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【個人的見解】仕事を通して感じる東京と山梨の違い

こんにちは、山梨移住計画の山村です。
2020年5月に東京からUターンをして、1年が経ちました。山梨での生活や仕事にも慣れ、少しずつ繋がりもでき、居場所みたいなものが出来てきたと実感しています。(嬉しい)

でも、U ターン当初は山梨での仕事の進め方やコミュニケーションの仕方に迷うことも多々ありました。それはなぜだったのか?今回は(山村が個人的に思う)東京と山梨の仕事の違いを個人的見解で解き明かしていこうかなと思います。

東京のクライアントと山梨のクライアント。都市の仕事と地方の仕事。どちらの方が良いとかそういうことを言いたいのではなく、これから移住を考えている方が、未来の山梨での仕事の感覚を掴んでもらえるように、個人の経験と意見を紹介できればな、という感じです。


僕の働き方。山梨を拠点に東京の仕事も。

その前に、前提のお話を。

以前の記事で「フリーのプランナー/ディレクターをしている」とご説明しました。ただ、実際のところ山梨での人格は同じ山梨移住計画の宮川さんの会社『DEPOT』のコアメンバーとして、山梨の企業や事業主をクライアントとし「クリエイティブな力×社会を豊かにする仕事」に邁進しています。具体的にはブランディング業務(C.I/B.I/V.Iなどのアイデンティティ構築)、広報・PR、商品・サービス、建築・空間に関する企画制作業務などにおいてプランナーとして関わり、約1年が経過しました。僕は「山梨で成し遂げたい事」を、この会社を通して実現していきたいと考えているのです。DEPOTのクライアントの規模としては山梨県内の大手企業から中小企業、飲食店など含めた個人事業主まで様々。とはいえ割合としては、社員数10名〜100名程度の中小企業や個人事業主がやはり多いです。

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一方、山梨に住まいを置きながら、3〜4割くらいは東京のクライアントの仕事も続けていいます。前職のリクルートコミュニケーションズ(現:リクルート)という会社の契約ディレクター(業務委託)として、主に首都圏全域の不動産会社、デベロッパーのマンションや戸建てのプロモーションのお手伝いをしています。新型コロナウイルスの感染が広がり、1回目の緊急事態宣言(2020年4月)が発出された直後に、社員ではない契約ディレクターにも、会社のサーバーにアクセスできるノートPCが支給され、リモートワークが基本になりました。コロナ禍以前から山梨へのUターンは決めていましたが、そんなこともあって、山梨にいても東京の仕事を続けられるようになったというわけです。会社柄と言ってしまえばそれまでですが、グループ全体で10,000名以上の社員を抱える大企業から、10名程度の地場の工務店まで多彩なクライアントのお仕事を担当させていただいております。

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▲過去に担当したマンション

僕が感じる、東京と山梨の仕事の違い。

そんな立場にいるわけなので、こんなポイントで双方の仕事を比べてみました。

●プロジェクトの予算感
●クライアント担当者の特徴
●クリエイターのスキル
●進行のスケジュール感

とは言ったものの、これはクライアントにもよりますし、ましてや担当者にもよります。あくまでホント〜〜に個人的な経験と視点での比較です。前提をご理解いただきながら、ご覧になっていただければと思います。

プロジェクトの予算感

まずプロジェクトの予算感について。国の主要機能が集まる東京には様々な企業やビジネス、人材が集まります。経済規模も山梨に比べて何十倍もあると思います。全国区の大手企業の本社なども多々あるわけなので、ひとつのプロジェクトに掛けられる予算はやはり大きいことが多いです。もちろん、東京にも中小企業や個人事業主も数多存在するのでも予算の小さなプロジェクトも星の数ほどありますが、大きな予算のプロジェクトを担当するチャンスは山梨に比べて多くあるかもしれません。


➖クリエイターのスキル

DEPOTはプランニング業務をコアとする会社なので、ここでの「クリエイター」とは、例えば…デザイナーやライター、WEBディレクターやエンジニアなどその領域の専門家のことを指します。幸いにも僕が仕事をご一緒させていただいているクリエイターのみなさまは本当にスキルもクオリティも高い!東京で経験を積み、数々のピンチを乗り越え、山梨に移住してきた先輩方も多く、スキルも成熟していると実感しています。もちろん、分母の数は東京には及ばないけれど、言うなれば「東京はピンからキリまで数多あり」の一方、「山梨はピン揃い」と表現できるでしょうか。しかも、社会課題もりもりの『山梨に貢献したい』という意識が強く、芯の通ったお仕事をされている方もたくさんいると感じています(見習いたい)。


➖進行のスケジュール

もしかしたら、山梨ですでに仕事をしている方は共感をしていただけるかもしれませんが、少し緩さを感じるところはあります(笑)。「ちょっと忙しくてチェックできないから延ばそうか!」の一言で納品日が後ろ倒れたり、指定の日に原稿のフィードバックがなくて、逆にこちらが慌ててしまうこともしばしば。僕が週刊誌や週次更新WEBメディアの原稿制作をしていた経験もあるので、そのあたりを敏感に感じてしまう部分があるのかもしれませんが…。もちろん!!期日までにちゃんとフィードバックしてくれる方、最初に決めた納品日を守るためにしっかり協力してくれる方がほとんどです、ということは付け加えておきます。


クライアント担当者

これまで、東京の仕事だけをしていたときは【広告宣伝課】あるいは【ブランドマネジメント室】というような、それ専門の部署の方とやりとりをすることが多かったです。広告やWEBの仕組み、料金体系などにも一定の知識や理解があることがほとんどのため、コミュニケーションはスムーズでした。一方、山梨で担当させていただくお仕事では窓口担当者が【社長】であることや、【一番の若手社員】であることも多々あります。担当者も忙しく、クリエイティブを本業としているわけではないため、原稿や提案に対する説明や補足などを、よりきめ細かくする必要があるなという印象です。ここが一番慣れるのに時間が掛かったところ、そして戸惑いが大きかったところ。でも、山梨で仕事をする上で一番の醍醐味とも言えるところかな、とも思います。経営層と近い目線で会社や事業、社会のことを対話することができるのです。

縁や繋がりを大切に。

東京に比べ、山梨は世界が狭いです。これはある程度は想像していましたが、想像以上だったなと感じています。「あの時仕事した◯◯さんと、また一緒に仕事する」ということや「◯◯さんと◯◯さんは共通の知り合いだった」なんてことが多々あります。言い換えると『中途半端な仕事ばかりしていると仕事がなくなってしまう』ということに繋がりかねません。どこのどんな仕事でも、縁や繋がりを大切にすることは必要だと思いますが、特に山梨では紹介という形でいただくお仕事も多いので、より意識していかなければな、と最近は実感しています。

暮らすことは、働くこと。

最後に。僕は東京も山梨も大好きです。これからも双方の仕事を続けていきたいと思っています。家賃や物価が手頃な山梨に拠点を置き、その街の企業の発展のお手伝いをしながら、東京で得た経験や知見を地元で活かしていく。(あと、本音の話、東京の高単価な仕事も続けたい。生きていくにはお金が必要だから。)

東京と山梨。電車で1時間半もあれば余裕で行けてしまう位置関係だからこそ、できる働き方を僕は実践させていただいています。幸せだ。

以上。これから移住や2拠点などを検討している方に、少しでも参考になれば幸いです。暮らすことは、働くこと。移住した後の働き方についても思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

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山村 翔平 (https://www.instagram.com/shouheeii/)



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