見出し画像

【台湾研修2日目】台湾の福祉と教育に触れてみた!~環境が人をつくる~

みなさんこんにちは!人間福祉学部福祉コミュニティ学科3年の諏訪田結香です。
今回は台湾研修2日目を紹介していきます!

まずは朝食です!ホテルの朝食バイキングで食べました。メニューは日本のホテルと似ていましたが、台湾風の焼きそばや、漬物が特徴的でした。

次は、玉蘭荘です!
玉蘭荘には電車で向かいました。ホテルから徒歩で駅まで行き、電車に乗りました。
なんと!無人の電車でした!日本の電車とは違い、座席がプラスチックで出来ていて、天井も低く、ザ・海外!という感じでした。

玉蘭荘はビルの4階にあり、日本語を話す高齢の台湾の方が日中いらっしゃり、日本語でケアサービスを受けられる場所です。キリスト教の精神に基づいた施設で、活動内容としては、讃美歌や牧師先生からのお話、講座、体操、懐かしい日本の歌の他、書道や手工芸、カラオケなど、様々なサービスを提供しています。

私たちは、交流の一環として、山梨県・大学紹介をしました!事前に準備したパワーポイントを使用したかったのですが、台湾のパソコンと日本のものでは規格が異なり、うまく表示できなかったです… しかし!みんなで協力してなんとかアドリブで乗り切りました!発表の後は質問タイムがあり、利用者の方から沢山の質問をいただくことができました。
また、私は卒業研究で高齢者の方の福祉用具のイメージを調査しているので、利用者の方にアンケートをとることも出来ました!

発表している写真です!

お昼は利用者の方と一緒にお話ししながら食べました!メニューは、ワンタン麺、水餃子です。お昼の時間には日本の童謡が流れていて、日本の文化に触れられるように工夫されていると感じました。利用者の方はお弁当を持参していて、お弁当の話や、普段の生活について聞くことができました。積極的に話してくださり、嬉しかったです!

続いては、台北日本人学校です!

この学校は、日本語を話す小学生・中学生が通っている学校です。日本語で日本と同じカリキュラムで教育が行われています。コンセプトは「つながる学校~子どもたちが楽しんで通う学校~」です。
学校は、とても綺麗で、敷地も広く、子どもたちが遊ぶ場所、学ぶ場所がきちんと確保されていると感じました。学内も最新の設備があり、4面のプロジェクターや全面ホワイトボードになっている教室があったり、教室の壁が可動式でオープンスペースがあったりと、日本の小学校では見られないものがありました。また、和室やボルダリングジム、屋内プール、遊び心あふれる図書館があります。子どもたちが遊びながら、楽しみながら学べるようになっていました。

和室
通路の上から見た図書館

会議室で、先生方から学校についての説明を受け、質疑応答の時間がありました!
学校の概要や、特徴、生徒の様子などを知ることができました。

ここで、質疑応答で出た質問と回答を紹介したいと思います!

Q 中学生の進路は?
A 中学生23名のうち、17名が日本の高校、6,7名は現地校、インターナショナルスクールなど様々な選択肢がある

Q親へのサポートは?
A 情報共有をしている。PDFでの学年通信の配信、メールでの健康観察、アンケートなど

Q 登下校は?
A 小学部:保護者のお迎え、スクールバス(民間から借りている) 家庭訪問は無いが、送り迎えする保護者とは顔を合わせる
   中学生:慣れてくれば一人で登下校

Q 不登校、発達障害の子はいる?支援は?
A いる。小学部に特別支援学級がある。学校で配慮している。
 発達障害の子は全体では増えてきているが、日本よりは少ない。同じく不登校の子はいるが、少ない。割合的にも少ない。

Q 学校の1日の流れは?
A 日本と同じ。午前:4コマ 午後:2コマ
小学部:45分授業、中学部:50分授業 お昼はお弁当で、掃除もある。

Q 福祉教育は行っている?
A 日本と同じ。
中学1:妊婦体験、車椅子体験 
小学4:アイマスク体験 疑似体験が多い

Q コロナ前、玉蘭荘との交流は?
A 小:ミュージックフェスティバル、中:合唱コンクールで玉蘭荘の人を招く

Q 教員の研修は?
A 校内で1つの柱を決めて研修を行っている。
オンラインで行われている研修をメディアスタッフが共有し、各自で行うことが多い。学校間での公開授業などなど…

Q ICTを段階的に行っているとは?
A 小1~3 タブレット 小4~パソコン
 小5.6まででタイピング上達、ドキュメント、スライドの活用などもおこ  なう。
  高学年:情報モラルに関する物が多くなる。 タイピングスピードも速く、パソコンを使って共同作業することもある。

Q 生徒の入れ替わりが激しいとあった。クラスの作り方は?
A 学校へのアイデンティティや母校愛は育みにくい。同じ時間を少しでも共有したことについての大切さ重視している。 転入・国際家庭が普通、多様性がある。
 日本人としての仲間意識、外国にいるからこその日本人意識→団結につながる。

Q 宿題はあるのか?
A 小:ドリルなどある。日本と大きく変わらない。ICTで提出のものもある 歌、動画、ソフトを使って提出する。
 中:ワークやドリルがある。ドキュメントで提出もある。調べ学習、探究活動も多い。調べた物からレポートを書くこともある。

Q 三者面談はあるのか?
A ある。学校に来てもらう。親が日本人ではない人も多いため、通訳をつけることもある。

Q 教員は、学校で得たスキルをどのように活かしていくのか?
A 日本でも環境があれば活用できる。今後の力になる。先生も海外進出している。
学んだことを先生方に共有するなど、広げていくことはできる。

最後に、校長先生のありがた~いお話がありました。
日本人学校は、通常は日本に近い教育をしますが、台北日本人学校は生徒の多様性や柔軟性を重視しています。人それぞれ感じること、考えること、うけとめることなど、捉え方は異なるため、それらを考えつつ教育しなければならないとおっしゃっていました。また、「環境が人をつくる」ことが重要だとおっしゃっていました。日本人学校は転入や転出が多いため、喜んで来る人はいません。来て良かった、帰りたくないと思える学校にしたいと語っていました。

学校に誇りを持ち、のびのびと育つことのできる環境をつくることを大切にしている学校だと思いました。

「青天」「プラス思考」と書かれたスローガンがありました!

最後は士林夜市です!
夜市にはバスで向かいましたが、バスが衝撃的でした!
急ブレーキ、急発進、スピードもかなり出ていたので、乗っていて正直怖かったです… 改めて日本は安全運転だなと思いました。

士林夜市は、1日目の夜市よりも大きく、通路も広くて歩きやすいと思いました。
~食べたもの~
かきのオムレツ、臭豆腐、小籠包、イカのスープ、鶏排(ジーパイ)、胡椒餅

臭豆腐 
かきのオムレツ
みなさんおなじみ小籠包!
胡椒餅

2日目では、玉蘭荘と台北日本人学校について学ぶことができました!校長先生の「環境が人をつくる」という言葉の通り、生活する環境によって人がつくられると感じました。

玉蘭荘の方は、日本統治時代で幼少期を過ごし、日本語に触れ、日本統治終結後は日本語を話すことを制限されてきた方々です。そのため、日本語を話す機会、日本文化に触れる機会を玉蘭荘で提供しています。

台北日本人学校では、環境整備に力を入れ、子どもたちの学びを育てることを重視しています。

環境は人生を変えるものでもあると感じた1日でした!