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JICAのベトナム研修プログラムに思う

こんにちは。山梨県立大学国際政策学部国際コミュニケーション学科3年の大出美咲です。私は今年3月、初めて日本政府の国際協力事業にスタッフとして参加しました。その時の思いを書き残します。

事業名は、『JICA草の根技術協力事業:農村体験型ツーリズム推進のための青少年教育プログラム構築』(ちょっと長い!)。この事業は、郷土への理解と愛着を向上させるため、地域に根ざした観光教育を研究調査することが目的でした。最近よく耳にする観光分野での「探究」授業を、ベトナムで開始するためのモデル事業でした。

私たちは、ベトナム・ランソン州から訪日された、地方政府関係者約11名の方々に対する、甲府市御嶽昇仙峡での研修プログラムを1日担当しました。企画実施は、私が「地域実践入門」(アクティブ・ラーニングの演習)を履修している吉田ゼミでした。

まず当日は、御嶽昇仙峡の弥三郎岳の山頂(1,000メール地点)に、大きなコンテナ4個を使って、大量の機材と教材、そして食糧を搬入しました。力自慢?のゼミ生5名と先生でやりましたが、これがやってみると結構大変! でも約1時間で、昇仙峡ロープウェイの山頂駅を研修室にセットチェンジしました。

研修内容は、1)はじめに株式会社GATESの柳澤隆広さんと吉田均先生による昇仙峡に関する事前講義、そして2)弥三郎岳を往復しながらフィールドワーク。3)最後に玉造昇仙峡店で、水晶研磨体験を行いました。
私たち学生は、会場設営やトレッキングでの随行スタッフとして、研修に参加しました。

「昇仙峡ロープウェイの山頂駅」での研修風景
弥三郎岳へのトレッキング
水晶研磨体験する研修生

ベトナムの方々は、皆驚くほどフレンドリーでした。

ベトナム語の通訳が1名、そして英語の通訳が若干名のため、教材や飲み物を説明し、お勧めするのはとても大変でした。もちろん私自身、初めて本物の国際協力に参加して、ひどく緊張していました。しかし当日は、ジェスチャー、そして簡単な英語で全て伝わっていました。

せっかくなので、どうしても英語でどんどん話したい、できればせっかく覚えたベトナム語も使ってみたくて、うずうず、そしてドキドキしていました。終盤になってようやく勇気を出して、覚えたてのベトナム語を使ってみました。伝えられた言葉は、「ありがとう」の一言だけ。でも相手の方も、私の意を汲んで、にっこり「ありがとう」と返してくれました! 

とてもとても嬉しかったです。その一言のやりとりで、心の距離が縮まった、そんな気がしました! 一瞬の勇気で、得られるものはとても大きい。チャレンジする事は、やはり大切なんだなと、改めて感じた一日でした。

研修を撮影するスタッフ