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僕がセカイへ旅に出る理由

はじめまして。国際政策学部 総合政策学科の佐藤孝太です。

僕は現在、ワーキングホリデービザでオーストラリアのブリスベンに滞在しています。1ヶ月が経ったので、これまでずっとしたいと思っていたnoteでの発信を始めます。

今回のテーマは、「僕がセカイへ旅に出る理由」です。

1.はじめに

まず初めに、今回の旅の概要について書きます。

僕は、スターアライアンスの世界一周航空券を購入し、2024年1月9日から旅に出ています。有効期限がちょうど1年間なので、2025年1月初旬に日本に帰国する予定です。

世界一周航空券(ルートは自分で選択)

※ちなみに、ここでの世界一周の定義は「太平洋と大西洋を各々1回のみ渡って出発地に戻ること」を指しています。

世界一周航空券で選択した国々に加え、余裕があれば他の国に行きたいと考えています。

また、一カ国目のオーストラリアには他の国より長くいるつもりです。6ヶ月以上滞在する予定で、多文化社会の中で異文化を理解する力を養いつつ、旅の資金を貯めたいと考えています。

2.僕がセカイへ旅に出る理由

さて、今回の本題に入ります。

僕がセカイへ旅に出る理由は、「メディアを通して知る二次情報だけではなく、自分の五感で感じる一次情報を得ることによりセカイに対する情報感度を高めたい」と思ったからです。

この理由に至った背景は主に三つあります。

a.「講義中に思ったこと」

僕は大学で国際関係や観光を学んでいます。

ある日、国際関係の講義を受けていたときに、
ふと、こんなことを思いました。

「本やインターネットで各国のことを知ることだけではなく、実際に現地に行ってみて自分自身でそれぞれの国を感じてみたい」と。

大学の講義では国際関係のことについて幅広い知識を学ぶことができます。そして、レポートを書いたり議論することにより理解を深めていくこともできます。しかし、僕はそれだけではどこか腑に落ちず、講義を超えた興味まで持つことはできませんでした。

テレビやネットの記事で海外のニュースを見ても自分とは関係ない遠い国の出来事としか思えなかったのです。それは、自分がまだ海外に行ったことがなく、セカイを感じていないからだと思いました。

b.「お寺の住職さんと話した時のこと」

2023年3月頃、あるお寺の住職さんとお話しさせていただいた機会あります。自分がセカイに旅に出るということで、わざわざ時間をとっていただきお話しを聞くことができました。

その際、3時間ほど話していただき、多くのことを教えていただきました。その時の一部の話が今回の理由の背景にもつながるので抜粋して、書いていこうと思います。

以下は、その時のお話しの内容です。

「現代の観光は、メディアで見た情報の答え合わせになっていて、ガイドブックに載っているものを見終わったら、それで終わってしまう方が多いです。実際にお寺に来る観光客の方に「お庭のあの滝はどうでしたか?」(滝は細かく見ないとわからない位置にある)と聞いても「そんなものありましたっけ?」などと言われてしまいます。観光をする上で大事なのは、メディアを通して見たものを見つけたら終わりの答え合わせではなく、実際に行ったその場所で、あらゆるものに目を向けて何を感じるかです。」

住職さんからいただいたお言葉

僕は、この話を聞いて、ガイドブックなどのメディアだけでは得られない情報を求めに行くことの大切さを学びました。

メディアで得られる情報のほとんどは、"視覚"や"聴覚"によるものでしかありません。それだけでは、その場所が持つ本来の姿は感じることはできません。このお話を聞いて、自分の五感をフルに使っていく姿勢がこそが重要だということを学びました。

c.「アフリカを出た人類の祖先への憧れ」

急に話が大きくなりましたが(笑)、僕は個人的に、人類の歴史に関連した記事や本を読むのが好きでその視点から感じた背景もお話ししていこうと思います。

人類の祖先が大規模にアフリカを出始めたのは約7万年前、そして、僕が今いるオーストラリアの先住民アボリジナルの方々は約6万年前に移住してきたと言われています。人類最古の文字の誕生が今から約5000年ほど前と言われているので、活版印刷技術やテレビなどの電波メディア、インターネットなどはもちろん存在しません。その頃の彼らは、今の時代のように簡単に二次情報の恩恵を受けることは出来なかったと考えます。しかし、そんな中でも、彼らは自らの経験と直感を頼りにセカイを探求していきました。

僕は、そんな彼らの勇敢な行動に憧れを抱き、
まだ知らない、まだ行ったことのない土地に足を踏み出して行きたいと思ったのです。

※ここでの定義です
・セカイ...日本以外の海外の国々
・メディア...情報を伝達する手段
・一次情報... 自分が直接体験することで得る情報
・二次情報... 一次情報を持つ他人から得る情報

3.最後に

本やインターネットなどの二次情報で、知るということが簡単に出来る世の中になったからこそ、新たな一次情報を蓄えていく姿勢が重要だと考えます。

帰国する頃には、セカイに対して情報感度を高く持ち、自分自身が経験した情報から考えを持てる人を目指したいと思います。