるが、ここで日和っては男が廃る。むしろアドバンテージではないか。

そのような殊勝な考えは開始5分で脆くも崩れ去った。
ダンベル代わりにボトルを使うのだが、腕が全く動かない。
そもそも手が小さいので大きなボトルを握るだけで一苦労である。途中で肘から下が無くなったかと錯覚したが、それでもなんとかやりきった。

次回は同じ条件下でついていけるように強くなりたいものだ。



※あとがき
ここから先のインストラクターの情報は、めちゃくちゃうろ覚えの内容です。別記事で訂正してますが、あえてこちらは残します。



余談だが、ビリーズブートキャンプには参加者にインセンティブを持たせる要素がふんだんに含まれている。
その中のひとつに「ビリーの周囲にいるインストラクター」が挙げられると思う。
画面にはビリーだけではなく、彼を取り囲むように5名の一般インストラクターがいる。

名前うろ覚え(たぶん違う)だが、下記に列挙する。

①ユージ(マッチョでソフトモヒカンの男性。画面から滲み出るいい奴感。)
②六本木で外人と歩いてそうな女性A(黒髪、中村アン似)
③六本木で外人と歩いてそうな女性B(黒髪、二ヶ月前に出産したらしい。ビリーはこのことをめちゃくちゃ言う)
④六本木で外人と歩いてそうな女性C(金髪、トレーナーのAYA似。背中に翼のタトゥーあり。)
⑤アンジェリカ(ドレッドヘアーの黒人の女性)


というメンバーだ。

動画の中で聞いて驚いたのだが、彼らは

カメラが回るまでトレーニングの内容を知らないらしい。

つまりは画面の前の我々と状況は一緒なのだ。

引き締まったグッドシェイプを誇る彼らといえども、ビリー教官のエクササイズは効くらしく、
後半には彼らの悲鳴が漏れ聞こえてくる。


キツそうにしているユージに、膝に体重をかけて負荷を追加するビリー、さらに苦しい悲鳴をあげるユージ。
なんだかいけないビデオを見ているような気がしてしまうのだが、この光景が非常に励みになる。

明らかに自分よりストイックに日々鍛錬している彼らが、自分と同じ様に苦しい顔をしている。


このトレーニングを乗り切れば、彼らと同じステージに立てるのかもしれない。

そういった希望を彼らは与えてくれる。

とはいえ、彼らは苦しい顔をしながらもビリーのペースから全く遅れることなく完遂する。途中で「ムリ!!マジでムリやねんて!!」と音をあげてしまう自分はまだまだだ。


さらにこの魅力にスパイスを加えてくれる存在がいる。


前述に沿って言うと ⑤アンジェリカ だ。
先ほどはあえて言及しなかったが①~④のグッドシェイプな方々と比較すると、アンジェリカは極めて異質の存在と言える。


アンジェリカ


端的に言うと明らかに一人だけぽっちゃりしているのだ。
他の4人はノースリーブを着用して、筋肉を惜しげもなく披露しているが、
彼女だけ身体を隠したいのかパーカーを着たり、Tシャツをインしている。エクササイズの動きにもキレが全く無い。

最初は「一人だけおかしいなあwもうバテかけてるやんw」と思っていたのだが、ペースがアップするにつれ、そんなことを考えている余裕はこちらにも無くなる。

完全に限界が来て、ビリーのペースについていけなくなり上げていた脚を地面に着けてしまったとき、画面を見て驚愕する。
アンジェリカは遅れながらも脚を全く地面に着けていないのだ。


画像5


アンジェリカは私なのだ。いや、私などアンジェリカの足下にも及ばないのだ。


内心彼女をバカにしながら途中で止まってしまった自分と、必死に食らいついた彼女。どちらが人間として上かは日を見るよりも明らかである。
途端に自分が恥ずかしくなってしまい、彼女に負けるものかと、止めてしまった動きをすぐさま再開させた。



ビリー1人では「こいつはまぁプロだから簡単にできるわな」と甘えてしまいかねない。


そこに一般人を入れることで辛いのは自分だけじゃないと同族意識を持たせる。更に、ポジネガ双方向のインセンティブを植えつけて、踏ん切りをつかなくさせる。


何たる巧妙な人心掌握術か。
単なる脳筋かと思っていたが、ビリー・ブランクスは完全なる智将だ。
三国志で言えば呂奉先ではなく、諸葛孔明であった。
私の闘争心は赤壁の戦いでの魏国の如く、まんまと燃え上がらされてしまったのであった。


考えれば考えるほど、ビリー・ブランクスという人間の緻密さ、恐ろしさが身に染みる。



明日で1周目終了&2周目に入る。
2周目に入ったときには以前と違った景色が見えるのか楽しみでありながら、少し怖くもある。


この記録の方が続かなくなる気がするが、そもそも誰のためでもないのでこちらはゆるくやっていくこととしよう。



サウナ行きたいしハイボールドカ飲みしたい

このnoteをサウナ日記にする日が早く来て欲しいものだ。

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