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過去の資料は未来のアート

はじめまして!山梨県立大学国際政策学部1年生の渡邊美月です。
先日、山梨県立美術館の特別展「キューガーデン 英国王室が愛した花々 シャーロット王妃とボタニカルアート」にお邪魔してきました。

今回の特別展では、ロンドンの郊外にある世界最大級の植物園、キューガーデンのコレクションを中心に、18世紀から19世紀初頭に描かれた作品が展示されています。また、当時実際に使用されていた椅子や燭台なども展示されています。

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ボタニカルアートは、今でこそ華麗な花々のアートとして楽しまれていますが、当時は植物の資料として、“研究のため”に描かれたものだったそうです(作品の写真は、取材の許可をいただき、撮影いたしました)。

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時代の変化とともに、ボタニカルアートの見方が変化したことを知り、“現代の人々が、当時描いていた人々の目的とは違う観点で作品を鑑賞している”という部分に、面白さを感じました。

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研究の資料として描かれた絵のため、どの作品も葉脈や花脈、根など、細部まで描き込まれていました。繊細なタッチで描かれているが、しっかりと存在感があり、花の生命力を感じることができたような気がします。作品の中には名前を聞いたことがない花も多く、まるで植物図鑑を読んでいるかのようで、楽しい時間を過ごすことができました。

花に詳しい方もそうでない方も、アートとして、また図鑑として、ボタニカルアートを楽しめると思います。特別展「キューガーデン 英国王室が愛した花々 シャーロット王妃とボタニカルアート」は3月28日(日)までです。お時間のある方はぜひ、お立ち寄り下さい!

文・撮影(見出し写真):渡邊美月(山梨県立大学国際政策学部1年)
撮影(本文中):佐藤孝太(山梨県立大学国際政策学部1年 )


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