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秋を満喫!ミステリー&自然鑑賞ツアー

山梨県立文学館で開催されている企画展『ミステリーツアー』に行きました!

このツアーでは、推理小説家の数々の傑作や執筆の裏側などを見ることができました。

文豪を題材とした漫画『文豪ストレイドッグス』とのコラボ企画ともなっていました。

実は、私もこの漫画を愛読してるので、初めて知ったときはびっくりしました。

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このミステリーツアーでは、江戸川乱歩、横溝正史、木々高太郎の三人の推理小説家が登場します。

私がこの三人の中で唯一知っていたのは、江戸川乱歩だけでした。正直名前しか知らず、人物像や名作など建物の奥にどんな情報が眠っているのかが楽しみでした。

今回は、ミステリーツアーを通して主に江戸川乱歩の秘密について迫りたいと思います。

ここで、江戸川乱歩について簡単な紹介をしましょう。

江戸川乱歩は日本の有名な推理小説家で、創作探偵小説の基礎を築きました。

斬新奇抜なトリックを生み出す卓越した思想の持ち主で、数々の傑作を創出したとされています。戦争のため、一時は活動を中断したものの、終戦後に活動を再開しました。その後は探偵作家クラブ(名称が変わり『日本探偵作家クラブ』)を立ち上げ、のちの『日本推理作家協会』の初代会長に就任。探偵小説の章の創設や新人の発掘に努め、ミステリーの世界を広げました。

これは、江戸川乱歩の名作の一つである『人間椅子』の原稿です。

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美しい女性作家のもとに、人間が入ることのできる椅子にもぐりこんだ椅子職人の告白の原稿が届けられる、という物語です。ちなみに、この原稿は六枚で中断されており、発表後とは設定が大きく異なっているらしいです。

私自身、実は文学館を訪れたのは二回目でした。初めて訪れたとき、一般の展示場所で芥川龍之介や樋口一葉などの別の文豪の執筆原稿を見たことがありました。今回、初めて江戸川乱歩の原稿を見ましたが、正直な感想としては、どの作家も字が達筆で読みにくいなと思いました(笑)

でももしかしたら、思いついた発想を忘れないうちに急いで文字に起こした現れなのかもしれませんね。

この写真は江戸川乱歩が横溝正史にあてた書簡です。

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二人は頻繁に手紙でやり取りをしていて海外の探偵小説の紹介や感想を伝えあっていたそうです。このような他の文豪との関係性を知ることもできて非常に興味深かったです。

名前だけしか知らなかった江戸川乱歩。ですが、このツアーだけで江戸川乱歩の人物像や功績など様々な情報を得ることができた気がします。たった数時間で数多くのことを知り、非常に有意義な時間を過ごすことができたと思います。

さて、ツアーについての紹介はここで終了ですが、少しおまけとして文学館を囲む秋の自然について簡単にご紹介させていただきます。

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この写真では少しわかりにくくて申し訳ないのですが、美しい紅葉が文学館を取り囲んでいました。他の付近の所でも紅葉を多く目にし、季節を感じながら文学館の周辺を散歩できました。

そして帰り道を歩いていると…

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見てください!駐車場付近では、鮮やかな黄金色のイチョウ並木が迎えてくれました。

この日は非常に天気が良く、青空もとても綺麗でしたので、まさに秋を感じる素晴らしい光景を目にすることができました。

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ミステリーツアーは終わってしまいましたが、一般の展示室も歴代の著名な文豪の特性や魅力がたくさん詰まっていますので十分に楽しめると思います。ぜひ、皆さんも少しでも興味のある文豪がいらっしゃれば訪れてみてはいかがでしょうか。

文学館の中だけではなく、建物周りの自然景観にもよろしければ目を向けてみてください。

ここまで読んでくださりありがとうございました!

文・写真:宮澤亜由香(山梨県立大学国際政策学部1年)

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