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美術館の『いきもの』展

山梨県立美術館のテオ・ヤンセン展に行ってきました!!!

テオ・ヤンセンって一体何なのでしょうか。
恥ずかしながら私は取材させていただく身なのに、何が展示してあるのか、だれの作品展なのか、まったく知らない状態で美術館に向かいました。

しかし!これから美術館に行く予定だったり、この展示を見に行く、という人に伝えたいのは、何も知らない状態でも良い、ということです。(自分の擁護ではありませんよ!!)
学生の皆さんは、美術館って聞くと、なんだか身構えてしまう人、多いですよね。私もそのひとりです。

何も知らなくて良いし、感銘を受けよう!とか、芸術が理解できるかな?とか、変に緊張しなくていいんです。ただ、ぼうっと館内を歩き回るだけで、頭にではなく、心に直接感じるものがありますよ!

では、テオ・ヤンセン展の感想を紹介していこうと思います。
テオ・ヤンセンとは、テオ・ヤンセンさんという、人の名前でした!

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彼はオランダ生まれの造形家です。
この展示は、なんと彼が生み出した「いきもの」が、化石の状態で展示されているんです!!!

「いきもの」といっても、人間と同じように肉や血はありません。からだはプラスチックでできています。

しかし、この作品たちは確かに生きていたんです!この展示をみて確信したし、疑う余地がなくなった私は、作品のことを「彼ら」と呼ぶことにしています。

彼、彼女らの名前は「ストランドビースト」
「砂浜の生命体」という意味を持ったことばです。
そう、彼らは砂浜で生きてたのです。オランダの、風の強いビーチで生活していました。
しかし彼らは泳げません。なぜ海沿いで生きていたのでしょうか?

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それは、彼らの主食が《《 風 》》だからです!!
すごいですよね。風を食べて生きるいきものなんて、私は今まで聞いたこともありませんでした。

彼らはもちろん動きますが、電池や人間の操作で動いたのではありません。
風を食べ、それをエネルギーに変えて、砂浜を歩きまわっていたんです!!

風をエネルギーに変換する工程はとても面白かったです、、なんと彼ら、胃もあるし、血管もあるし、しっぽがある子もいるんですよ、、、可愛い、、

展示に滞在していた1時間弱で、愛着が湧きました。

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しかし生きていれば危険も伴いますよね。

彼らにとって、転倒と海に浸かってしまうことは避けなければならないことでした。
愛着が芽生えた私は、なんとしてでも私が守る!ぐらいに思っていたんですが、彼らはなんと自分たちで回避できてたらしいんですよね、、、いい子、、

胃があったり、危険を回避する仕組みだったり、気になりますよね〜!
体の構造が詳しく、分かりやすく説明されていて、何回「なるほど〜〜〜」と小さく呟いたことやら!

命を宿すだろう、とまるで思わない部品たちが、合わさって、風を食べて、そして充分生きたら、ヤンセンによって埋葬され、時には化石となって世界中を飛び回る。
なんだか生命の根本を見れたような気分でした。

もうこの感動を、ぜひ多くの人に味わって頂きたいです!!

私と同じ感じ方をする人ばかりではないと思います。違う人ですからね。

でも、行く価値は充ーー分にあると思います。
ちなみに、彼らは化石の状態で展示されていますが、リアニメーションという企画があり、命を再び宿した状態をみることもできます!
体の大きな彼らの歩みは大迫力!!!

とにかく、、楽しかった!!

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文:望月結菜(山梨県立大学国際政策学部1年)

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