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近くて遠い(2023.07.28)

ここ一年くらいよく聴いている折坂悠太氏。

折坂悠太氏についてはけっこう前の記事で「朝顔」という曲を引用させて頂いた。

昼間、その折坂悠太氏が別府で今日ライブをやるという情報をtwitterで得る。しかもわりかし近所の「芝居の湯」という、ステージを併設している稀有な温泉場で。

とはいえ、行けない。そもそも知るのが遅すぎた。そこそこ情報のアンテナは伸ばしているつもりだし、折坂悠太氏をtwitterでフォローしているのだが、この情報は私の下についぞ届かなかった。届いていたら、権謀術数めぐらしてなんとかして行ったかもしれない。しかし時すでに遅し。チケットは完売だし、今更妻へのうまい言い訳も思いつかない。

悔しいので帰宅途中にライブ会場である「芝居の湯」へは行った。

いい感じの夕暮れ。


他にもこのポスターを撮っている方々がいたが、彼らはちゃんとライブを観るのだろう。


カメラが入るんならいつか映像を見れるかもしれないというささやかな期待を抱く

ライブに参加する事はできないまでも、ライブ前のあの独特の、浮足立つような雰囲気を味わう事は出来た。会場の周りを無闇にうろうろするお客さんや、慣れない感じで交通整理をする、多分ボランティアスタッフの女性の方々を見て。

「ちくしょう、いいなぁ。行きてぇなぁ」と後ろ髪引かれる気持ちを必死こいて押さえつけながら私は会場を後にした。

家へ帰ると狭い廊下を走り回る子供たちと、グランドキャニオンのように深い皺を眉間に寄せてそれを𠮟りつける妻がいて、「これこそが私の現実(リアル)だ」と思い、笑けた。


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