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センセイの休暇

塾講師だった頃の思い出を細々とつづっています。
 夏休みがないセンセイにも長期休暇があるにはありました。GW、お盆、年末年始。それから前期と後期の切り替わりの時期です。
 こうやって書き出すと意外と休みあるじゃんと思われるかもしれませんが、「あるにはある」というのがポイントです。
 まず、世間と同じ長期休暇の時期には集中講座が行われていました。社員の中の有志が出社して朝から晩まで授業を行います。それがGWとお盆。年末年始は泊まりがけの入試直前合宿が企画され、それも社員の結構な人数が参加します。それなりの収入が得られることもあって、体力があり、とにかく稼ぎたいという人たちが参加しているイメージがあります。

 集中講座に参加しなければ、休暇になります。ただニュースにあるような一〇連休!なんてものはありませんでした。長くても五日、四日が多かったと思います。
 私は実家が地方にあるため、なるべく帰省したかったのですが、当時はどたばたと帰ってすぐに戻るというような日々で、あまりゆっくり実家で過ごすということができませんでした。

 前期と後期の切り替わり、つまり夏期講習の後、八月の終わりの1週間が、かつて休みだった時期がありました。長い長い夏期講習が終われば休みが来る。それだけを希望にして夏期講習を乗り越えていました。まるで砂漠の中のオアシスを目指していっぽいっぽ進むようなものでした。

 さて、この休み多いと思いますか?少ないと思いますか?

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