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THE TIME(2024.01.09)

朝、妻と私と長男(8歳)の三人で超適当な朝ごはんを食べていた。その時、めったにないことだがチャンネルがTBSになっていて、テレビでは「THE TIME」をやっていた。多分昨夜最後にクレイジージャーニーを見たから。

そうしたら「THE TIME」でこのnoteの特集をやっていて、noteがいかに優れていて、そして稼げるかという事を実例を交えて紹介している。

私は戦慄した。私がnoteをやっている事、あまつさえ1年以上もの間毎日投稿している事は秘密にしているからだ。妻は副業としてのnoteに多少興味をそそられたみたいで、「ほほぉ~」とか言って私の顔をちらちら見てくる。

私が「知ってるよnote。やってるし」などと言えるはずもなく、私は「へぇ~、なるほどね~」かなんか言って、知らんふりをしていた。我ながら白々しいなと思ったが、やってるのがバレたら、いかにITレベルが小学生以下の妻でも私の記事にたどり着くことは可能だろう。そしてバレたら終わる。

noteの特集に目新しいような情報はなかった。あくまでnoteを知らない、利用していない人にとっての特集だったから。妻は興味深げに見ていたが、あまり長く続くと「あんたもやってみぃよ」とか言ってきそうで怖かった。もしそう言われたら自然体で嘘をつく事が困難に思えたからだ。

私は納豆ご飯を食べながら緊張していた。手が震えそうだった。宙に止めた箸から納豆がゆっくりと糸を引いて、ご飯の上に落ちた。

幸いにも妻が次の一言を発する前に、特集は終わった。安住さんの顔はなんて安心する顔なんだと思った。

何事もなかったようにそうやって朝の光景は過ぎ去った。私は平静を取り戻して仕事へ向かった。そしていい加減スマホのホーム画面にnoteのアイコンを配置するのはやめようかなと真剣に考えた。


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