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氷ができたよ(2024.06.03)

最近冷蔵庫の製氷機が調子が悪くて、てんで氷ができなくて困っていた。

妻と私はちょこちょこ貯氷ケース(出来た氷が貯まるケース)を覗いてみるのだが、待てど暮らせどそこに氷はなくて、私たちはため息ばかりついていた。

私「氷できんよね」

妻「電子レンジも炊飯器も調子悪いけど、今度は冷蔵庫ですか」

冷蔵庫はいつも「一気製氷モード」になっていて、夜中じゅうその表示が光っているが、朝が来て、いつもなら貯氷ケースには溢れんばかりの氷が出来ているのに、空っぽ、もしくは出来ていても1個という朝が2日ばかり続いた。

私は一度貯氷ケースの中の霜のような氷を全部取り除いた。そして貯氷ケースを全くサラの状態に戻し、冷蔵庫のコンセントも一度抜いた。パソコンも、電化製品も、一度電源を落としてリセットするのは基本だと思うからだ。

そして昨日の深夜、「ガラガラガラ」と音がしたので、貯氷ケースを覗いてみたところ、氷が出来ている。しかも10個ばかし。私はとても嬉しくなって、出来た氷はそのままにして眠った。

そして朝が来て、私は妻と顔を合わせる。

私「氷できたよ。ガラガラガラって産まれたんよ。嬉しいよね」

妻「子供が産まれた時あんまり喜ばんかったんに、氷が産まれたら嬉しいんやな?」

そんな事はない。子供が産まれた時も私はちゃんと嬉しかった。しかし長男の際、妻の出産はめちゃくちゃ長引いて、立ち会っていた私と義母は力尽きて分娩室のソファで眠ってしまったのだ。妻はそれをずっと根に持っていて、何かというとその事を恨みがましく言う。

が、まさか製氷がちゃんと出来てた事と絡めてその事を蒸し返されるとは思ってなかった。「氷が産まれた」とかいらん事言うんじゃなかった。

私は氷の話はさっさと切り上げて、ゴミを集めて回ることにした。月曜日は燃えるゴミの日だからだ。

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