【メンヘラ日記】蝉と横着

今年に入って蝉の抜け殻を見つけたの1回しかないのに、蝉の死体はやたら目にするようになったな。

蝉は幼虫の頃、何年も土の下にいてそのときを待っていて。大人になって地上でミンミン喚き散らかし、死んでいく。
交尾したら死ねるんだっけ、忘れちゃった。

祖母が自宅の庭から蝉の抜け殻を収集していて、自分も蝉の抜け殻を見つけると運気が上がった気がしてた。

蝉の成人期って、だいぶ短いね。

自分がよく言葉にする思想の1つに「まー、俺は長くは生きられないだろうな」ってのがある。
これには2つ意味があってね。

1つはそのまんまの意味。
ひどく不規則な生活送ってるし、ほとんど毎日酒を飲んでるし、おそらく身体的な慢性疾患になりそうだなって予想。高血圧とか痛風とか、糖尿とかになる未来はよく見えてる。

もう1つは「長く生きて絶望を増やしたくない」って言う願いみたいなもの。
現時点で、明確な自殺願望みたいなものはない。
死ぬ予定もない。
それでも、年齢を重ねていくと、絶望感が一気に増
すタイミングかあるような気がしていて。

来たる絶望感を回避しようとしてるんだなって自分に対して思うことがある。

仕事がお休みの今日。
ちょうど太陽が真上に来る頃合いにクリニックへ診察に行く予定があった。

昨夜23時台に眠って、中途覚醒を挟んで5時に目覚めた。
起き上がるのに1時間かかって6時台に体を起こす。
元気いっぱいのときは、目覚めた瞬間から仕事できたりするのに今の俺はてんでダメ。

夏のせ〜〜い 夏のせ〜〜い
夏のせ〜いにしちゃえばい〜い

ちよ〜っと仕事取りかかったり、マイクをAmazonで見てたらあっという間に出発時間になる。
あ、なーんもしてない。せっかく昨夜洗濯回したのに干せてもいない。

今使ってる日焼け止めクリームは紫色だから、白いTシャツについてしまうと目立つ。一度着たTシャツは脱きたくない。めんどくさいので。

だからと言って、こんなクソ暑い日差しにそのまんま焼かれるのも嫌だ。こんがり綺麗に焼けてくれないし。

自身が褒められる数少ない身体的特徴の1つに「色白」がある。
元々肌の色が白い。
ちょっと体調悪いぐらいで、青白く見えてしまうこともある。
あと、半袖着て走り回るような時期でも、わかりやすく焼けたことがなかった。赤くなって、すぐ引いちゃう。

そんな俺は、大人になってから「肌が白くて綺麗ね」と褒められ始めた。

まぁ、当たり前だよ。
野外で運動していたわけじゃないし、m基本的に引きこもってたんだし。家の中で創作かテレビか動画サイトかゲームだもん。

歳を重ねた人からも「今の年齢のうちに、日焼け止め対策したほうかいいよー、30代になったらくるからね」と笑顔で言われる。

…………人生の先輩はおっそろしいこと言うよね。
自分が褒められた、数少ない綺麗なところなのに頑張らないと数年も持たないなんて。

ちなみに、紫の日焼け止めクリームは美白に見えるってことで購入した。
去年は血色を良くするためにピンクの日焼け止めクリームを買った覚えがある。

黒の長袖、長ズボンのジャージ。
チャックを上まで上げて、髪を下ろせば首の日差しはだいぶカバーできそう。
顔面は伸びてきた前髪とマスク。
ジャージのポケットに手を入れれば完成。

こうやって最寄り駅に向かった。
もちろん、通行人には変な人間を観測したような目で見られ、防災速報アプリからは「熱中症危険!」と注意を促す通知が飛んでくる。

あと普通に暑い。
かと思えば電車内は寒い。
汗か冷えて、体の芯まで冷めちゃいそう。
…と思えば外に出たらまた暑い。

日焼け止めクリーム塗ればいいだけなのに。
なんてこんなことをしてるんだろうと自己嫌悪しながら、クリニックへ向かう。クリニックは優しい涼しさだった。

一歩外に出れば、蝉がうざったく鳴いてる。
ついでに、1日で1番暑い時間も近づいてる。
早く帰らなくっちゃ。

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