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英国で得たラブリーな気づき

こんにちは。山梨県立大学国際政策学部国際コミュニケーション学科2年の大津紗花です。

もう半年も前の話になってしまいますが、私は1年生の春休みのうちの3週間、英語現地演習2という授業でイギリスのヨークへ滞在してきました。私のnoteのページでは、演習についてのおおまかな説明と、この3週間の経験が私に与えてくれた気づきをシェアしていきたいと思います。

主な演習の内容は、ヨークのご家庭にホームステイしながらヨーク大学に通い、言語と文化を学ぶコースを受講するというものです。ヨーク大学の先生が山梨県立大学の生徒だけに向けて授業をしてくださいます。私はヨーク大学から徒歩とバスで30分程離れたテラスハウスで一人暮らしをしている女性のお家にホームステイさせていただきました。

ヨークの街が一望できるYork Minsterの塔からの眺め

朝7:00ぐらいに起きて、ホストマザーは朝食を取らないそうなのでトーストを焼いて紅茶を淹れて1人で朝食にします。そして部屋で身支度をして、8:17にお家を出てバス停まで15分ほど歩き、8:32のバスに乗って大学へ行きます。(バスはだいだい5分〜15分ほど遅れてきます。)大学の図書館前のバス停で降りて教室に向かい、9時から授業を受けます。12:00から昼休みで、大学のカフェテリアでよくランチを食べていました。

1時から3時まで午後の授業を受けて、帰宅します。帰宅途中には城壁に囲まれたヨークの中心街でよく寄り道していました。(帰りに降りたバス停が朝の場所と違っていて、見慣れない夜道で迷子になった日はだいぶ焦りました、、)夕食はホストマザーが作ってくれて、一緒に食べていました。2人きりでゆっくりお話しながらだったのでちょっと緊張しましたが。シャワーは夜9:00までで10分以内という決まりがあったのでちょっと急いで浴びます。そして就寝です。私の1日の流れはこんな感じでした。

朝のバスを待っているときに見えた虹。この日もバスは10分ほど遅れてきました。

ちなみに授業では、Sorryという言葉、家族との関わり方からイギリスの文化を学んだり、学んだことについてのプレゼンテーションやレポートを通して言語活用の技術を高めたりしました。

また、ヨーク市内や近くの街へ小さな旅行へ行って歴史や文化に触れたりもしました。最後には、それぞれが興味を持ったイギリスの文化についてヨークの中心街でアンケートを行い、日本の文化と比較して自分の考えをプレゼンテーションで発表もしました。

小さな旅行で訪れたWhitbyの街並み。先日、ここが舞台の物語『Dracula』のバレエ公演を観てきて静かに大興奮してきました。

続いて、この経験からの私の気づきについてシェアしていきたいと思います。ここからは完全に私の興味関心のお話になりますので、お時間がある方はお付き合いください。

私がこの演習に参加した理由は、海外へ行ってみたかったからです。自分でも幼稚な理由だなと思います。ですが、海外への憧れが学びのモチベーションになっている私にとって、海外へ行ってみることは重要な気がしていました。憧れているだけで何も知らないのはなんか嫌でした。あとは、ちょっと退屈な日々も日本を出てみればなにか変わるはず!というとても単純な好奇心もありました。

まだまだ未熟な私は、はっきりとした目標や問題意識をもつことはできませんでしたが、私にとって大切だと感じた気づきはいくつかありました。

まず1つ目は「私にとっての学ぶ意義の1つは自分の興味とつなげて楽しみを深めるため」という気づきです。イギリスではたくさんのバラのモチーフを目にしました。赤薔薇のランカスター家と白薔薇のヨーク家が争った薔薇戦争の後に和解してできたテューダー朝のテューダーローズ。高校生のときに学んだことを思い出しました。抽象的ですが、ここに歴史があることを実感しました。あの日、なんでこんなこと覚えなければならないのだろうなと思いながら学んだことが、この歴史に触れた瞬間に私の中でつながって、学んだ意義を感じました。日本で学んでいたことがイギリスへ行ってそこでの経験を深め、日本に帰って来てからもイギリスでの経験が私の日常をより深い学びの場にしてくれている気がします。これが今の私が考える1つの学ぶことの意義です。

York MinsterのThe Rose Window。

2つ目は「訪れた場所の本物を知って体験したい」という気づきです。山梨県立大学で観光についても学んでいるので、今の観光地には「本物」が求められているということは理解しているつもりでした。しかし、実際になかなか訪れることのできないイギリスという遠い場所に訪れたことで私自身も本物が知りたいという感情を抱き、ニーズを理解することができました。この街にはどのような歴史や文化があって、街の人々はどのような暮らしをしていているのか、貪欲に本物に触れたいと思いました。この欲求を満たせるような観光業ができたら素敵だなあと感じました。

ホストマザーが友達からおいしいって聞いたよって教えてくれた
Monk Bar Chocolatiers of Yorkはヨークで最も歴史あるチョコレート屋さん

3つ目は「海外で働くのも1つの選択肢としてあってもいいのかもしれない」という気づきです。ロンドンへみんなで旅行に行った際に、現地で働く日本人の女性と出会いました。その方はある劇場のグッズ売り場で中国人の方と一緒に接客をされていて、いままで憧れつつも夢物語だと感じていた海外で働くという選択肢が、その方の姿を目の当たりにしたことで少し現実味を帯びた気がしました。

他にもちゃんと言葉にはできないけれど私の心を動かしたことがたくさんありました。イギリスで学んだことが、日本に帰ってきても自身の学びや趣味など思わぬところでつながり、さまざまなことが深みを帯びてきているように感じてとてもうれしく思っています。

今後の私がなにに興味を持つのか、まだまだわからないことばかりですが、全部つながっていくのだろうなと信じて、いろいろなことに励んでいきたいです。

帰国の日はホストマザーの車で大学へ。初日と同じように座った助手席から見た朝焼けがとてもlovelyで。“lovely”はなににでも使えるeasy wordなのだそう

長々と読んでいただきありがとうございました。
私のnoteがみなさんにもなにかよい気づきをもたらしてくれるといいなと思っています。