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Where Is My Mind ? (2023.02.08)

タイトルはPixiesというオルタナティブロックバンドの曲で、かの有名な映画「ファイトクラブ」のエンディングで流れる曲。

あんまり映画館で映画を見ることはないけど、なぜかこれは映画館で見た。んで、すごい衝撃を受けた。全てにおいてかっこよかった。特にそのラストシーンが気に入って、そこで流れる曲が何なのか知りたくて、何かロック好きが集まるインターネット掲示板のようなところで、「ファイトクラブのエンディングで流れる曲はなんですか?」と尋ねた記憶がある。

当時のインターネットにはまだ牧歌的な雰囲気が残っていて、ネットの向こう側にいる顔も分からない人々が、なぜだか皆親切に思えて、優し気なお兄さんたちであるかのように感じていた。そして実際とても親切だった。

お兄さんたちは丁寧に曲名とバンド名を教えてくれて、少しも偉そうなそぶりを見せず、かといって余計な知識を披露してくることもなかった。

私はそれからどうしたか、PixiesのCDを多分タワレコかなんかに買いに行ったんだろうと思う。何枚かPixiesのアルバムを持っているから多分そうなんだろう。

それから同じ1999年頃、「透明少女」のPVをきっかけにナンバーガールという博多出身のバンドに衝撃を受けて、速攻タワレコに「透明少女」のCDを買いに行った。そしたらそのシングルCDにPixiesの「Wave Of Mutilation」という曲のカバーが入っていて、そこで「つながった!」という感動があったのをよく覚えている。

この「つながった!」という感動はけっこう貴重で、好きなバンドや作家を掘っていくとそのルーツとしているものを、別の好きなバンドや作家もリスペクトしていたりして、それがとても嬉しい。そして「やはり自分はこういうものが好きなんだな」と再認識できたりする。

最近はサブスクで音楽を聴くばかりで、CDを買うこともないし、音楽雑誌も読まない。そういう音楽での副次的な感動や発見というものがあまりない気がする。寂しいもんだなぁと思うと同時に、でもこうやってこの文章を書いているのもサブスクで流し聴いててPixiesを久しぶりに聴いたからなので、まぁ良し悪しだよなと思ったりもする。

という、思い出話でありました。


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