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スタートラインに立ちました。

はじめまして。山梨県立大学国際政策学部国際コミュニケーション学科一年の松嶋果鈴です。私は2/20~3/6の間、アメリカのアイオワ州にあるシンプソン大学に滞在しました。

同大学での授業参加や、学生との交流を毎日楽しんでいましたと言いたいところですが、この文章を書いている私はルームメイトとの部屋を離れ、大きな部屋に一人ポツンと隔離されてしまいました。そうです。私は、行った先でコロナウイルスの陽性反応が出てしまいました。しかも、自分がnoteを担当する日に限ってです。タイミングが良いのか悪いのか分からないですが、ちょうどこの文章を書いている最中に「逆境こそ笑え」と母からメッセージが届いたので、笑っておきます。

二週間の内容や感想は他のメンバーが書いてくれると思うので、私はこのプロジェクトの始まりと、漠然とした今後の展望について書いていきます。

今回私たちが訪れたアイオワ州と山梨県が姉妹都市関係であることを皆さんはご存じですか?なぜ、アイオワ州と山梨県が?と疑問を抱くのは私だけではないはずです。そこで私たちは、アイオワ州にある日本の「平和と友情の鐘」を見てきました。そこには「両州県の平和と友情を象徴するこの鐘は、姉妹都市連携50周年記念事業の一環として奉納されたものです」と書かれてありました。1959年、山梨県は台風の影響により大きな水害を受け、多くの命と田畑を失いました。この時に、優秀な種豚と飼料を寄せてくれたのがアイオワ州民の皆さんです。この出来事は、双方の理解と親愛の度を急速に増進させ、現在も良好な関係が続いているといいます。

では、なぜこのプロジェクトが始まったのか?それは、コロナ禍により留学を中断した一学生の悔しさから始まったものと言えます。彼女は、帰国後シンプソン大学と山梨県立大学の学生と共に週に一回オンライン交流を行ったと言います。彼女の悔しさから出る行動力により、私たちは今回シンプソン大学へ言語研修に行くことができました。また、2023年5月にはシンプソン大学の学生たちが日本に訪れてくれます。

何百個とある国の中の、何十個とある州の中のアイオワ州と山梨県が姉妹都市であること、シンプソン大学と山梨県立大学の学生がお互いの大学に訪問し学びを深めることは感慨深いものであると同時に、これから10年先も20年先も続いてくれたらいいなと思っています。

ここから先の文章は、帰国後の私が書く漠然とした今後の展望についてです。今の目標は、2023年5月にシンプソン大学の学生が訪れるまでに英語力をアップさせることです。伝えたいことが伝わらない状況がどれだけ悔しく、もどかしいのか今回の研修を通して痛感しました。同時に、日本語で自分の伝えたいことが相手に伝わることは喜びや嬉しさに似た感情に包まれることにも気づかされました。

英語は言語であり、言語はツールです。音声や文字を介して自分の意思や感情を伝達し、繋がる便利なツールです。言語は学ばせられて習得できるものではないと私は考えます。自分が誰に何をどうやって伝えたいのか明確になったときが言語習得のスタートラインなのではないでしょうか。私は今、やっとスタートラインに立ちました。5月まで、時間は限られています。英語力向上に向けて、一息つく間もなくスタートです。